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シティベーカリー東京・赤坂 [グルメ]

クリスマスイヴの前日、12月23日の朝、なにげなく石丸由佳さんの最新作「パイプオルガンのクリスマス」を聴いたのが、この日の予想もしなかったクリスマスな一日の展開になることになってしまった。



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石丸由佳: パイプオルガンのクリスマス



パイプオルガンで奏でる有名なクリスマス・ソングス。


サンタが街にやってくる、きよしこの夜、アヴェ・マリア、主よ、人の望みの喜びよ、G線上のアリアなど、本当に有名なクリスマス・ソングスが網羅されている。これらの曲をパイプオルガンで聴くと、本当にクリスマスらしくていい感じです。


パイプオルガンというと、コンサートホールや教会にあるような残響の長いゴージャスな響きを予想されるかもしれないが、そんな感じでもない。なんか可愛らしい感じです。


なかなか素晴らしいです。これで「おうちクリスマス」できますね。ケーキと鶏とワインを買ってきて、このアルバムをBGMにささやかにやれます。


このアルバムで使用されているパイプオルガンは、コンサートホールのパイプオルガンより小さな、ハウスオルガンと呼ばれるタイプのオルガン。この楽器はパイプが600本ぐらいついており、個人の家に入れるにはだいぶ大きいサイズ。行き場のなくなったパイプオルガンを石丸さんが譲り受けたらしいです。


それに合う部屋を探すのが大変だったそうで、ようやく物件を見つけて、クラウドファンディングで支援を募り、一般にも開放した〈ココペリオルガンスタジオ〉をオープンしたのだそう。


これはすごいですね。行動力あります。
老婆心ながらスタジオ維持費とか大変そうですが、ぜひ頑張ってほしいです。


インタビューでは、


「スイッチのオンオフ音だけでなく、鍵盤を押したときにワイヤーがカチャカチャいう音なども入っています。こうした音は、コンサートホールのオルガンだと決して聞こえませんが、ヨーロッパの教会にある歴史的楽器と呼ばれる古いオルガンを演奏するときはよく聞こえるので、奏者にとってむしろカチャカチャと鳴る方が自然です。」


「ヨーロッパでは、教会の礼拝で賛美歌を歌ったり、バロック時代の曲を演奏することはありますが、クリスマス・ソングをオルガンで弾くといった風習はありません。厳かな空気のなかで静かにキリストの誕生を待つ期間なので、日本のような賑やかさはありませんが、私はどちらのクリスマスも大好きです。」


ヨーロッパの大聖堂や教会のオルガンを数多く弾かれてきた説得力のある実体験ですね。


本アルバムも、ハウスオルガンというやや小型のオルガンとはいえ、さらにスタジオ録音ではあるものの、なかなかホール感もあって、上手にサウンド加工されているのかな、とも想像しました。


可愛らしいクリスマスの雰囲気いっぱいのアルバムです。
ぜひクリスマスの時期になったら、最高のBGMとなると思うので、手に入れておきましょう。



この日は、サントリーホールでコンサートがあったので、公演前に、かねてよりずっと疑問に思っていたホール前にある謎のお洒落な装いのお店に寄ってみることにした。


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サントリーホール公演の終演後、南北線の六本木一丁目駅に向かう途中に必ず目の前を通るとてもお洒落なお店である。自分は当初、フレンチレストランなのかな、と思っていた。自分にはちょっと敷居が高いな、とも思っていて、気後れして入れないな、とも感じていた。


あとで、ネットで調べたら、ベーカリー・パン屋さんのようだった。なんだ、パン屋さんなら臆することなく入ってみようと思い、この日に至ったのだった。



でも中を覗いてみると、やはり単なるベーカリー・パン屋さんではないようだ。スマホのネットでもう一回確認してみると、ベーカリー・パン屋さんといっしょにレストランやバーが一緒に併設になっているようなそんな感じのお店だった。


シティベーカリーについて、公式HPより、もう少し詳しく説明してみよう。


THE CITY BAKERYは、ニューヨーク・ユニオンスクエアで1990年に開業して以来、ニューヨーカーはもちろん、海外から訪れる人々に愛され続けている老舗ベーカリーである。毎朝焼き立てのパンやペイストリーを準備し、お客様をお迎えしている。


創業者モーリー・ルービンは、TV局のプロデューサーとしてエミー賞を2度受賞するなど異色の経歴の持ち主。食が大好きなモーリーは、1986年、フランスにてペイストリー教室に参加したことがきっかけで、すっかりパンの虜となってしまった。ニューヨークに戻ったモーリーのパンへの思いは冷める事なく、ベーカーへの道を歩んで行く。数々のNYのベーカリーで修行をしたが、どれも彼を満足させるベーカリーではなく、自分の信じるベーカリーの開業を心に決めたのである。シティ ベーカリーが誕生し23年、今日も「現場で働く社長(Hands-on CEO)」として確かな味を守り続けている。


2010年20周年を迎えたシティ ベーカリーが世界初出店の地を日本と決め、2013年4月大阪(グランフロント大阪)に出店、そして2013年11月東京品川、12月広尾にオープンした。


創業者モーリー・ルービン


物事の本質に着目し、それを捉え、独創的な世界観で表現する創業者 モーリー・ルービン(Maury Rubin)。
彼はTHE CITY BAKERYのオーナーであり、ベーカー、パティシエ、クリエイティブ・ディレクター、プロデューサーでもある。好奇心旺盛なモーリーは、「Quality」「Creative」「Concept」という3つのキーワードのもと、魅力的なパンやペイストリーをはじめとする商品開発、パッケージやウェブなどのビジュアルデザイン等を行ない、ニューヨーカーの日常を彩るライフスタイルを提案し続けている。


THE CITY BAKERYが創業した1990年当時のアメリカのジャンクフードが主流な食文化に一石を投じ、新たな提案を続けるモーリー。そのユニークな提案の数々は多様なバックグランドを持つニューヨーカーに愛され続けている。


情報引用元:THE CITY BAKERY 公式HP



シティベーカリーは、この東京・赤坂店以外にも、東京だけでも品川、広尾、銀座、中目黒、吉祥寺、浅草、青山、南町田、横浜の9店舗もあるみたいだ。大阪は梅田、茶屋町、そして長野の白馬、福岡の天神といったところですね。


凄いですね。


そうだったら、せっかくなんだから、クリスマスだし、ちょっとクリスマス・ディナーでもいただこうかな、と思い、チャレンジしてみた。


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素敵なお店ですねぇ。
高級感ありますね。


自家製パン。


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フランスですっかりパンの虜になってしまった創業者モーリー・ルービン。ニューヨークに戻ったモーリーのパンへの思いは冷めることなく、ベーカーの道を歩んでいく。数々のNYのベーカリーで修行したが、どれも満足できず、ついに自分で開業を決意。


そうして生まれた拘りぬいたパンがこれです。ホカホカです。


ディナーをいただいたのだが、この自家製パンがもれなくついてくる。おかわりし放題である。ディナーの主食ですね。



前菜としてシャルキュトリー盛り合わせ。赤ワインは、ラムーラ・オーガニック・ロッソ。これは舌を噛むような名前だが(笑)、生ハムのような前菜であった。最高に美味しかったです。


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サブジ。


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サブジというのは、主にインドで食されている野菜の炒め煮。ここでは、野菜だけ作るサブジに肉や魚介を加え、さらにスープ仕立てにアレンジ。付け合わせのクスクスに吸わせていただく。これはサブジのメニューの中で、さらにチキンというメニューで、いままで食べたことのない食感で美味しかったです。クスクスは有名ですが、自分はあまり食した経験はなかったです。



炭火焼きラムコンボ 旬野菜添え。白ワインは、ラムーラ・オーガニック・ビアンコ。


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これがメイン・ディッシュのつもりでオーダーしたもの。一番美味しかったです。これが家でできたら最高だなぁと思いながら食べていました。やっぱりプロじゃないとダメなのかな、とか・・・。


最後はケーキでメリークリスマス。散々な1年だったけれど、最後くらいクリスマスらしいことができたかな?


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シティベーカリーは、このレストラン&バーの隣に、パン・ベーカリー専門に売るショップもあるんですよね。ここも列記としたシティ・ベーカリー。


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自分がずっと昔から疑問に思っていたサントリーホール前にある謎のお洒落なお店は、シティベーカリーというレストラン&バー、そしてパン屋さん・ベーカリーだったのである。


一件落着である。スッキリしました。



この日の本当の目的は、サントリーホールでのコンサート。


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下戸なのに、ワインを3杯も飲んで、かなり酔っぱらってしまい、寝てしまわないか心配であった。


ホール内もクリスマス仕様。


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庄司紗矢香さんの5年半ぶりのデュオ・リサイタル。 英グラモフォン・アワード受賞のヴィキングル・オラフソン を迎えて。自分へのクリスマス・プレゼント。


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前半は、とくに弱音、最弱音を極めつくした世界で、なかなか聴いていても体に力が入ってしまう感じで、なかなか大変であったが、素晴らしい演奏パフォーマンスであった。


バルトークのヴァイオリン・ソナタが、こんなに凄い曲だとは思ってもみませんでした。壮絶な曲で思わず自分は体がのけぞりました。この日でもっとも感動した演目だったかもしれない。


後半は一転して、親しみやすい馴染みのブラームスのヴァイオリン・ソナタなどで、一気に融和モード。はぁ、ようやく自分の世界に戻ってきた、という感じでホッとした。コンサートの構成として前半はチャレンジングな方向性、後半にお客さんに馴染みのあるいつもの雰囲気。


こんな構成の狙いがあったのでは、と推測する。

庄司紗矢香さんもヴィキングル・オラフソンも素晴らしかった。


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朝起きたときは、まさかこんなクリスマスな1日になるとは思ってもおらず、予想外の展開で楽しかったです。あとは、朝起きたら、枕元にクリスマスプレゼントが置いてあること。


これは別にクリスマスに限らず年中無休で受け付けています。(笑)

emmのトラポとdCSのトラポが欲しいです。






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