無観客上演でのライブストリーミング配信 [雑感]
新型コロナ(COVID-19)感染症予防対策として、コンサートなどの観客が集まるイヴェントは軒並み中止、延期の嵐だ。専門家はここ1~2週間が最大の山だと言っているために自粛要請。
でも2週間経過したら、再開できる、よくなっているという保証はどこにあるのだろうか?なにを、どこを基準にして再開します、と判断するのであろうか?みんな先が見えなく不安で仕方がなく毎日憂鬱な日々なのではないだろうか?
自分のSNS TLはクラシック専門なので、もうこの問題はみんなの生活に直結している。
フリーランスは最大の危機だ。
フリーランスは最大の危機だ。
まさか、神様は地球にこんな試練を与えるとは・・・。
武漢で騒いでいた時は、どこか他人事だったかもね。たった1日をきっかけにパンデミック・レベルだ。クラシックのコンサートは、もう3月の予定はほとんど全滅で中止か延期。4月もどうだか。
こんな国難に遭遇して、ここに来てクラシック界の中でひとつの流れが出てきたように感じる。それは中止になった公演を、無観客で演奏して、それをインターネットで無料でストリーミングでみなさんに届ける、という動き。
まず、びわ湖ホールで毎年大人気で即決ソールドアウトのびわ湖リングこと、ワーグナーのニーンベルクの指環。今年は最後の「神々の黄昏」。
最高に盛り上がるはずが、無念の中止。延期ではなく、中止だ。
びわ湖ホールの自主制作なので、自分の懐を痛めて制作しているわけだが、その製作費1億6千万!これが中止になって全部水の泡。大損害だ。
チケットは払い戻しだが、それで終わらない。せっかく1年以上かけて作ってきた舞台装置ふくめ、このまま埋もれてしまうのは勿体ないということで、これを無観客でオペラ上演し、YouTubeでストリーミングで流すという。しかも無料で。
もう神対応というか、涙が出てきしまった。
さぞかし無念であったろう。
さぞかし無念であったろう。
さらにはDVDにも記録して、販売するという。
でもDVDでの売り上げなんて、製作費1億6千万に比べたら雀の涙だろう。
でもDVDでの売り上げなんて、製作費1億6千万に比べたら雀の涙だろう。
無料ライブストリーミング配信
各日、公演の模様を無料ライブストリーミングで同時配信します(ドイツ語上演・字幕なし)配信日時:令和2年3月7日(土)・8日(日)各日13:00開始、19:00終了予定
各日、公演の模様を無料ライブストリーミングで同時配信します(ドイツ語上演・字幕なし)配信日時:令和2年3月7日(土)・8日(日)各日13:00開始、19:00終了予定
つぎにミューザ川崎。
これも東響(東京交響楽団)の名曲全集とモーツァルト・マチネの2公演が中止となった。でも音楽を届けたい!というミューザ&東響の熱い想いから、やむなく公演中止となった2公演をニコニコ生放送「東京交響楽団 Live from Muza!」として急遽配信することになった。
3/8「名曲全集」3/14「モーツァルト・マチネ」の2公演を無料・登録なしで生視聴できる。
3月8日 (日) 14:00開演
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団「名曲全集第155回」
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団「名曲全集第155回」
3月14日 (土) 11:00開演
モーツァルト・マチネ 第40回
そうかぁ、ライブストリーミングの使い方としてこういう使い方があるのか~と思っていた矢先。もっとも恐れていたことが!
東京・春・音楽祭も、中止になったコンサートを、無観客で演奏し、無料でライブストリーミングだ。
◎3/14(土)15:00 林 美智子(メゾ・ソプラノ)& 与儀 巧(テノール)にほんの歌を集めて
◎3/14(土)18:00 The Ninth Wave - Ode to Nature 目で聴き、耳で視る「ベートーヴェン」
◎3/15(日)16:00 ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽
苦渋の決断とも思われるが、まっ3月のコンサートだから仕方がないのかも。
IIJという日本のインターネット・プロバイダーの草分け的存在がこういう選択肢をしたことが、クラシック業界で、こういう無観客上演、そして無料でインターネットでライブストリーミングというひとつの流れの本筋を作るのかもしれないですね。
この新コロナが終息するまでの間のこれからのやり方として、という意味です。
でもチケットは払い戻しだし、しかもこのライブストリーミングも無料。もうほとんど善意でやっているみたいなものですね。
びわ湖のほうでは、ぜひ視聴ユーザが銭落としできるような仕組みにしてほしいという声が多かったです。善意のつもりでしょうけど、製作費1億6千万で作った作品を無料で観るのは忍びない・・・ちょっとでもお役に立てれば・・・という意見が多かったです。
本来、ライブストリーミングという技術はこのために開発されたものではないだろう。(笑)
ライブストリーミングの演奏を観て、家にいるユーザーは本当にコンサートホールの聴衆として聴いているときのような臨場感、興奮感を同じように得られるのか?
開発のお披露目のときは、もちろんそういう謳い文句だ。
コンサートホールで聴いているような感じです。。。あの感動が蘇りますとか。
コンサートホールで聴いているような感じです。。。あの感動が蘇りますとか。
でもいざこういう国難で、こういう使い方をされると、ライブストリーミングで観れるから、生演奏に行けなくてもよかったです。。。とはならないはずだ。ライブストリーミングはあくまで副次的な産物でしかないだろう。
やっぱりステージ上の演奏者と聴衆との間の息もつけぬほどの真剣勝負のやりとり、あのスリリングある緊張感、興奮は生演奏あってのこと、そこでしか体験できないことだと思う。
異論はあるかもだけれどこれは自分の感覚、意見です。
もちろん技術の世界ではなるべく、それに近づけるように努力を続けるのでしょうが、現時点では自分はやはり生演奏には敵わないと思います。
びわ湖の1億6千万だけじゃないです。軒並み中止になっているコンサートの興行主やプロモーターは、もう大変な赤字負債を抱えている。
このまま続くとみんな破産しちゃうよ。
人が集まることが感染になってしまう、だからそれができないイコール、世の中のビジネスは全部成り立たない、というのは、悪魔はよくそういうトリックを考えつくもんだな、というほどの試練ですね。
自分も人生初の体験だと思います。
この国難は・・・
この国難は・・・
とりあえず、近々の予定では、東京・春・音楽祭のトリスタンとイゾルデはどうなるのか?4月上旬だけれど。やっぱり無観客での無料ライブストリーミング?
そして5月のマーラーフェスト2020は?
東京・春・音楽祭は、全公演被害を被るとなると、もうこりゃ想像したくないほど大打撃だ。
大相撲の春場所も無観客、春の甲子園も無観客。
東京五輪も無観客?
う~ん、それは、あまりにも寂しすぎるし、厳しいな・・・
東京五輪も無観客?
う~ん、それは、あまりにも寂しすぎるし、厳しいな・・・
2020-03-05 21:51
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