アンネリーン・ヴァン・ワウエ、日本の雑誌でインタビュー [クラシック演奏家]
ベルギー出身の新星クラリネット奏者、アンネリーン・ヴァン・ワウエが日本の雑誌にインタビューで登場だ。アーティストとしてのひと通りの経歴は把握したが、やはり謎めいている部分が多くよくわからない、というのが実直な感想だ。だからインタビューだとその人柄や考え方がリアルに伝わってくるからとてもありがたい。
でもみんな反応早いな~。(笑)
日本の雑誌でインタビューが実現する、ということは、来日した?いやそういうことはあるまい。
としたら、現地ベルギーまで出張して取材した?
すごい行動力だな、と思い、どのようなシチュエーションでインタビューが実現したのか、雑誌を入手したらまずそれを確認したいと思っていた。
彼女にインタビューをした雑誌は、管楽器専門月刊誌「パイパーズ」。
へぇ~、管楽器専門の雑誌ってあるんですね。これは興味深い。
自分はいままで知らなかったです。
写真も豊富で、管楽器奏者へのインタビュー記事や取材、コラムなど、管楽器のことなら何でも来い的なアプローチで管楽器ファンにとって堪らない内容だと思う。
オーナーは(株)杉原書店さんだ。
さっそく彼女のインタビュー記事へ。
まず、取材したシチュエーションの書いてある箇所を探した。
(聴き手)編集部:Skypeによるインタビュー
とクレジットされているではないか!
もう自分は思いっきり反応。(笑)
ついさきごろ自分の会社でのやりとりにSkypeのことが出てきたからだ。
会社での自分の仕事柄、TV会議や電話会議を頻繁に使う必要性があり、そのとき、Microsoftが提供するSkypeというインターネットTV電話会議モジュールの存在を知った。相変わらず旧式の方法でやっていた自分に「ノンノンさん、いまはもうSkypeを使いましょ!」と言われた。(笑)
うちの会社メールは、最近IBMからMicrosoftに鞍替えしたので、メール機能に予定表はもちろん会議室予約機能もセットでリンクされていて、会議室予約するときに、Skype機能も入っていて、会議室でSkypeでインターネットTV電話会議できるようになっているのだ。
ヘッドセット(ヘッドフォンとマイクのセット)を使っておこない、単にTV電話会議だけではなく、参加者が各自のPC端末の資料データなどをシェアして閲覧できる。
実使用経験者によると、概ねは大丈夫とも言えるが、時折、音が歪み、酷くなると画像や音声が中断するなど不安定要素も多いようだ。P2P通信をつかった技術で、2000年半ばごろにはすでに世に出ていた技術で今更新しいとは言えなさそうだ。
Microsoftのメールを使っているから出会った機能と言っていいだろう。
Skypeを使うには当然、自分と相手と同じ環境になくてはならず、PC端末にSkypeモジュールをダウンロードしないといけない。
アンネリーン・ヴァン・ワウエはSkype機能を普段も使っていたのかな?
それともこのインタビューのために彼女に同環境を整えさせたのかな?
いずれにせよ、このインタビュー手法はちょっと自分をドキっとさせた。
インタビュー記事を見ると、見開き5ページに渡り、かなり文字数のボリュームもある。
文字数多いので、これはどうやって文字起こしをやったのかな?と自然と余計な事を考えてしまう。
文字数多いので、これはどうやって文字起こしをやったのかな?と自然と余計な事を考えてしまう。
ふつうのインタビューだとICレコーダで録音して、後でテープ起こしをする、という作業だと思うが、Skypeを使ってのインタビューだと、あくまで自分の予想だが、Skypeの機能の中に録音機能ってあるんじゃないかな?そのままPCのHDDに録音すればいい。これでICレコーダの必要もない。
それを後で文字起こししてもいいし、音声→文字言語自動変換機能もひょっとしたらあるんじゃない。(笑)それくらいのニーズはインターネットTV電話会議システムなら予想できる必要アイテムだ。
だって会議の後には、必ず議事録というものを書かないといけないのは会社人の常識だからです。
インタビューだから、できれば相手の姿もふくめお互いを見たい訳で、PCにカメラを設置する必要がある。(昔のソニーVAIOには、液晶画面のセンター上部にカメラが内蔵されていました。)
記事に掲載されている写真は、アンネリーン・ヴァン・ワウエから提供された数枚の写真を使う、というやり方だ。
あとは文字、写真の構成をきちんとやれば、これでもう立派なインタビュー記事が完成してしまう。
来日の時のスケジュールを抑えるとか、逆に出張費もかからない遠距離の外国人演奏家のインタビュー記事が手軽にできてしまうひとつの方法なのではないだろうか?
でも、でも、でも・・・やっぱり本物のリアルなインタビューのほうがいいよね~。(笑)
専任のプロのカメラマンによる被写体の撮影で、写真が芸術のような美しい出来栄えだし、やっぱりF2F(face to face)でインタビューしたほうが情感もわくし、いい意味での思わぬアクシデントな展開もあるかもしれない。
専任のプロのカメラマンによる被写体の撮影で、写真が芸術のような美しい出来栄えだし、やっぱりF2F(face to face)でインタビューしたほうが情感もわくし、いい意味での思わぬアクシデントな展開もあるかもしれない。
出来上がった記事も、質感良さそう。
まっこういうインタビュー方式もあるんだな、ということを知ったということです。
インタビュー記事の内容を書いてしまうと、営業妨害でアウトなので、ネタバレはしません。
でも宣伝のため、ほんのちょっと教えちゃおう!
自分が彼女の存在を知った時は、彼女の名前の邦訳はアンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェだった。
でもこれじゃあまりに読みづらくてダメだろうと思って、きっと業界がもっとわかりやすいニックネームをつけてくれる、と思っていた。
でもこれじゃあまりに読みづらくてダメだろうと思って、きっと業界がもっとわかりやすいニックネームをつけてくれる、と思っていた。
この記事の編集部は、もっと読みやすい、アンネリーン・ヴァン・ワウエと邦訳していた。
これはグーですね。まだ読みづらいけれど、ずっと改善しました。
これはグーですね。まだ読みづらいけれど、ずっと改善しました。
・クラリネットを選んだ理由
子供の頃は家でずっと歌を歌っていた。音楽でなにかをやりたいと思い、いろいろな楽器を探すうえで、人間の声に一番近いクラリネットを選んだ。
・ザビーネ・マイヤーに学んだ3つの大事なこと。
彼女はいろいろな先人に師事したのだが、その中でも1番長く、そして深くクラリネットのことを教えてくれた師匠はザビーネ・マイヤーだと言っている。音に対する考え方、様々な音楽の様式感に対する深い知識、ソロイストとしてのあるべき姿など。
・古典クラリネットの世界はまさに”パラレル・ワールド”
彼女はモダンだけではなく古典クラリネットも演奏する。そして勉強している。
モーツァルトのコンチェルトを献呈されたアントン・シュドラー、そしてブラームスにクラリネットの室内楽曲のすべてを書かせたリヒャルト・ミュールフェルト。
この2人が彼女にとって絶対的存在。
古典クラリネットを吹くときは、もうひとつの「パラレル・ワールド」が実現したみたいに感じる。
・ヨガとパフォーマンスは全く同じもの!
彼女はヨガをやる。ヨガから学んだことは、「パフォーマンスとはパフォーマーの身体的な状態そのもの。」
・(インタビュー中、チョコレートを食べている彼女にツッコミを入れる。)やっぱりベルギー人なんですね。
体型を維持するために普段は食べないけれど、・・・ね!(笑)やっぱり血なのかな?チョコレートの国の人だから。(笑)
→この部分の記載で、Skypeインタビューにはお互いの姿が見えるカメラが設置されていることを悟る。
・PENTATONEから発売された今回のアルバム「ベル・エポック」について教えてください。
フランスものをただ集めただけでなく、1890~1910年のベル・エポック時代の作品に絞って録音しました。アールヌーボーに触発されて作ろうと思ったアルバムです。初期のアールヌーボーの運動でベルギーは象徴的な場所でしたから。あの時代の建築物や芸術のすべてが私は大好きで、同じ時代の作品を集めてアルバムを作ろうと思ったのです。
これくらいにしておく。
これでも100%の内容で、20%書いているかどうか、だ。
実際のインタビュー記事はもっともっと内容が濃く、彼女のクラリネット奏者としての方向性、考え方、そして人間性などとても興味深く引き出すことに成功した見事な記事だといえる。
もうこうなったら、生演奏で実際クラリネットを吹いているところを見てみたい。
誰か、日本に呼んでください!(笑)
このインタビュー記事を全文読みたければ、パイパーズを買いにリアル書店やネット書店にいますぐゴー!だ。
管楽器専門月刊誌 パイパーズのサイト
2019-09-10 22:10
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