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世界の朝食を食べさせてくれるお店 ベトナムの朝ごはん [グルメ]

ベトナムは東南アジアの東端に位置する南北に細長い国。

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こんなに南北にびろ~んと長ひょろい国なのだ。

中国に古くから占領され、19世紀後半から約60年に渡りフランスの植民地になった。
そうした影響は、食文化にも色濃く現れ、美食の国として知られている。

北部は政治・文化の中心で古都の風情を残す首都ハノイ、南部にはベトナム最大の商業都市で「東洋のパリ」と呼ばれるホーチミンがある。ベトナム人の平均年齢はなんと28歳!若さに溢れた活気のある国なのだ。


自分のような50歳代の年代だとベトナムといえば、絶対忘れられないのがベトナム戦争。
いまの世代でベトナム戦争といって、どれくらいの人が分かるだろうな~。

ベトナム戦争は、アメリカ合衆国を盟主とする資本主義・自由主義陣営と、ソビエト社会主義共和国連邦を盟主とする共産主義・社会主義陣営との間に、第二次世界大戦後に生じた対立(いわゆる冷戦)を背景とした代理戦争であった。

つまり東(社会主義)と西(資本主義)とのメンツをかけた戦いをベトナムを舞台におこなった。

この長ひょろいベトナムは、昔は北部の北ベトナム、南部の南ベトナムとに分断されていて、北ベトナムを社会主義のソ連が、南ベトナムを資本主義のアメリカが支援していた。北ベトナムの首都はハノイだが、南ベトナムの首都は当時は、ホーチミンではなくサイゴンと言っていた。

ある意味、現在の北朝鮮と韓国の関係に近い。

まさに泥沼化で、30年にも及び、そのベトナム戦争の写真を、この日記に載せようと思い、ネットで検索したが、まさに地獄絵。残忍極まりないその残虐さと熱帯地域での不潔さが、あまりに地獄図でとても食べ物の日記に載せる写真ではないよな、と思い断念。

ベトナム戦争を巡っては、世界各国で大規模な反戦運動が発生し、社会にも大きな影響を与えた。アメリカ国内にもベトナム戦争に反対する反戦運動は大きく盛り上がっていた。

戦法に化学兵器を使うこともあって、容赦ないその残忍さに熱帯雨林地区のベトナムは、地獄、廃墟と化していく。

結局、1975年4月30日に南ベトナムのサイゴン陥落、無条件降伏で、アメリカは敗北した。

つねに世界のリーダーたる立場を自負していたアメリカの敗北は、アメリカ自身に決して忘れ得ない屈辱感を与えた。

ベトナム人の犠牲者は軍民合わせて120万~170万人という推計がある。


このまさに地獄絵であったベトナム戦争時の模様を撮影した写真展もさかんに開かれている。



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沢田教一さんの 「安全への逃避」
展示物撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


この有名なこの写真、「安全への逃避」とタイトルをつけられた。沢田教一さん(UPI通信)が撮影したベトナム戦争の戦火を逃れるため河を泳ぎ渡る母親と子供の写真。この写真は、ピューリッツァ賞を受けている。

この写真展で、当時の母親はすでに他界していたが、子供たちは、生存しており、その子供たちと写真家の沢田教一さんとこの写真の前で当時のことを語り合うという番組を偶然自分は拝見した。

沢田さんは、この家族を助けようと思い、近づいたところの偶然のワンショットだったらしい。子供たちは、母親はすごい腕力で、この子供たち数人を抱き寄せて泳いでいくのは、本当にいざという時の母親の力は神業のようなもので、沖にいるカメラマンの沢田さんを見たとき初め、兵隊だと思い、たぶん殺されると思ったらしい。

陸に上がって、沢田さんに助けられ、暖をとって飲み物、食べ物を与えられ、自分たちが助かったということを思ったとか。

写真の静止画が訴える力、静止画の美学というのは、まさにこのことをいうのであろう。


1975年4月30日に南ベトナムのサイゴン陥落したとき、自分は小学生で、そのときの模様をオヤジと一緒にテレビに釘付けになるように見ていたのをはっきり覚えている。

いまでも鮮明に頭の中に刻み込まれているその絵柄は、サイゴン市内につぎつぎと北ベトナムの戦車が入り込んできて、南ベトナムの市民でごった返している、そんな図だ。はっきり覚えている。

ネットで探してみたけれど、ドンピシャの写真はなかったけれど、敢えて近いといえばこんな感じ。

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だから自分からするとベトナムといえば、もう地獄絵のベトナム戦争の印象が強烈なのだ。
北ベトナムが勝利したことで、いまのベトナムは社会主義国家になった。

サイゴンはホーチミンになって、いまはベトナム最大の商業都市に変貌した。

このベトナム戦争の悲劇は、よく映画化もされた。

子供の頃、大学の時だったかな、シルベスター・スタローン主演のランボー。大好きだったな。ランボーはまさにベトナム戦争帰りの軍人だ。ところが祖国の英雄だったはずのベトナム戦士も、戦争が終わってみて母国に帰国してみれば、誰も称賛してくれるどころか、自分たちを社会に受け入れてくれる受け皿もなく、俺たちは結局母国に見捨てられた使い捨てに過ぎないんだ、と泣きわめくシーンがあって、子供心に胸をぐっとえぐられる悲しみと涙したのを覚えている。(初作のランボーです。)

それ以降、ランボーはそのような軍人崩れの経歴が活かされるミッションで自分での生きていく道を見つけていく。

ランボーは、自分の青春時代で忘れられない映画のひとつです。


楽しい明るい朝ごはんの日記のはずだが、ベトナムがテーマでは、自分との接点はどうしてもそこになってしまう。仕方がない。


ベトナム社会主義共和国

首都:ハノイ
最大都市:ホーチミン(約824万人)
人口:約9,370万人
面積:約33万平方キロメートル(日本は約38万平方キロメートル)
民族:キン族(約86%)、他に53の少数民族
公用語:ベトナム語
通貨:ドン
政体:社会主義共和国
宗教:仏教(約80%)、キリスト教(9%)、カオダイ教ほか。 


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国旗があらわすもの。
赤は革命で流された尊い血を、黄色の星の五本の光はそれぞれの労働者、農民、兵士、青年、知識人の5階層の団結を表している。


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首都はハノイ。ホーチミンという都市名の方が知られている、ベトナム革命を指導した建国の父、ホー・チ・ミンさんの思想を胸に北ベトナムが南ベトナムを攻略したため、ベトナムの首都はハノイになった。また、この時からサイゴンという都市名はホーチミンに変わりました。

「ベトナム5大都市」

北部:ハノイ、ハイフォン
中部:ダナン
南部:ホーチミン、カントー


南北で別々の国であったため、構成される民族と性格に大きな違いがある。ハノイは中国系の顔が多く、ホーチミンはクメール系の顔が目立つと言われている。また、ハノイには冬があり、ホーチミンは年中常夏であるため、冬に向けて蓄えるしっかりもののハノイと、楽観主義者が集まるホーチミンと言われているらしい。


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公用語はベトナム語。声調が6つもあるため、話すことがとても難しい言語とされている。観光客向けのホテルやレストランでは英語が通じるが、タクシーは英語が通じない。(笑)ハノイの年輩者にはフランス語やロシア語が通じる事もある。

時差は日本より2時間遅れ。

電圧は220V、周波数は50Hz。日本の電化製品は基本的にそのまま使えるが、精密機器は変圧器使用が安心。プラグは日本と同じAタイプ。

ビザは入国時点で15日以内の滞在に限り査証は不要。ただし、ベトナムを出国した日から30日以内に再入国する場合は査証が必要となる。

Wi-Fi環境であるがベトナムはWi-Fi天国。路上カフェにも屋台にもWi-Fiがあり驚かされる。パスワードは必須ですので、お店の人に聞くことが必要。



まだ朝ごはんの話はしません。(笑)
まずベトナム料理と言ったら、どんなものか語ってみましょう!

ベトナム料理.jpg



ベトナムと聞いて思い浮かべる料理は、フォーや生春巻きなどヘルシーなメニューでしょう!やっぱり。熱い国に行くと夏バテのように食欲が減ってしまうという方もいらっしゃいますが、ベトナムの料理はさっぱりしているので、心配ない。

フォーや生春巻きって超有名ですが、自分はちゃんと食べたことないんですよね。
いつかガッツリと食べたいです。

・フォーの種類

お馴染みのフォー以外にも驚くほど多種多様な麺料理がベトナムには存在する。省の数だけ種類があると言われるほど。ご当地麺を試めす価値あり。

・バイン・ミー

ベトナム式サンドイッチ。フランスパンにパテやハム、たまご等を挟む。パテやパクチーが苦手な人は、自分好みの具をオーダーするほうがいい。

・バイン・セオ

ベトナム風お好み焼き。パリッと焼かれた卵色の薄い皮の中に、モヤシや豚肉、海老などの炒め物が入っている。野菜やライスペーパーに巻いてタレを付けて召し上がれ。場所によっては、バイン・コトと呼ばれるベトナム風たこ焼もある。


品質&衛生管理がしっかりしている日本と、ベトナムのレストランや屋台だと、雲泥の差がある。衛生面だけでなく、普段食べ慣れていない食事をすることでお腹がびっくりしてしまう事も。特に身近なミネラルウォーターも日本とは異なりカルシウムやマグネシウムを多く含む硬水である。

油は使いまわされているし、野菜も馴染みのないハーブ系が多く、旅の疲れや食べ過ぎからお腹を壊してしまう方もいるので、お腹が弱い方は特に要注意である。ホーチミンやハノイ、ダナン等都市部の氷でお腹を壊す方は少ないですが、田舎へ旅行する場合は氷も注意が必要。

(原典:知っておきたいベトナム基本情報!もっとベトナムを楽しもう!LINEトラベルjp旅行ガイド)






・朝ごはんは外で。

台湾と同じで、朝ごはんは外で食べることが多いベトナムの人々。仕事や学校が朝早くから始まるので、路上に面した食堂や屋台は、朝の6時頃から通勤、通学前の人々で賑わう。フォーやバインミーも朝ごはんの定番。


・チェー

甘く煮た豆や芋、寒天やフルーツなどを合わせて食べる、ベトナムの国民的スィーツ。元は仏教行事などで遠方から来た客をもてなすための甘味だったそう。中身のバリエーションも豊富で、温かいものと冷たいものがある。


・シンチャオ

ベトナムでの挨拶は、朝昼晩問わず「シンチャオ」。ベトナム語もまた中国語の影響を受けており、チンは漢字で書くと「慎」。慎んでという意味を含んだ丁寧な表現である。


・香味野菜

ベトナムでは香り強い香味野菜を生のまま、麺や春巻きといっしょによく食べる。加熱してしまうとその香りが少なくなってしまうためである。暑いベトナムでは香味野菜の刺激が食欲を増進する。

・コーヒー

ベトナムはブラジルに次いで世界第2位のコーヒー生産量を誇る。フレンチローストの豆をアルミのフィルターでドリップするのがベトナムスタイル。フランスのカフェオレを作る際に冷蔵庫がなかったため、常温保存のコンデンスミルクを使ったのがベトナムコーヒーのルーツである。


・ベトナム料理

全体的に辛みの少ないマイルドな味付けが特徴のベトナム料理。地域によって味付けが異なり、北部(ハノイなど)は塩っぱい味を、南部(ホーチミンなど)は甘辛く濃い味を好む傾向にある。


・フランスの影響

バゲットやコーヒー、プリンなど、フランスの食文化の影響で日常に定着したものも。バゲットに中華風の具を挟んだバインミーは、中国とフランスの文化がミックスしたベトナムならではの食べ物である。


・ヌクマム

ヌクマムは小魚と塩を漬けこみ発酵させた魚醤で、ベトナム料理には欠かせない調味料。炒め物や煮込み料理に使ったり、唐辛子やニンニク、ライムの絞り汁などを加えてつけだれにしたりする。


・米食文化

米を年に2~3回収穫できるベトナムの主食はもちろんお米。平麺のフォーや丸麺のブン、もち米を炊いたソイや生春巻きにも使われているライスペーパーなど、いろいろな形でお米を食べている。


・蓮

蓮はベトナムの国花。泥の中から生え、綺麗な花を咲かせる凛とした姿は、困難を乗り越えながら強く生きるベトナムの人々の象徴である。蓮茶は古くから美容や健康に良いお茶として親しまれてきた。

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街中で見かけるソイ・ガーの屋台。人気店の前では行列ができる。ソイ・ガーというのは鶏のだしで炊いたおこわのこと。そのおこわの上にボリュームのある鶏肉とその他にも腸詰やハムなど好きな具材を注文して乗せてもらうことも可能。



今回のワンプレートのベトナムの朝ごはんはこの「ソイ・ガー」だった。「ソイ」は味をつけて炊いたもち米、「ガー」は鶏肉の意味。おこわの上に鶏肉をのせ、ベトナムで定番の2種類の春巻き(揚げ・生)と魚醤「ヌクマム」ベースのたれ、パクチーなどの香味野菜とともにワンプレートにしています。

これがベトナムの朝ごはん

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このソイ・ガーはまさに最高!

日本人の味覚にぴったり合う感じ。もち米についている味は、ちょっと日本の薄くて甘い醤油のような感じで(だからソイなのか?)、とても香ばしくて美味しい。それに鶏肉がかなりのボリューム感で、とにかく食べ応えがあって美味しい。

ソイ・ガー・・・こんな美味しいものが本場のベトナムではそこら中に屋台で出ているなら、これはぜひ食べないといけない1品ですね。

春巻きも美味しいですね。生春巻きはパクチーなどの香味野菜が結構鼻につ~んとくる強烈な味ですが、美味しいです。揚げのほうの春巻きも美味しい。

ワンプレートの上にある小皿が魚醤「ヌクマム」ベースのたれ、です。
春巻きは、これにつけて食べます。

自分が経験した世界の朝ごはんの中でも台湾の朝ごはんに次いで2番手といえるほどの美味しさ。日本人の味覚に合います。

ただ、ワンプレートにこんもりと盛られている香味野菜は結構キツイものがありますなぁ。(笑)
とにかく野菜は生であることが大切なことですから、パクチーなど結構キツかったです。


でもソイ・ガー美味しい!ほんとに。

このベトナムの朝ごはん、7月までやっています。









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