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ジャズ発祥の地 アメリカ・ニューオリンズのクレオール文化の朝ごはん [グルメ]

アメリカ南部のルイジアナ州の最大の都市ニューオリンズ。


バルコニーが特徴的な歴史ある建物が並び、ジャズ発祥の地として知られている。
ルイジアナ州にはジャズの他にもクレオールやケイジャンといった独特の文化がある。


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原宿店のほうで、8月19日(月)から9月1日(日)までの期間限定で、伝統的なクレオール料理の朝ごはん「グリアード・アンド・グリッツ」を提供してくれるそうだ。


いわば期間限定の特別バージョン。

これは、もう、さっそく体験してきた。

アメリカのルイジアナ州の地理的な感覚はここ。


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そして、そのルイジアナ州の中の最大の都市、ニューオリンズはここになる。


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アメリカ南部に位置するルイジアナ州。


メキシコ湾に面しミシシッピ川が注ぎ込む州の南半分は沼地や湿地が多く、州全体が肥沃なメキシコ湾大平原に含まれている。18世紀にはプランテーション(大規模農業)がはじまり、世界各地から移住してきた移民により「クレオール」や「ケイジャン」といった複数の民族の文化が融和した食や音楽、アートなどが生まれた。


ルイジアナ州最大の町ニューオーリンズはジャズ発祥の地として知られている。



アメリカ合衆国 ルイジアナ州
U.S. state of Louisiana


州都:バトンルージュ  
最大の都市:ニューオーリンズ
人口:約453万人 
面積:約13.5万平方キロメートル
言語:言語:英語(91.3%)、スペイン語(3.3%)、フランス語(2.8%)、その他(2.6%)

 


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エイブリー島

エイブリー島は、ニューオーリンズより225kmほど離れた、海抜50m、総面積8.9 km2、最大部で幅は約4kmほどの、湿地帯に囲まれたミステリアスで美しい場所。世界195カ国以上、25カ国の言語で発売されているすべてのTABASCO・Brandの製品がここで製造されている。




ルイジアナ州の州民の構成はおおよそ60パーセントが白人、ヒスパニック系が5パーセント、残りの35パーセントはアフリカ系アメリカ人とされており、アメリカのなかでも黒人の比率が非常に高い州のひとつ。


アメリカの中で様々な人種が多く集まることで有名なニューヨーク州と比較した場合、白人の比率は同じ程度だが、黒人の割合は倍以上の開きがある。


また、アメリカ全国で増え続けるヒスパニック系の割合よりも黒人の方が多いことから、ルイジアナ州は黒人が多い州と言える。


この背景には、もともとルイジアナ州は奴隷制度の中心だったことがある。

ルイジアナ州では古くから白人と黒人の文化が入り交じっていたことから、独特の文化が生まれた。


フランス、スペイン、アフリカの文化を融合させた「クレオール文化」はルイジアナ州で生まれ、広く浸透し、いまではルイジアナ州を象徴する文化である。


クレオール文化には食、音楽、言語など生活に密着したものが含まれている。


なかでも有名な「ジャズミュージック」は奴隷だった人たちがアフリカの音楽を変化させたことが始まりとされている。また、世界的ジャズミュージシャンとして知られるようになるルイ・アームストロングが生まれたのもルイジアナ州である。



他にもルイジアナ州に定住した「ケイジャン」と呼ばれるフランス人子孫たちによってフランスの文化も残り続けており、ルイジアナ州の道路標識には英語に加えてフランス語表記が残っている箇所もある。事実、ルイジアナ州ではフランス語を耳にする機会が多いため、同じ南部の州のなかでもユニークな存在と言える。


ルイジアナ州の特徴を知る上で、奴隷制度の歴史やクレオール文化は欠かせないだろう。



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「クレオール」というのは、作家・思想家のエドゥアール・グリッサンの打ち出したコンセプトで、言語、文化などの様々な人間社会的な要素の混交現象のこと。つまりいろいろな複数の文化が混じり合う事の呼称なんだな。


アメリカにおける「クレオール」とは、ルイジアナ地方に入植したフランス人とスペイン人、およびその子孫のことと言われている。ラテン系ヨーロッパの文化に、黒人やカリビアンがもたらしたエッセンスが溶け込み、アメリカの中でも特異な文化を形成してきた。



「ケイジャン」というのもほぼ似たような意味で、祖先が北米東部のアカディア地方に入植したフランス人の直系で、イギリス人によってアカディアから追放されたのち、最終的に主にアメリカ合衆国ルイジアナ州南部に永住した人々のことを指す。



ただでさえ、人種のるつぼで「人種のサラダボール」と呼ばれるアメリカの中でも、このルイジアナ州というところは、「クレオール」や「ケイジャン」という複数の言語、文化が混じり合って、じつに特有の文化を形成していて、文学、音楽、料理などに大きな影響を与えてきた。


文学では、フランスとスペイン、アフリカ系からカリブまで、異文化が混在するニューオーリンズは多くの作家に創作のインスピレーションを与え、作品の舞台となってきた。


音楽では、19世紀末のニューオーリンズには、黒人の労働歌や世界の民謡、カリプソなど多様な音楽があふれていたそうだ。そしてヨーロッパ音楽の教養を身につけたクレオールが媒介役となり、ジャズが生まれたと言われている。


料理は、これから紹介するのでお楽しみに。


我々のような音楽ファンにとって注目すべきは、やはりルイジアナ州のニューオリンズは、ジャズ発祥の地ということだ。

せっかくなのだから、そのジャズのルーツとなった歴史をここで紹介してみたいと思う。




ジャズの発祥の地は、なぜニューオリンズだったのか?


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・無職だからありあわせの楽器を弾くことにした。


ジャズ発祥の地は、アメリカ南部の港町ルイジアナ州・ニューオーリンズ。


南部の黒人奴隷たちは南北戦争を経て、1863年に自由を手に入れた。しかし自由になったのはいいのだが、食べていくためには自分で稼がなければならない。


当時のニューオーリンズは、アメリカ政府公認の娼館がある唯一の歓楽都市であった。奴隷解放によって仕事を求めた黒人たちは、ダンスホールや酒場などのBGMとして歌ったり、楽器演奏をして生活することにした。これが「ジャズ」の始まりである。


無職なのに、高価な楽器はどこで調達したのか?


その理由は簡単。南北戦争後ということもあり、南軍の軍楽隊のものがニューオーリンズにあふれ、二束三文で売られていたから。ジャズの楽器が、ピアノやドラム、トランペットやサックスなのも、元はと言えば軍隊のマーチングなどに使われていた楽器を流用していたからである。




・ジャズのアドリブ(即興)の源流は?


当時、音楽の教育をしっかり受けている黒人は、ほとんどいない。そのため大多数の黒人は、楽譜を読むことができなかった。当時人気のあったトランペット奏者でさえ、そうだったといわれている。


そこで、初期のジャズメンたちは酒場などの営業が終わった早朝に、作曲家やピアニストの演奏を耳コピして曲を覚えていったのだ。


何回も演奏しているうちに、うろ覚えの部分がそれぞれのパートのフレーズで補完され、どんどん違う音楽になっていく。

演奏者のアドリブ次第で同じ曲でも様々なアレンジがされるため、このジャズの自由さの源流は、初期の演奏者たちが譜面を読めなかったことに由来しているのかもしれない。


またニューオーリンズは、様々な人種が何世代もつながることで、多様な文化を形成していた。それは音楽にも作用し、子供の頃から耳に馴染んでいたアフリカの宗教音楽を始め、スペインのハバネラ、フランスの民謡、時にはクラシックまで多種多様な音楽を取り込み、独自のリズムを作りだしていったのだ。



・元祖キング バディ・ボールデン


最初のジャズ王として知られているのは、コルネット奏者のバディ・ボールデンである。演奏者は彼の前にもいるが、今日のニューオーリンズの標準のバンド編成となる、コルネット、クラリネット、トロンボーン、ギター、ベース、ドラムで正式に活動したのは彼が初めてである。


ボールデンが最初にジャズを演奏したとされるのが1891年。黒人が音楽家として名を残すまで、1863年の奴隷解放から30年近くが必要であった。


ボールデンのバンドは公園やピクニック、ダンス、カーニバルなど、主に野外で稼いでいたそうだ。というのもボールデンのコルネットの音がとにかく大きくてうるさかったからだとか。当時は演奏技術よりも、より長く演奏でき、より大きな音を出せることが重要視されていたようである。


ボールデンの人気はものすごく、記録によれば数千人の女性に囲まれて黄色い声を浴びていたのだという。1890年のアメリカの国勢調査によると、この年のニューオーリンズの人口が242,039人ということなので、女性だけで数千人は大げさかもしれない。ではあるが、アイドル的な存在であったことに違いはないだろう。


残念なことに、レコード時代よりも前に活躍していた人なので、音源は残っていない。ボールデンはその人気にも関わらず、報酬は金よりも酒だったそうで、長く貧乏生活をしたあと、後年は発狂し、20年近く病院に収容されたまま、1931年に約70年の人生の幕を閉じた。



・ニューオーリンズ・ジャズがアメリカ全土へ


華々しく栄えたニューオーリンズの発展にも陰りが見えてくる。きっかけは、歓楽街ストーリーヴィルの閉鎖である。1917年、アメリカが第一次世界大戦に参戦すると、軍規の乱れを気にした海軍長官によって、強制的に閉鎖されていった。


これにより職を失ったジャズミュージシャンたちは、新たな活躍の場を求めて北上していくことになる。ここから、ニューオーリンズのジャズがアメリカ全土に広がっていくこととなったのである。




以上の情報の引用元、こちらのサイトになります。

TABI LABO【ジャズを知る】発祥の地は、なぜニューオリンズだったのか?



そして、この記事の内容は、さらに下記の著書から抜粋、引用のようです。
ジャズの歴史を紐解きたいのならこちらでしょう!


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「生きているジャズ史」著:油井正一(リートミュージック立東舎文庫)



う~ん、ジャズのルーツは黒人の音楽、これは知っていたが、ジャズ特有のアドリブ、すなわち即興ってどこから来ているのか、というのがじつは当時の演奏者が譜面を読めなくて、耳コピで曲を覚え、さらに演奏の度に自由に作り上げていったところに由来していたとは、じつに興味深過ぎますね。



音楽好きのための寄り道はこれくらいにして、ようやく本目的のクレオール料理の朝ごはんに移りたいと思う。


クレオール料理


フランスやスペイン、イタリアの人たちの文化と、アフリカや先住民の文化が、ルイジアナ州で融合して生まれたクレオール料理。ケイジャン料理もカナダから移住してきたフランス人にルーツがあり、どちらの食文化にもフランス料理のミルポワにルーツを持つタマネギ、セロリ、ピーマンを炒めた「トリニティ」がよく使われ、ジャンバラヤやガンボといった共通する料理が存在するが、クレオール料理はイタリアやスペインの影響によりトマトが使われるという違いがある。



これがクレオール料理の朝ごはん「グリアード・アンド・グリッツ」


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牛肉を煮込んで作る「グリアード」を、トウモロコシ粉とチェダーチーズで作る「チーズグリッツ」にかけて食べるルイジアナで人気の朝ごはんメニュー。ルイジアナ州の名産品であるタバスコソースが入っている。


グリッツはアメリカ南部の人たちのソウルフード的な主食で、トウモロコシを挽いた粉で作ったつぶつぶした食感が残ったお粥。牛肉をトリニティなどと煮込んだシチューのグリアードをグリッツにかけて食べるグリアード・アンド・グリッツはアメリカ南部の朝ごはん。


まさに、クレオール料理のソウルフードだ。



写真で見た通りの味がします。(笑)
あらかじめ見たときに頭で想像した味と、一寸の違いもなかった。
まったくその通りの味がします。


下地のトウモロコシを挽いた粉で作ったお粥の「グリッツ」は、そう言われなければ、ポテトをすりつぶした食感と思ってしまう感じで、まさにそういう感触。それに美味感を添えているのが、上にかかっている「グリアード」。まさにトマト風味の牛肉シチューってな感じですごく美味しい。


簡単に言えば、「ポテトのすりつぶしに、トマト風味の牛肉シチューが上にかかっている。」というような感じで、めちゃうま!です。なんと言っても食べ応えがある。(クレオール料理だからトマトなんです。)


これは日本人の舌の感覚によくマッチしていると思います。
いかにも南米風の食べ物ってな感じです。


「ポテトに牛肉シチュー」は、あまりに日本的な比喩でちょっと失礼かもしれませんが(笑)、日本人にわかりやすく、と考えるとそう表現するのが一番近いし、わかってもらいやすいと思います。


店員さんのお勧めで、写真に映っているタバスコを振りかけて食べます。
店員さん言うには、赤いほうが、とても合うという事で、赤を振りかけました。


このタバスコ、先に説明したニューオリンズ近郊のエイブリー島の名産品です。
タバスコってふだん滅多に食さないけれど、確かにこんな味だったなぁ・・・。(笑)



9月1日までの短期間の特別限定メニューで、原宿店だけですので、ぜひチャレンジしてみてください。


今年も暑い夏。キンキンに冷えたビールをグイっと飲み、野外フェスティバルでジャズを楽しむ!

今の季節なら、そんな風に久し振りにジャズに接してみたいものです。


まったくそんな雰囲気じゃ全然ないけれど(笑)、ジャズといえば、8年振りに、akikoライブに行ってきます。










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