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スティングはいまも格好良い!(ソロ時代) [海外ロック]

ポリスのシンクロニシティーの頃の洋楽ロックのひとつのトレンドは、MTVという番組が結構新しいトレンドとして流行したことだった。

ロックのアーティストは、自分のシングルカットの曲に対して、それぞれプロモビデオを作って、それを宣伝材料に使うのだ。MTVはそのビデオクリップのランキングを特集する番組だった。

懐かしすぎる。大学時代でしたね。よく友人の下宿先に泊めてもらって一緒に観ていました。

シンクロニシティーは、そんなポリスのビデオクリップの中でも頂点となる出来栄えだった。MTV時代全盛の賜物だった。

ポリスのビデオクリップ集は確か市販ビデオ化もされていたはず。

見つめてみたい、Synchronicity Ⅱ、Wrapped Around Your Fingerの3曲はよく見ることができたのだが、King Of Painのビデオクリップは、なかなか拝見できなく、市販ビデオの中にも入っておらず、ずっと恋焦がれていたが、つい最近ようやくSNSで拝見することができた。

SNSって本当にスゴイ!



それ以前の若い頃の作品のビデオクリップもあることはあるのだが、かなりクオリティが芸術的ではなく、とりあえず作りました的なお粗末なものだった。高校教師では、学校の教室で歌っていたり、あとスキー場で3人が滑りながら撮っているビデオもありました。


シンクロニシティーの大成功の後、バンドは休止状態。もともと終盤は仲が最悪だったこともあり、また、もうやることはやってしまった感もあって、特にスティングは再開する気はなさそうだった。

自分は、大学3年、4年生だったけれど、ポリスのニューアルバムをすごい懇願していた。
同じポリスファンの同期生と、いつも教室や食堂で熱く語り合っていた。

その当時、次に出るのはライブ・アルバムという噂があって、友人とともに待ち望んでいた。

そのときに新しい曲を発表するということで、リリースされたのが高校教師'86だった。

オリジナルの高校教師のセルフカバーだ。
これは稀に見る駄作であった。(笑)

とくにビデオクリップがポリスの終焉を暗示するかのような過去のメモリアルを表現するような感じで、これを観た瞬間、ポリスは終わったな、と確信しました。

スチュアート・コープランドはビデオ作成に関与していなかった(落馬で足を骨折。このため、「高校教師'86」のドラムはすべて打ち込みとなっている)が、商品がリリースされた後に抗議していました。(ポリスはまだ終わってない!って)

以上長くなりましたが、これが自分の子供時代、学生時代のポリスに関するメモリアル。



その後、社会人になってから不思議と、体質的にロックは聴かなくなった。
ずいぶんブランク期間が入った。

そこから再びポリスが自分の目の前に現れたのは、前職を退職して、いまの会社に転職した2007年。まさにあの頃から20年後。

「ポリスが再結成する。」

というのだ。

これは猛烈に興奮したな。
アルバムは出さないけれど、全世界ツアーはやるという。
その中に日本も含まれていたのだ。

もちろんそのための一時的な再結成であって、ずっと続けるわけではない。

もう死ぬ気になってチケット取りました。
はじめて、ポリスのステージを生で観れる!@東京ドーム。

あの感動は忘れられなかったです。
涙しました。いままでの愛が報われた感じがしました。

近くにギタリストのチャーがいました。
たくさんの業界人がかけつけていたみたい。


スチュアート・コープランドは、白い手袋を履いて、ドラムスをやっていました。
手の皮が剥けるからね。でも手袋履きながらは、ビジュアル的に超格好悪かったです。(笑)

全盛期のときは、手に黒いテープを貼って、手を保護していました。



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全盛期のポリス (1983年)


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再結成時のポリス(笑)(2007年)


シンクロニシティーの後、当然のなりゆきでスティングはソロに転向。
ここから、スティングのソロ時代に突入する。

自分は、スティングのソロになってからは、結局、最初のアルバムの「ブルータートルの夢」、そしてつぎの「Nothing Like The Sun」の2枚までしかフォローしなかった。

それ以降は、社会人の荒波、仕事のことで音楽どころではなかったし、大きなブランク期間に入ってしまった。

スティングはソロになってからは、やはりジャズ色が強く、独特のスティング・ワールドともいえる格好いい音楽を提供してくれた。

ブルータートルの夢では、Set Them Free (If You Love Somebody,Set Them Free)が素晴らしかった。ポリス時代の見つめていたいが、相手を束縛する歌であるのに対して、Set Them Freeは、逆に相手を解放してあげなさい、という逆のアプローチの歌。(スティング本人のコメント)

ブランフォード・マルサリスなど蒼々たるジャズ・ミュージシャンを引き連れ、ポリス時代とはかなり趣が違う大人の音楽になった。

この曲のMTVのビデオクリップも格好良かったな。
これもゴドレー&クレームによる作品です。この2人はセンスあります。

つぎの作品の「Nothing Like The Sun」は、その後にリリースされた作品を聴いていないけれど、ソロ時代の作品の中で最高傑作だと思います。

名曲中の名曲、Englishman In New York、そしてFragile、ビールのCMタイアップ曲にもなったWe'll Be Togetherなどまさに名曲目白押し。

いまもiPodで朝夕通勤でヘビーローテーションで再生しています。

ジャケットも最高に格好いいです。


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スティングはソロになってからは、ぐっと大人の雰囲気になりましたね。
若い頃のやんちゃな感じではなく、歳相応のダンディな大人の雰囲気で、自分のシルエットに相応の大人の音楽をやるようになった。

自分もいまでもポリスの曲をiPodで再生しますが、やはり自分も歳なんだよね。
ロックは結構キツイと感じるようになって、スティング時代のソロの曲のほうが、体に染み入ってきやすい、というか体を思いっきり委ねられる心地よさがある。



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スティングのコンサートは、2回行きました。
社会人になって上京したばかりの東京ドームと、ずっとその後のブランクがあった後の日本武道館。

若い頃の東京ドームは、まだ学生時代のポリスの余韻が熱かった頃だから、もう超興奮。

いまでも鮮明に覚えているのは、見つめていたいをアンコールに持ってくるのが、スティングのコンサートの常なのですが、これがいかにもアンコールっぽくモダンにアレンジされていて、最後のリピート部分は、正直脳天から雷を受けるような大衝撃でした。

あのときの一瞬で、自分は失禁しました。

あの瞬間が忘れられなく、十数年後の2回目のコンサート体験でも、やはり同じ場面で失禁。(笑)

スティングはライブの盛り上げ上手、千両役者です。

ポール・マッカートニーが、ライブでビートルズの曲をやると、場内が大歓声になるのと同じように、スティングがライブでポリスの曲をやると、当然大歓声になります。



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スティングは大人になってずっとダンディな感じにイメチェンしましたが、ちょっと気になるのは、頭髪がどんどん寂しくなっていくこと。ポリスの頃から、左右のこめかみのところがライトバック、レフトバックってな感じで、これは歳とると禿げ上がるな~と若い頃思っていましたが、ポリス再結成時の頃には、もうほとんど髪がなくなっている状態で、これは仕方がないのかな、と諦めていました。

でも最近それがおかしいのだ。

ちょっと不自然に髪の毛が豊かになっている。
自分は、スティングは植毛していると思うんですよね。(笑)


使用前
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使用後
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あくまで私の推測です。でもずっとSNSでスティングの近影を見てきた自分としては、あきらかにその最近の不自然さが引っかかります。でもいまがいいならそれでいいです。


2016年にプロモーションのため6年ぶりとなる来日を果たしたスティングだが、好きな日本のラーメンランキングのトップ3を発表している。

スティングは自身のInstagramにラーメンを食べる写真を公開していた。(らーめん山頭火です。)そのキャプションには「今週は東京へのファンタスティックな旅をしてたんだ。テレビ出演と僕のお気にいりのラーメン店を訪れたのを楽しんだよ。ありがとう、ジャパン!」と記されている。

これを見て、今度の新曲は、スープを「煮詰めていたい」という曲をポリス名義でリリースしてほしい、と思いました。(スミマセン、他人の盗作です(笑))

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所属レーベルであるユニバーサル・ミュージックはスティングの好きな日本のラーメンランキングのトップ3を発表している。

ランキングは以下の通り。

1. らーめん山頭火
2. 麺匠 竹虎
3. 博多一風堂


ちょっと自分の好みと違うけれど、ラーメンが好きでいてくれるのは嬉しいです。


日本食好きだそうで、焼き鳥や鉄板焼きといったオーソドックスな和食からキットカット日本酒味まで、好き嫌いはないらしい。若々しさを保っているスティングは、インタヴューで「健康の秘訣」をよく聞かれる。運動、歌うこと、など答えていたが、食事をしっかり摂っていることも大きい。


そんなスティングだが、ポリス時代からソロにかけてのセルフカバーのニューアルバムをリリースしたばかりだ。

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My Songs

Sting

http://urx2.nu/dxwW


これがめちゃめちゃ素晴らしい!今風のアレンジで、ちょっと即興っぽいところも入れたりして、スゴく格好良くなっている。経験上、オリジナルよりカバーのほうがいいもんなんだよね。さっそくiPod行きで、通勤で聴いています。

Set Them Free、Englishman In New Yorkがすごく格好良くなっている。

あとBrand New Day。

この曲は、自分は2回目の武道館公演のときに、ライブではじめて聴いていい曲だな、と思い、でもいままで知らない曲だったので、たぶん自分がフォローしなくなってからヒットした曲なんだろうな、と思いました。

Brand New Dayは、調べてみたら、1999年にリリースしたアルバムでした。

なにせ、ソロ時代は最初の2枚しかフォローしていませんので。
2枚目のNothing Like The Sunは、自分が社会人になった1987年のリリースで、それから現在までスティングは、さらに10枚ものアルバムをリリースしているんですよね。

10枚もフォローしていなくて、本当にスティングのことを語れるのだろうか?というお叱りも受けそうだが、大丈夫!

このセルフカバーの1枚に、スティングのすべてが入っていて、彼がやってきたことの総決算という位置づけのアルバムなのだ。この1枚を聴く限り、ソロ時代を10枚も聴いていないハンディをまったく感じない。

やっぱり自分はポリス時代からよく知っている熱狂ファンだったから、その貯金で暮らしているようなものだ。

このアルバムの全作品を一通り全部聴くと、メロディメーカーとしての才能、衰えていないことがわかる。

上の3曲の他にも、Shape Of My HeartとかFragileとか。。。不思議とソロ時代の曲がいいな、と思ってしまうのは、自分が歳だからなんだよね。

そういう体質になってしまった。

ポリス時代の曲も全部モダン・アレンジで素敵です。

ぜひ買うべし!


最後に、ポリス時代、ソロ時代のディスコグラフィーの簡単な紹介をしてお終いにしよう。 


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Outlandos D'amour

POLICE

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ポリスのデビューアルバム。シングルカットされたロクサーヌが有名だが、じつはポリスのライブ・コンサートを構築する曲で、コンサート本編の最後はCan't Stand Loosing You、そしてアンコールの一番最後は、So Lonelyといったように、ライブの肝心要の締めどころは、このアルバムから持ってくるとても重要なポジションのアルバムでした。 


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Regatta De Blanc 白いレガッタ

POLICE

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自分的にはポリスの最高傑作はこのアルバムだと思う。ホワイト・レゲエの色濃く、高い音楽性、完成度の高い演奏など、彼らの特徴が一番よく出ている。全体的にアコースティックっぽいというか、純粋にベース、ギター、ドラムスだけのとてもシンプルなサウンド。シングルカットされた孤独のメッセージはポリスの代表曲です。 


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Zenyatta Mondatta

POLICE

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ホワイト・レゲエより、もっとよりポップで軽い感じの曲調、サウンドになった。いかにも人気が出やすい感じ。日本ではこのアルバムは有名ですね。ドゥドゥドゥ・デ・ダダダがとても有名。この曲の日本語歌詞バージョンも出た。作詞は湯川れいこさん。シングルカットは高校教師が有名。このアルバムを引き連れて、日本に来日しましたね。 


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Ghost In The Maschine

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これまでの路線、趣がガラッと変わってちょっとバンドの音楽性の方向性を変えた意欲作。シンセサイザーやフォーンセクションなども導入して、スリーピースのバンドの音というより、かなり人工的な分厚いサウンドになってしまった。自分はこれを初めて聴いたとき、これをライブで実現するのはどうやってやるのかな?と思ってしまいました。でも曲自体は、かなり名曲が多いです。シングルカットはマジックが有名ですが、自分は1曲目のマテリアル・ワールドが好きでした。 


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Synchronicity

POLICE

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ロック史上で、これだけジャケットが格好良いアルバムは、いままで見たことがない。スティングが哲学者のカール・ユングの本からインスピレーションを得て、シンクロニシティー(同時性)という造語をした。この単語は辞書に載っていないです。前作でサウンドをイメチェンしたけれど、このアルバムで、またもとのスリーピースのバンドの音に先祖がえりという感じです。ちょっとサイケディリックな感じの曲調、サウンドでいかにも哲学的です。A面とB面で、曲の趣が違い、A面は激しい曲、B面は静かで美しい曲を集めた。A面、B面があるアナログレコードならではですね。アンディ・サマーズのアイデアらしいです。 


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Police Live

POLICE

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シンクロニシティーの後、あと残されたミッションは、ライブ盤を出すだけ、という噂が常にあって、大学の同期の友人と1984年にずっとその話で盛り上がり、待ち焦がれていたのに、実際出てきたのは1995年だった。2枚組みで、1枚目は若い頃のライブを集めたもので、2枚目はシンクロニシティーコンサート。iPodに入れていてよく聴いています。やっぱりロックはライブがいいです。あの大歓声の声が聴こえると血が燃えたぎるし、本来ロックって割れんばかりの大歓声の中での演
奏・・・そういうものではないのかなぁと思います。 



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Dream Of The Blue Turtles ブルータートルの夢

Sting

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スティングのソロ第1弾。これはポリスの事実上の活動停止発表のあとに待ちに待ったという感じだったので、本当に感動しました。スティングの音楽素養のバックグラウンドにあるジャズのセンスが滲み出ていて、ジャズ・ロックというような独特の音楽観を持ったアルバム。結構ポリスとかなり違って大人の雰囲気なので驚きましたし格好良かったです。 


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Nothing Like The Sun

Sting

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間違いなくスティングのソロ時代の最高傑作ですね。エリック・クラプトン、マーク・ノップラー、ギル・エヴァンス等の豪華ゲストを迎えて製作されたソロ第2弾。Englishman In New YorkやFragile、そしてWe'll Be Togetherなど本当にアルバムのすべての曲が珠玉の名曲です。 


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Bring On The Night

Sting

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スティングがソロになって、いわゆるジャズ・ミュージシャンを引き連れて、ジャズ・ロックを演奏するライブの模様を収めたもの。ロックのライブはやっぱりスタジオ録音と違って、いいもんですね。これは映画にもなって、そのサントラのような位置づけだった。この映画、きちんと映画館で観ました。スティングのライブとしては、最高傑作かもしれない。ジャケットもいいし。


これで、もうスティングに関してはすべて書き尽くしましたし、思い残すことはありません。
自分のいままでのロック人生のすべてを語ったつもり。

ロックの分野で、この歳からまた新しいアーティスト、新しい曲を開拓するということは、自分の場合ないような気がします。










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