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スティングの総決算! [海外ロック]

まさに言うことなし!
スティングに関しては、もう思い残すことないです。
完全燃焼しました。


ポリス時代の名曲からソロ楽曲まで40年以上のキャリアの総決算であるニューアルバム「マイ・ソングス」を引き下げて、その日本凱旋ツアーとなった。


このアルバムすごくいいです。


昔の曲もセルフカバーのようになっていて、格好良く今風にアレンジされています。


スティングは来日すると、なぜかそのとめどもなく溢れるラーメン愛で話題になる。(笑)
前回の来日のときに、インスタグラムで山頭火でラーメン食べました的なショットを上げて話題になった。そしてユニバーサル・ミュージックでは、スティングの大好きなラーメン屋さんベスト3も発表した。


今回もその期待を裏切らなかった!

今回のツアーは福岡からスタートしたのだが、その福岡でまたラーメン・ショットをインスタグラムに上げたのだ。


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この日スティングが福岡で訪れたラーメン屋は、元祖唐辛子入り豚骨ラーメン屋の「鳳凛」。福岡で4店舗をかまえる鳳凛の春吉店だ。


スティングは今回の取材(ローリングストーンジャパン誌)のインタビューで、このようなことを答えている。


あなたにとって「日本」といえばラーメンですよね?


スティング:いつでも最高のラーメン店を求めて歩いている(笑)。それも、観光客が行くようなところじゃなくて地元のサラリーマンが通っているようなところがいいね。実は昨日も福岡で美味しいところを見つけたんだ。作業着を着た人たちが、美味そうに食べてる最高の店だった。これから東京、仙台、大阪と行く中で、そういうラーメン屋を見つけるのが本当に楽しみだよ!


いいな~。(笑)


自分も大のラーメン好き。自分の愛するスティングがラーメンに目がない大ファンと聞いて、すごいシンパシーを感じる。明日の15日の大阪公演がラストの公演。東京、仙台、大阪でお気に入りのラーメン屋さんを見つけることができたのだろうか?


さて、自分は東京公演の初日の10/9の公演に出向いた。
幕張メッセのHall 7,8を貸切っておこなう。


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嫌な予感がした。


正直に告白すると、自分は幕張メッセが昔から苦手だ。
とにかく東京都心からやたらと遠い。
東京駅で京葉線に乗り換えるときのあの信じられない延々と長く続く連絡通路。


そして海浜幕張についてから、幕張メッセまでこれまた延々と歩いて、そしてその幕張メッセ会場のバカでかいこと。


幕張メッセというのは、基本展示会場なのだ。


自分の仕事柄でいうならば、いまのCEATEC。自分の全盛期の世代の時は、エレクトロニクス・ショー、通称エレショーと呼ばれるコンシューマーのAV家電製品の日本最大の展示会がこの幕張メッセで行われるのだ。だから仕事でよく通った。


もうそのときから自分の幕張メッセ嫌い、苦手意識があった。とにかくバカでかい。それは当然だろう。ありとあらゆる家電メーカー全部がブースを設けて展示するのだから。


今回なぜ幕張メッセなのだろう?
東京ドームや武道館ではないのだろう?

という疑問があった。


自分の不安は、幕張メッセのような超遠いところで公演をやったら、終演後に自分の家に帰るまでの最終電車に間に合うのだろうか?という心配があった。


案の定、まず終演後にあまりにデカいので、どこが帰りの出口か迷った。みんなが歩いていく方向についていけばいいや、という気持ちで歩いていたら、散々長距離を歩いた挙句、なんと駐車場に出てしまった。(笑)


そっか!みんな車なんだ!

もう慌てて逆戻り。夜も遅く22時を回っていたのでかなり焦る。


ようやく警備員さんを見つけて、海浜幕張駅に歩いて帰りたいのだけれど・・・とホールからの出口を聞いて、駅まで小走り。そして長い電車の乗り継ぎを重ねて、ようやく最後の東横線に乗れたときは、最終の前でなんとかセーフ。


もう~!やっぱり幕張メッセは嫌いだ!


幕張メッセに関する疑念はまだまだ続く。


まず、この日はじつは朝からあまり体調が芳しくなく、眠くて体がなんとなく怠い感じだったのだ。今日はせっかく楽しみにしていたスティングのコンサートなんだけれど参ったな~、なんとか頑張ろうと思い会場に着いた。


しばらくすると物販が始まった。


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予想はしていたが、まったくもって並ぶ気がしません。(笑)
するとリハーサルが始まって、中からモノスゴい爆音が、漏れ聞こえてくる。


こりゃダメだ、死ぬ。


密閉された中でPAガンガン。PAのロックコンサートなんて超久しぶりなので、その迫力にかなり萎えた。ただでさえ今日は体調が悪かったので、年寄りには相当キツく感じそう。なんだよ!あれだけ熱く語ってたのに、なんで萎えてるんだ!ガンバレ!


爆音の難を逃れて、ちょっとオアシスへ。年寄りにはこういう雰囲気のほうが落ち着きます。


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さぁ、スタッフたちもこれから、闘いが始まります!興奮のあまり、観客にケガ人が出ないように・・・スタッフたちにも緊張が走ります。


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だんだん物々しくなってきましたよ!開場近し!


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開場イン。


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幕張メッセの展示会場をどうやってホール武装するのか、ステージ、そして照明、巨大電子スクリーン、そして膨大なPA機器を持ち込むのだが、自分の心配にもうひとつ重要なポイントがあった。


それは椅子だ!


展示会場をホール武装するから、当然こういう仮設イスになる。・・・ということは、コンサート始まったら、みんなオールスタンディングだ。2時間〜3時間ずっと立ちっぱ。腰が・・・


年寄りにとって一番恐れていた展開だ!(笑)


東京ドームだと外野席は、コンサートが始まっても、ずっと座ったまま鑑賞できるから、年寄りに優しいんだけどね。自分はコンサート中座ったまま鑑賞できるかどうか、そこをずっと心配していた。


もう覚悟はできた。



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これから起こること。


会場の照明がいっせいに落とされる・・・その瞬間大歓声。スティング登場。怒涛のロック・ショー。爆音に耳が壊れる。立ちっぱで腰が痛くなり、椅子にへたりこむ。でもだんだん自分のペースを掴み興奮度アップ。終わったときは、青春時代にトリップできて号泣、むせび泣く。このような予定です。(笑)


冒頭の会場の照明をいっせいに落とすのは、もうこれはロック・ショーの常套手段です!
もうこれで会場のみんなは大興奮。これから始まる感が一気に高まる。


ついに怒涛のロック・ショー開始!


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自分は心体の体調不良もこれで一気にどこかに吹っ飛んで行ってしまい、一気興奮ボルテージMAX!


ところが幕張メッセに抱いていた不安の最後の罠がやってきた。


それはステージからの音波、衝撃波がすごいこと。もうビンビンに体全体にぶつかってくる感じで痛くて痛くてしょうがない。特にドラムスやベースの超低音波が強烈。そのドンドンという振動が床から足に伝わってきて心臓を直撃する。もう感動したいのだけれど、その衝撃波が痛くて相当参りました。


この体全体にぶつかってくる音波、衝撃波、これを2時間から3時間はキツイな。


東京ドームや武道館ではこんなことはいっさいなかった。
やっぱり幕張メッセの展示会場では狭すぎなんだよ。

ここでロック・コンサートをやるには無理があります。



この日のスティングのステージ衣装とステージパフォーマンス。
Photo by 土居正則!


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オープニングは、ポリス時代の孤独のメッセージ、そしてアンコールのトリは生ギター1本でFragile。


全19曲、ポリスの曲が9曲、ソロ時代の曲が10曲。2時間のコンサート。


堂々たるパフォーマンス。とても68歳とは思えない素晴らしい声量にシャウト、ロック唱法。
そしてこれでもか、これでもか、と畳みかけてくる名曲たち。


もう十分に溜飲下がりましたよ。
本当に来てよかった。


自分はポリス時代の映像ビデオ作品はもう数えきれないくらい擦り切れるほど観てきて若い頃のスティングのステージパフォーマンスをよく知っているから、そしてこれはポール・マッカートニーにも言えることなのだけれど、もうこの歳のベテランになると、コンサートのドライブの仕方がわかっているというか、余裕があるんだよね。若い頃は本当にがむしゃらに自分のできるパフォーマンスの限界ギリギリで勝負していたところがあるのだけれど、いまは本当に余裕がある。100%の力の内の80%くらいの力で余裕を持ってコンサートをドライブしているというか、自分にはそういう余裕感みたいなものを感じました。


そしてここで観客がドッと湧くというようなツボの捉え方ももう熟知していて、もういまの68歳のスティングにとっては、完全に自分の手の内コントロール下で余裕でやっているという感じがする。


すべてはシナリオ通りというか・・・。


自分の中ではスティングはやっぱりポリス時代が圧倒的なシェアなのだけれど、ソロ時代は、正直2作目のNothing Like The Sunあたりくらいしかフォローしていなかった。


でもそれは、自分の仕事が忙しくなってプライベートな趣味に音楽どころではなくなった余裕のなさもあるのだけれど、もうひとつはスティングが、ロックや彼仕様のジャズ・ロックの音楽性に飽きてきて、クラシックやもっと違った音楽性にトライしていたようなところもあって、ずっとそういう期間が長期間あり、ロックからすごく距離を置いていた時代があったと思うのだ。


アーティストとして自分の音楽性を広げるという点では、それもあくまで正しい選択なのだけれど、やっぱり古くからのファンというものは、いつまでも自分がもっとも入れ込んでいた時期の姿、音楽性に愛着がある訳で、いろいろなジャンルに挑戦するスティングに不満とまではいかないまでも、どうしてもついていけない部分もあったのではないだろうか?


前作からロックに復帰してくれて、今回のアルバムでは自分のキャリアの総決算のロックアルバム。


やっぱりスティングにはロックが一番似合う!


この日のセットリスト。


01.Message In A Bottle (POLICE)

02.If I Ever Lose My Faith in You

03.Englishman In New York

04.If You Love Somebody Set Them Free

05.Every Little Thing She Does Is Magic (POLICE)

06.Brand New Day

07.Whenever I Say Your Name

08.Field of Gold

09.If You Can't Find Love (Sting&Shaggy)

10.Shape Of My Heart

11.Wrapped Around Your Finger (POLICE)

12.Walking on the Moon (POLICE)

13.So Lonely (POLICE)

14.Desert Rose

15.Every Breath You Take (POLICE)


Encore:1


16:King Of Pain (POLICE)

17.Roxanne (POLICE)

18.Driven To Tears (POLICE)


Encore:2


19.Fragile



やっぱりポリス時代の曲が始まると大歓声だよね。ポール・マッカートニーがビートルズの曲をやるときの大歓声と同じように。


コンサート本編の最後は、「見つめていたい」でした。
これはもちろん盛り上がったねぇ。


スティングのソロ・コンサートには過去2回(東京ドームと武道館)行ったけれど、この見つめていたいの最後のエンディングのリピートして盛り上げるやり方に、必ず脳天から衝撃が走って、失禁してしまったのだけれど、今回はもうよく手の内がわかっていたからそういうことはありませんでした。(笑)


今回がキャリアの総決算という位置づけだったけれど、スティングは新しい新境地へと今後も前へ進むだろう。


でも自分が彼のコンサートに足を運ぶことは今回が最後かな?


いや、ファンというのはやっぱりそのときそのときで、やっぱりどうしても通っちゃうもの。
まっそれでいいんじゃない?


あまり堅苦しく美しく形決めをしなくても。。。







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