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勝負の世界で絶対やってはいけないこと [雑感]

プロ野球の世界で自分が学んだことは、勝負の世界では、その勝負の最中に相手を挑発するような発言は、なるべく慎んだほうがいいということだ。

子供時代に野球を見てきて、それを嫌と言うほど体験した。

そういう発言をすると、形勢が一気に逆転して、相手を元気づけさせてしまうからだ。自分が有利な形勢ほど、謙虚な姿勢がいい。

鮮烈な想い出としては、1989年の巨人×近鉄の日本シリーズ。
シリーズ序盤でいきなり近鉄の三連勝。

そしてその第三試合の試合後のインタビューで近鉄の加藤哲郎投手が、「巨人はロッテより弱い。」発言をして、翌日スポーツニュースは大々的に報道した。

後年、加藤投手はそんな発言はしていない。「自分はあくまでレギュラーシーズンの方が苦しかった。」と言っただけだ。

それをメディアが面白おかしくでっち上げた。

この一言が、巨人を奮い立たせた。

その後、近鉄に四連勝。三連敗のあとの四連勝で日本一になった。

もう加藤投手のその後の人生、大変であったろうと推測する。


新しいと言っても、ちょっと昔だけれど、野球の世界トーナメント戦WBCの第1回大会。イチロー選手が、韓国戦を前に、「ちょっと徹底的に違うレベルを見せつけたいと思います。」と答えて、翌日それが韓国内で大バッシングとなり、韓国は燃えた。

いきなり日本に対し韓国は2連勝。
もう韓国はざまぁみろ的な感じで自国内で大はしゃぎである。


結局決勝では、見事リベンジして日本が優勝したわけだが、それ以来日本×韓国戦は、どうしても宿命のライバルというか、熱くなってしまうのが常になってしまった。

スポーツには、ボクシングやプロレスのように、試合前の相手を挑発することが一種のショーになっている場合も多々あるけれど、基本は形勢が自分に有利なほど謙虚でいたほうがいい。

相手を怒らせないほうがいい。
相手を挑発して、世間を一気に敵に回さないほうがいい。

一気に流れが変わって形勢逆転するからである。
勝負の世界ってそんなものである。

高校野球で昔、早稲田実業と駒大苫小牧の決勝で、ハンカチ王子、斎藤祐樹投手とマー君こと田中将大投手の熾烈な投げ合いは、結局ハンカチ王子の斎藤投手に軍配が上がった。

でもその後のお互いの活躍ぶりはもう天と地の差なのはご存じの通りである。

このとき、マー君が余計なことをいっさい言わないことが自分は彼はやはり賢いと思うところなのである。斎藤投手のことをいっさいコメントしない。

もし侮辱というか、そういう挑発的な発言をしてしまえば、一気に世の中形勢逆転してマー君は苦境に追い込まれると思うのである。

そういう発言をすると、必ず自分に返ってきますね。

だからそのことにはいっさい触れない。
マー君は賢明な男だと思うのである。

将棋の世界でもそうですね。


藤井聡太くんは、まだ若いから、発言するときに、一瞬抑え込む、考えて発言するというセーブが、若いときはなかなか効かないから、つい本能的に挑発的な発言をしてしまうこともあり得るかもしれない。

でも彼は謙虚な性格だから、その心配はないと思いますが、でも人間ってわからない。そうすると一気に自分に返ってきて、形勢逆転という感じになってしまう。

勝負の世界は、一瞬でガラっと変わりますから。
怖い世界です。

自分が野球の世界で学んだことは、このことである。
これは実生活にも十分通用することと思います。


いままで野球は奥にしまっておいたけれど、広島×近鉄の日本シリーズの江夏の21球(9回裏ノーアウト満塁のピンチ)とか数々の名場面、じかにリアルタイムで見てました。

結構野球に関しては伝説の場面は、かならず立ち会ってきたような気がします。

でもいまやもう、あの頃のような野球に対する熱意はもうないです。





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