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自分に影響を及ぼしてきたマーラー音源 [海外音楽鑑賞旅行]

バーンスタイン、アバド以外の自分の愛聴しているマーラー音源を紹介していこう。
自分のマーラー鑑賞歴とともに歩んできたマーラー音源たちである。


●ラトルのマーラー音源

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サイモン・ラトルについては、”ラトルのマーラー”というタイトルでひとつ日記を立ててもいいくらい自分のリアルタイム世代のマーラー指揮者でもある。


でも、ラトルについては、ずっと自分の日記で熱く語ってきた。


コンサート評はもちろんのこと、ベルリンフィル離任時は統轄的な意味合い、ご苦労様、自分にとってベルリンフィルのシェフといえば、フルトヴェングラーでもなければカラヤンでもなく、アバドでもない、あなたラトルでしたよ、という”ラトル&ベルリンフィル”の日記で自分の想いをのすべてを書いた。


そしてマーラー指揮者としてのラトルは、その方向性についても”アバドのマーラー”で触れた。


バーンスタインでマーラーの門をくぐり、いろいろな音源を聴いていくうちに、近代マーラー解釈としてアバドとラトルに絞った。映像素材のアバドに、実演のラトルという立ち位置である。


カラヤン以前のベルリンフィルの首席指揮者はあまり取り上げることのなかったマーラー。


アバドがシェフになって、ベルリンフィルにマーラーを頻繁に取り入れた。結局10年足らずの任期の中で、ベルリンフィルでマーラーの交響曲を全曲演奏した。(アバドのベルリンフィルのシェフ就任コンサートは、マーラー1番「巨人」だった。)


これは、ベルリンフィル史上初のことであった。


ラトルもそうである。1987年に初めてベルリンフィルと客演した時がマーラーの6番、そして2002年のベルリンフィルのシェフ就任コンサートがマーラーの5番、そして2019年の離任コンサートが、マーラーの6番。そして2010/2011年シーズンでのベルリンフィルでのマーラー交響曲全曲演奏会。


アバドが在任期間を通してバラバラで全曲演奏を成し遂げたのに対し、ラトルは2010/2011年という、たった1年の短期間で、列記としたマーラーツィクルスとして全曲演奏会を成し遂げた。


全曲演奏会、ツィクルスとしてベルリンフィルでマーラー演奏をコンプリートしたのは、ラトルが史上初である。


これは当時大変な話題になり、チケットは即完売のプラチナ。自分も6番チケットを取るのに相当苦労した。近代マーラー解釈の雄のラトルのマーラーは恐るべくプラチナであった。


この2010/2011シーズンのラトル&ベルリンフィルのマーラーツィクルスは、デジタルコンサートホール(DCH)にアーカイブとしてちゃんと入ってます。


ラトルは、ここぞ!という決めないといけないメモリアルのタイミングでは、必ずマーラーの演目を取り上げた。そう!その通り。ラトルはまさにマーラーの曲を自分の名刺代わりに使っていた。


アバドとラトルは、ベルリンフィルに対して明らかにマーラーを導入していくことを強く意識していた、と思う。


・バーミンガム市交響楽団時代のマーラー全集

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ラトルの指揮者人生は、このイギリスのバーミンガム市交響楽団から始まった。ラトルの就任当時には決して国内的・国際的知名度が高いとは言えなかったこのオーケストラを、じつに22年間かけて徐々に世界的なオーケストラに育て上げた。


このバーミンガム市交響楽団のシェフのときに、マーラー全集を完成させた。
ラトルのマーラー指揮者としてのキャリアのスタートはここにあった。


この指揮者としてのキャリアのスタートのときにマーラーのしかも全集を作った、という意義は自分の方向性を決めたという点で大きかったのではないのだろうか?


この写真にあるBoxは旧盤である。
いまは廃盤で、バーミンガム市交響楽団時代の全集Boxはないんじゃないかな?


ラトルはイギリス人なので、当時あったEMIレーベルだったんだよね。ベルリンフィルのシェフになったときもレーベルをEMIに移した。ベルリンフィルのレーベルは、伝統的にDGと思い込んできたから、ずいぶん反発したものだったよ。(笑)


EMIの作るサウンドは、あまり好きじゃなかった。


でも久しぶりに聴いてみたけれど、ライブ感、ホール感などの空間がよく録れていて、いい録音だと思う。でも、これはベルリンフィル時代にも言えるけれど、自分はラトルのマーラー録音のセッション録音は必ずしも全箇所とも演奏解釈として賛成するという訳でもないんだな。これはラトルの他の作曲家の録音でも言えることだけれど、こんなところでこんなにスローテンポに落とすかな~とか、自分とは合わない解釈をすることがままある。


たとえばマーラーでいえば2番の「復活」とかね。
でも不思議とライブではそんな心配をすることはなかった。


・ベルリンフィル時代のマーラー音源

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2番、5番、9番、10番の4枚。


アバドも結局、ベルリンフィルでマーラー全集を録音することはなかった。(演奏会は全曲やっているが。)ラトルも全曲演奏会はやっているが、録音としてベルリンフィルでマーラー全集を作ることはなかった。これは自分の邪推だけれど、伝統あるベルリンフィルで録音でマーラー全集を作ることは、かなりリスキーなことなのではないだろうか。(笑)


録音のテイストは、いかにもベルリンフィルハーモニーという感じ。シューボックスの芳醇な響きとは趣が違うそういう響きの多さはないけれど、もっとダイレクト感というか、ホール感、ダイナミックレンジの大きなスケール感の大きい録音ですね。いかにもワインヤードのホールでの録音という感じです。



・ベルリンフィルに客演デビューしたときのマーラー6番の音源

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ベルリンフィルは、いまでこそ自主制作レーベル、ベルリンフィルメディアという会社を設立して、自分たちの録音は自分のレーベルでやるようになった。でもDGやEMI時代のさらにその前の、フルトヴェングラー時代や、ニキシュなどのベルリンフィルに客演した往年の指揮者などの昔の音源を、その昔の自主制作盤で出したBoxがあるのだ。


特別企画として限定販売されたもので、いまはもちろん廃盤の大変貴重なBoxです。この中に、ラトルが1987年にベルリンフィルに初めて客演した当時の音源が入っているのだ。若々しいマーラー6番でした。


・ベルリンフィル離任コンサートのマーラー6番

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ラトルにとって、マーラーの曲の中でも6番はとても特別な曲。ベルリンフィルデビューのときが、この6番であったが、離任コンサートのときの演目にも6番を持ってきた。


そのときの公演の様子もフェアウェル・コンサートとして録音をして発売された。これはいまの自主制作レーベルであるベルリンフィル・メディアとしてのデラックス仕様盤。1987年の6番のデビュー音源のCDもカップリングで入っている。そしてそのときの公演の様子の映像素材もBlu-rayとして入っている。まさにデラックス仕様だ。


この離任コンサートのチケットは、ネットでの販売はなくて、電話予約でしか買えなく、最後のコンサートはベルリン市民を優先に、というラトルの思いやりもあったのだろう。


この公演に行かれた方もたくさんいらっしゃっただろう。
自分もぜひ駆けつけたがったが、マーラーフェスト2020の予算確保のため断念した。


自分は、ラトルのマラ6は、2010/2011年シーズンのベルリンフィルによるマーラー全曲演奏会のときに、現地で体験した。帰国後もDCHで何回も繰り返して観た忘れられない公演だ。



・ラトルのマーラー全集(バーミンガム市交響楽団時代+ベルリンフィルEMI時代)

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いまはバーミンガム市交響楽団時代に作ったマーラー全集と、EMIレーベル時代のベルリンフィル時代に録った録音をパッケージミックスしたこういうラトルのマーラーキャリアの総決算みたいなBoxが出来ている。一応、自分も買っておきました。



●マーラーフェスト1995自主制作Box

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これは何回も紹介しているBox全集録音だけれど、マーラーフェスト1995を収録した非売品のBoxだ。いまは中古市場ですごい高値で売られている超レアなBox。


自分も10万の大枚をはたいて買ったと記憶している。
自分のお宝盤である。


あらためて、じっくり全曲聴き返してみると、じつに素晴らしい録音である。


化粧っ気はあまりないが、じつにホール感、空間感が秀逸で自分好みの録音である。自分はやはりクラシックの録音は空間感が出ている録音が好みですね。


この録音を聴いていると、本当にアムステルダム・コンセルトヘボウというホールの音響の素晴らしさがよくわかるのだ。このホール独特の、それはウィーン楽友協会と違ってある程度、横幅があるシューボックスである形状特徴から起因する、響きの滞空時間の長さ、残響感の豊かさ。ちょっと堪んないですね。そういうホール固有の響きがよくわかる録音です。


そしてまさに一期一会の演奏会に相応しい緊張感あふれる演奏。
この録音を本番までに繰り返し聴くレギュラーに決めました。


●RCO Blu-ray-Box


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2年続きのマーラー・イヤーを記念し、2010年度と2011年度のシーズン(2009~2011年)に連続で開催されたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるマーラー交響曲全曲演奏会シリーズは、世界的な注目を集めたコンサートであった。マリス・ヤンソンス、ベルナルド・ハイティンク、ピエール・ブーレーズ、ロリン・マゼール、エリアフ・インバル、イヴァン・フィッシャー、ファビオ・ルイージ、ダニエレ・ガッティ、ダニエル・ハーディング9人の指揮者達によるマーラー・イヤーのライヴ映像。


マーラーと特別の所縁のあるアムステルダム・コンセルトヘボウで、これだけのマーラー指揮者が集まって一堂にマーラーを演奏するのは、まさにマーラーフェストと言っても過言ではない。


自分は、大好きなコンセルトヘボウで、マーラー交響曲全集で、しかもBlu-rayで出る、というところに当時、相当反応してしまった。


マーラーツィクルスで、しかも高画質Blu-rayのソフトが出る、というのは、自分にとってアバドのルツェルン音楽祭でのツィクルス以来の快挙だった。絶対買いだと思った。


ところが買って届いてすぐに見たら、画質があまりに悪いので、もうガッカリしてしまった。とてもHD画質とは思えなかった。もう大ショックだった。せっかく楽しみにしていたのに~である。


だからマーラーツィクルスの映像素材は、自分にとってやはりアバド&ルツェルン祝祭管弦楽団のBlu-rayになってしまうのだ。それ以来ガッカリで、あまり繰り返して観ることなく死蔵になっていたものだった。


画質のどこが酷かったか、というと、解像度がとてもHDとは思えなかった。


もうあきらかにSD画質。これじゃ地デジのほうがはるかに綺麗、と当時思っていた。人の肌の色もちょっと赤みがかっていて、色調も酷い。


これは撮影クルーのレベルはひどいなーと思った。(オランダの映像会社のようだ。)
これでBlu-rayって唄うなんて相当詐欺だな、と思っていた。


逆に音声は最高に素晴らしいのだ。全曲ともポリヒムニアのエベレット・ポーター氏担当でさすが!と思った。今回久しぶりに観たら、ある法則性みたいなものを発見した。曲によって、あきらかにSD画質のものと、きちんとHD画質で綺麗なものと別れるのだ。ヤンソンス、インバルは最高に素晴らしい。これぞ、HD画質、Blu-rayって言っても全然文句が出ない。


予想するに、画質がSDなのは、撮像カメラの業務用カメラがきちんとハイビジョン用のCCD撮像素子を使っていないんじゃないか?初段の撮るところがHDじゃないと、いくらマスタリングでBD処理でもダメです。なんかこれだけ画質が酷いと、もう撮影カメラがSDとしか思えないんですよね。HD画質とSD画質のレベルが混在しているのは、2009年~2012年の4年間に渡って、最初の頃がSDの業務用カメラで、後半からHDの業務用カメラに変わった、ということなのだろう、と思いました。


だから、自分にとってこの映像素材Boxは、妙に中途半端な商品で、どうしても気持ち的に入れ込むことができなかったのだ。じつは告白すると、音楽ソフトもダウンサイジングして売却処分したとき、このソフトも売却しました。(笑)でもやっぱり。。。ということで買い戻したのです。


SD画質の演奏曲は我慢して観るとして(笑)、やはりアムステルダム・コンセルトヘボウのホールでマーラーを演奏している、という映像は、ある意味、今回一番本番のステータスに近い状態で観ている最高の予習素材だと思い直しました。


実際の本番は、こうやってこのホール空間、ステージのオーケストラを、そしてマーラーの音楽を流れている、というこのシチュエーションで体験することになるんだろうな、ということがイメージできるのです。


だから画質の問題はさておき、最高の予習素材と言っていいと思います。



●ヤンソンス&RCO Live

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1番、2番、5番、6番、8番。


RCOのマーラーと言えば故マリス・ヤンソンスでの演奏と思ってしまう。オーディオマニアにとっては、とてもなじみ深いこのジャケットの柄デザイン。RCO LiveはRCOの自主制作レーベルだ。録音会社はポリヒムニアがやっている。今回の担当もエベレット・ポーター氏が全作品やっている。ヤンソンス&RCOは、マーラーの作品を全曲録音したかどうか、記憶は定かではないのだが、ラックを調べたら、自分が持っているのは、上の写真の5枚だった。


これも聴くのはじつに久しぶり。


やっぱりRCO Liveは録音がいい。オーディオマニア向けのSACD、録音だと思います。世の中のマーラーファンは、マーラーの演奏解釈はこうでなければならない!と講釈をする、ヤンソンス&RCOはそういうところがわかっていない、ということを仰るけれども、これだけ音がよければそれでいいじゃん、的なところがある。


それですべて解決されちゃうような・・・。それだけの説得力がありますね。自分がオーディオマニアだからかもしれませんが。。。



●小澤征爾&ボストン交響楽団

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我らが小澤さんのマーラー交響曲全集。あの古巣のボストン響と録ったものですね。写真の自分が持っているこのBoxは旧盤ですね。いまはジャケットの写真が変わっています。これは、1980~1993年に録音されたもので、当時のPHILIPSレーベルの録音チームのもとで録った作品。自分は小澤さんのマーラーは、後年のサイトウキネンで聴くことのほうが機会が多かったけれど、このまさに若かりし頃の小澤さんのマーラーは、自分が
想像していた以上にとてもスタンダードな解釈というか、自分の感覚とちょっと違うと思うところはほとんどないくらい、とても教科書通りのような演奏のように思えました。自分の期待を裏切らない演奏ですね。ボストンシンフォニーホールはぜひ訪れてみたいです。自分のクラシック人生の中でどうしても避けることのできないコンサートホールですね。



●小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ

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2番「復活」、9番。


2010/2011年に東京文化会館で録音した小澤さん&サイトウキネンのマーラー。小澤さんは2番「復活」がお好きで得意でいらっしゃる。小澤さんのマーラーは、このサイトウキネンとやっているときのほうが、とても熱いパッションを自分は感じます。東京文化会館のちょっとデッドな音響もあまり感じさせない素晴らしい録音になっています。


●小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ Blu-ray

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1番「巨人」


ご存じゴローさんの2009年の作品。ゴローさんと知り合って、すぐにこの作品を観たな。もうこれは何回繰り返して観たことだろうか?サイトウキネンのメンバーのみなさんも若い!この頃の小澤さんの指揮ぶりを見ると、とても鬼気迫るというか、すごい迫力でちょっとびっくりしました。この映像作品は賞をたくさんもらっていたと記憶しています。


●MTT SFS SACD-Box

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ティルソン・トーマス(MTT)によるSFS(サンフランシスコ交響楽団)によるマーラー交響曲全集のSACD-Box。このBoxに対する自分の想い入れは、このBoxはまさにオーディオマニアのためにあるオーディオマニア御用達の全集という位置づけだった。オーディオファンにはとても評価の高いマーラー全集である。


マーラーの演奏史にうるさい音楽ファンの方々からすると、やや異端の系に見られる全集かもしれないが、とにかく音のよい、録音の素晴らしいマーラー全集である。SACD5.0サラウンドで聴ける最高の録音かもしれない。


アメリカのオーケストラに特徴のある機能的に鳴りまくるそのゴージャスさ、といい、コンピューターのような精緻な演奏は、確かに凄いが、どうしてもマーラー史にうるさいファンからすると、もうちょっと人間的な味のある演奏が欲しい、と思わせることも確か。


写真でご覧のように、すごいBoxのパッケージ内装仕様が丁寧でお金がかかっており、すごいゴージャス。贅沢なマーラー全集だ。



●ギルバード・キャプランSACD 2番「復活」単盤

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ギルバード・キャプランは、もともとは実業家なのであるが、大好きなマーラーの交響曲第2番「復活」を指揮することを夢見て、30代を過ぎてからゲオルク・ショルティに師事して指揮法を学ぶ。40代なかばで、自費によるコンサートをエイヴリー・フィッシャー・ホールで行い、指揮者としてデビューする。最初で最後のはずが絶賛を浴び、あちこちのオーケストラから客演の依頼がくることとなり、「復活」のみを専門に振る指揮者として知られるようになった。


まさに2番「復活」だけを振る指揮者なのだ。(笑)
生涯に客演し「復活」を振った主なオーケストラは、22楽団にも及ぶ。


「復活」以外にはレパートリーも皆無であり、「復活」の指揮以外の音楽的キャリアもこれといって無い(笑)。しかし、「復活」に関しては世界的にも第一人者と目されている。音楽以外の分野で成果を収めたのちに中年以降に転じて成功した指揮者(指揮者以外の音楽家では若干例がある)、ただ一曲だけを振り続けた指揮者という(笑)、世界でもまず他に例のない珍しい特性を二つも兼ね備えた稀な存在である。


1988年発売したロンドン交響楽団との演奏は、マーラー作品のCDとしては史上最高の売り上げを記録した。2002年には、私財で購入したマーラー自筆譜を元にした新校訂版「キャプラン版」での録音をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と行い、話題になった。


オーディオマニアなら、このDG SACDのキャプラン&ウィーンフィルのマーラー2番「復活」を知らない人はいないだろう。


誰もが知っている2番「復活」の超有名盤である。


トーンマイスターは、Emil Berliner Studiosのライナー・マイヤールさんだ。
超絶優秀録音!自分のマーラー2番音源の中でも最高傑作だ。


しかもこの音源は、私財で購入したマーラー自筆譜を元にした新校訂版「キャプラン版」だからね。



●ハイティンク&シカゴ響 3番単盤

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マーラーの交響曲の中で自分は3番を理解できるようになったのは後年になってからだった。いまではなんでこんな素晴らしい曲を最初理解できなかったのであろう?と不思議に思うほど、素晴らしい曲だと思う。


2番、5番、6番、9番などの昔から好きな有名曲と負けず劣らず3番が好きになった。


このハイティンク&シカゴ響の3番の録音は、オーディオマニアの中でもその3番の優秀録音として超有名なディスクであった。オーディオオフ会でよく持ち込みソフトとして利用されていました。



●ハーディング&ウィーンフィル 10番単盤

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いまでは近代のマーラー指揮者として名を連ねるようになったダニエル・ハーディングであるが、ウィーンフィルとのデビューは、この録音だった。第10番はアダージョだけ作曲した後、マーラーは亡くなってしまうが、そのあと補筆され、全楽章完成されたものが残されている。有名なのはクック版であるが、このハーディング&VPOの録音は、そのクック版全楽章入りである。


オーディオマニアの中でも優秀録音として有名な録音である。



●ザンダー&フィルハーモニア管弦楽団 6番SACD 単盤

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2011年に現地ベルリンでラトル&ベルリンフィルの6番を聴くために、6番の優秀録音を探していたときにゴローさんが教えてくれた録音。これは素晴らしい録音です。歴代の6番の録音の中でもトップに位置するかも。最終楽章は、ハンマー2発ヴァージョンとハンマー3発ヴァージョンと2パターン録音されています。(笑)


SACD黎明期の頃のレーベルであるTELARCによるもの。TELARCを知らないオーディオマニアの方はいないよね。(笑)あの頃のSACDは本当に録音がよかった!



●ピエール・ブレーズ&VPO 3番 単盤

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DG SACDを集めていたときにコレクションした録音。いまでは大好きになった3番の優秀録音として外せないディスク。トーンマイスターは、Emil Berliner Studiosのライナー・マイヤールさんだ。3番の声楽独唱ソリストは、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターだ!



●ピーエル・ブレーズ&VPO 大地の歌 単盤

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これもDG SACDをコレクションしていたときに中古屋さんで見つけたもの。
トーンマイスターは、Emil Berliner Studiosのライナー・マイヤールさん。



●インパル&都響 9番単盤 EXTON

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2013年、2014年の2年にかけてエリアフ・インバル&東京都交響楽団(都響)によるマーラー全曲演奏会がおこなわれた。「新」マーラー・ツィクルスというタイトルだった。このインバル&都響のマーラーツィクルス全曲通いましたよ。2013年は東京芸術劇場、2014年は横浜みなとみらい。


近代のマーラー指揮者として堂々と名を馳せるエリアフ・インバル。そしてマーラー演奏では定評のある都響。最高の演奏だった。このときの全曲をオクタビア・レコードが収録していた。


それをSACDとして発売した。

自分は9番だけを購入した。


この当時は、ワンポイント録音というのが評判になったときだった。


左の黒ジャケットのほうがワンポイント録音、右の白ジャケットがマルチマイク録音。
どっちがいいか、結構議論されていたような記憶がある。


いまでこそ、マルチマイクは位相がぐちゃぐちゃになってしまうので、自然な音場感を得るにはワンポイントがいいってな意見もあるけれど、自分がこの両盤を比較したときは、やはりマルチマイク録音のほうが好みでした。(笑)


以上の自分に関わってきたマーラー音源を紹介してきたが、これ以外にもハイティンクBox,ショルティBox, LSO ゲルギエフSACD全集など持っていたのだけれど、もうこれだけ持っているんだから普段聴かないし、ダウンサイジングのときに売却してしまいました。


しかし自分はマーラー音源、結構持っていたんだな。そしてマーラーと縁の深い音楽人生だったんだな、と思いました。いまふたたびこれだけの音源を聴くのにすごい時間がかかりました。


去年の6月にマーラーフェスト2020のチケットが大半が取れたと判明した時点で、マーラーフェスト2020について連載をしようと去年の6月からずっと準備してきました。一連の連載はこれでひとまず終了。


あと、マーラーの歌曲について語りたい、と思いますが、これはまた時間をかけて。


ネバーギブアップ!


本番までどうなるかわからないし、やるだけのことは、できるかぎりのことはやるのだ!      




 



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