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サントリーパブリシティサービス [クラシック雑感]

これまでクラシックファンの間で「もぎりのおばちゃん」などと愛着を込めた呼ばれたご婦人方が、ホール入口でチケットの半券をもぎる。そのもぎり方も結構素っ気ない(笑)というか、そして制服というよりうわっぱりのようなものを着ていた感じだった。

1986年にサントリーホールが開館して、その様子は一変した。

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サントリーホールに登場したのは、キャビンアテンダントばりのそろいの制服を身に着けた女性たち。柔らかい物腰と丁寧な受け答えで聴衆を迎え入れ、席に案内する姿は、高級ホテルでのおもてなしのようだった。

これは、サントリーの工場や各種イベント等で接客業務を行っている「サントリーパブリシティサービス株式会社」の存在があっての賜物だった。この会社は1983年に誕生している。

ホールの入り口で「いらっしゃいませ」と迎えられることが大きな話題となった。
そしてこのサービススタイルは以後多くのホールで採用されることになる。

何気になくこの会社の求人サイトを見て、驚いてしまったというか、いろいろ新しく知ることが多かった。


サントリーパブリシティサービス株式会社。


もともとはサントリーのビール工場のご案内から始まった「おもてなし精神」の接客サービスを育成・派遣する会社なのであるが、いまやコンサートホールはもちろんのこと、美術館などの文化施設や商業施設、企業受付などに広がって、全国約80か所を任されるまでの大きな企業体なのだ。

自分は、てっきりサントリーホールのレセプショニストは、このサントリーパブリシティサービスから派遣されていて、他のホールでは、各々自前のサービス企業体を抱えているものだと思っていた。

でもサントリーパブリシティサービスの求人を見てみると、現在は、新国立劇場、東京オペラシティ、今年新しくオープンする札幌のオペラハウスである札幌文化芸術劇場hitaruなんかの求人をやっている。 NHKホールもそうだと思う。(以前求人していた。)

当然いま満員で求人していないホールも、じつはこのサントリーパブリシティサービスからの派遣なのかもしれない。

まさにコンサートホールのレセプショニストというお仕事の元祖であるこの会社が、いろいろなホールを請け負っていたという事実は納得のいくところだ。

コンサートホールを運営するようになったら、ここに頼めばいいのだな。(笑)

自分の長い経験からすると、レセプショニストって、やはり接客の徹底した訓練を受けるのだろうけど、特に日本人女性の場合、話し方が、腹式呼吸とでもいうのか、音圧引いた感じで奥ゆかしくて、とても優しい丁寧な印象を受ける。みんなそう。

あれは接客の話し方の鍛錬なんだろうなー。

外国のホールの係員の方々は、みんな音圧バシバシ出しまくりのはっきり喋ります。(笑)


ちなみに、チケットのもぎりも、ここサントリーパブリシティサービスでは、チケットテイクと言います。(笑)


サントリーパブリシティサービスの受け持っている施設・お仕事として、

・コンサートホール
・商業施設
・文化施設
・サントリーの工場
・コールセンター
・企業PR施設
・会議室・ワークスペース
・企業受付
・美術館
・本社

にも至る。

本社は豊洲にある。人事・経理などのスタッフ部門、各事業の本部部門を設置し、そのお仕事。

商業施設のお仕事は、おもに、インフォメーションサービス。

文化施設でのお仕事は、施設にご来館されたお客様へ、施設のご案内や利用方法などを説明する業務。

コールセンターは、「サントリーお客様センター」など、サントリーグループのコールセンターにおけるオペレーターですね。コールセンターは、毎度自分が思うにストレスのかかる仕事です。ご苦労様です。

企業PR施設は、クライアント企業のPR施設で魅力を伝えるお手伝いをする。

                                                                                                                                                  


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会議室・ワークスペースは、クライアント企業になりかわり、「サンシャインシティ」「グランフロント ナレッジキャピタル」などの施設で、会議室やワークスペースの予約受付など、コーディネートを行うのが主なお仕事。


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企業受付のお仕事は、施設に来訪されたお客様の対応。訪問部署へのお取次ぎ、応接室へのご案内などが主な業務となる。

企業受付は企業様のイメージを決める「顔」。そのためクライアント企業様のブランドや風土を理解することを大切にしています。


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サントリーの工場でのお仕事は、「<天然水のビール工場>東京・武蔵野ブルワリー」「山崎蒸溜所」などの工場に来館されるお客様に、「つくり手の思い、開発にこめた情熱、製品の美味しさ」をお伝えする仕事。工場見学ツアーの予約受付からご案内、そしてファクトリーショップでの接客など、サントリーの各工場で日々お客様をお迎えする。


コンサートホールのレセプショニストだけと思ったら、大間違い。凄いんだな。驚きました。


コンサートホール レセプショニスト Kさん(20代)アルバイト 入社3年目のご感想です。(記事元:下記SPS URL) 

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レセプショニストの仕事は、ご来場いただいたお客様への座席案内や施設紹介、公演中の注意事項等の説明です。仕事の際は、“お客様の目線に立つ”ということを大切にしています。

お客様は、音楽を聴いてリラックスするために会場へ足を運ばれる方が多いと感じます。そのため、私たちはその空気感を壊さないような接客を常に心掛けています。お客様の要望を汲み取って対応するのは簡単ではありませんが、社内研修や仕事の現場で学んだ立ち居振る舞いや言葉遣い等を活かし、会場で過ごす時間が特別なひと時になるよう、日々取り組んでいます。

仕事をはじめた当時は音大の大学院生で、接客経験もなかったため、お客様へのご案内がうまくできませんでした……特に、人気のコンサートの時は、一度に大勢のお客様が来場します。大勢のお客様から次々に質問されると焦ってしまって、お客様が理解しやすいように丁寧に説明ができていなかったと思います。ですが、コンサートの前に当日自分が担当するポジションを頭の中で事前にシミュレーションしたり、先輩からのアドバイスを意識して実行するうちに、仕事も落ち着いてできるようになりました。

それからは、フロアメンバーの動きも少しずつ見れるようになり、広い視野で仕事をすることができるようになったんです。

レセプショニストという仕事は、全体を見渡して、自分が今何をするべきなのか考えて行動しなければいけないので、だからこそ、先輩やフロアメンバーとのコミュニケーションを取る事がとても大切になってくるのです。それを意識して行動してきた結果、お客様から『ありがとう』といって頂ける機会も増えました。

在学中に仕事を進める上で大切な、「コミュニケーションを取る事」や「全体を見渡して自分が何をすべきか考えて行動する事」を学べた事は、私の財産です。他の場面でも十分活かされるので、就活を控えている学生さんには、お勧めのアルバイトですよ!



サントリーパブリシティサービス (SPS)

https://sps-recruit.jp/jobfind-pc/




ちなみに、海外のホールで、このようなレセプショニストはどうなのだろうか?

ちょっとすぐには記憶がクリアではないけれど、確か男性はネクタイ、女性も制服だったような気がする。

下の写真は、2016年にBBC Promsを鑑賞にいったときに、ロイヤル・アルバート・ホールで撮影したレセプショニストの女性の方々。

白いジャケットの女性がやたらと格好良かった!
華麗なるクィーンズ・イングリッシュを話し、ルックスともに最高であった。

さすがブリティッシュ!

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鎌倉のアジサイ [雑感]

鎌倉に紫陽花(アジサイ)という文化があることを知らなかった。まさにアジサイの名所「鎌倉」。

毎年6月の梅雨時期になると、鎌倉は、このアジサイで満開になり、1年でみどころ満載、もっとも華やかな季節となる。

この鎌倉のアジサイを見ようと、たくさんの観光客が訪れ、たださえ人気の鎌倉が1番混雑する季節なのかもしれない。

なにせ上京して30年、首都圏に居て、すぐ目と鼻の先にあって日帰りできるところにあるのに、鎌倉を1回も訪れたことがなかった。それが去年ふっとしたことがきっかけで、鎌倉を訪れてからは、すっかり鎌倉の魅力に執りつかれ、いまは鎌倉マイブーム。

日本の初の武家政治がひらかれた街で、ずっと古来伝統のある歴史の街。そして「鎌倉文士」と呼ばれた多くの文化人が活躍した街でもある。東京とは時間の流れ方が違う独特の雰囲気を持ったところだ。

自分の鎌倉への想い出は、以前日記にも書いたように、1979年の中3のときに放映されたNHK大河ドラマ「草燃える」。

いままで鎌倉時代の題材と言えば、平家や源義経を題材にする番組が圧倒的で、その中で、この「草燃える」だけは、源頼朝などの東国武士団の旗揚げにスポットをあてたもので、頼朝&北条側から見た鎌倉時代の描写は子供心にとても新鮮に映った。

長い大河ドラマの歴史の中でも、こちら側からスポットをあてた作品は、この「草燃える」しか存在しない。

子供だった自分は、このとき石坂浩二さん演じる源頼朝の大ファンになってしまい、源頼朝は、自分の歴史上の人物の中で大ヒーローになった。相当入れ込んだ。

去年、その源頼朝の墓参りができたときは感無量だった。

そんな熱い想い入れが鎌倉にあったのに、上京以来30年も鎌倉を訪れなかったのは不思議だ。

だから鎌倉にアジサイというカルチャーがあることをまったく知らなかったのだ。

去年ようやく鎌倉を訪れたとき、鎌倉が地元のsuzuさんに、アジサイの存在を教えてもらい、そうだったのかー!(笑)。

そしてリベンジするべく1年待った。

今年は、この鎌倉のアジサイを鑑賞するためだけに、ワークライフバランス休暇をそのタイミングで、6月中旬に設定した。ところが、例年よりもアジサイの開花が1週間ほど早まりそうな気配で、5月下旬~6月上旬になりそうだ、ということだった。

慌てて、休暇の日程を予定変更。(笑)

結局5月下旬の最終週に、計5回鎌倉を訪れた。

やっぱりちょっとアジサイの開花状況は早かったかなー?という感じ。
花の青々した感じが、もうちょっと足りなかったかなと感じた。

アジサイの開花状況は、6月上旬の”いま”まさに満開宣言で青々した最高の時期。
でもアジサイの名所と言われるところは、もう大変な混雑ぶりのようだ。

そういうことから考えると、自分が行ったときは、ちょっと早かったけれど、その反面混雑がまだあまりなかったので逆によかったかもしれない。

鎌倉の3大アジサイ寺といえば、明月院・長谷寺・成就院。
とくに明月院が、自分的には、まさにアジサイ寺という感じで、その花模様に圧倒された。
アジサイで彩られたその風景は、まさに”明月院ブルー”と呼ばれていて、最高だと思う。

まず最初に、この北鎌倉にある本命の明月院を訪れた。

門をくぐるともうこんな世界。

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やっぱりちょっと早くて、青々した感じが足りないかなー。


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明月院で、そのもっとも有名な場所が、この正門にあがるところの石段のところ。
まさに圧巻!
                                                   

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(2019.6.16後記)
ほぼ1年後に全身ずぶ濡れになって撮ってきました鎌倉のアジサイです。明月院ブルーです。ほぼ1年後に撮影できたこの写真から学んだことは明月院ブルーを撮影したいのなら、傘をさす雨の日を狙え!です。晴れた日だと、この階段の中にどんどん人が入っちゃうんです。だから撮る絵柄も、人込みの構図になってしまう。土砂降りの中、行列に並んでいるときに、傘をさした人が、階段に入っちゃうと、傘がジャマで絵柄が汚くなるよなぁ、とずっと憂鬱だったのです。

ところが開門して実際、行ってみると、階段の入り口のところに竹の棒が横に張ってあって通行禁止になっているのです。その入り口のところで、各自写真を撮りなさいよ!という感じです。なので、このような人が入っていない構図を撮れたのです。

明月院さんも、そこら辺はよくわかっているんでしょうね。傘をさした人が中に入っちゃうと構図が汚くなるということを。

晴天の気が遠くなるような地獄の大行列に並んで、人の入った構図の写真を撮るか、全身びしょ濡れになって人の入らない構図の写真を撮るか・・・。プロのカメラマンと同じ写真が撮りたいのなら、傘をさす雨の日を狙え!ということを悟りました。     


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(2020.6.8後記)

この年は、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界中のパンデミックの年になり、日本でも感染拡大防止のために外出自粛要請。明月院への来訪は、神奈川県在住の方のみとなりました。平日のみ開門、土日は閉門。入場者数制限あり。朝一番の開門9時とともに、このような人が入らない写真を撮ることができました。わかってきたコツは、たとえ晴天であっても開門1番だと、みなさんマナーで誰も入らないで入り口で写真を撮るような作法になっていること。時間が経つと、人が中に入るようになります。コツは晴天、雨天に関わらず、開門1番で撮影することだということがわかりました。


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アジサイには、いろいろな花の種類がある。
こちらもとても魅力的だ。

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こんなんもあります。(笑)

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つぎに成就院に向かう。

昔は、成就院の「あじさい参道」はたくさんのアジサイがあって華やかなところで、まさに観光名所だったのだが、いまの成就院のアジサイは30株しかない。

昨年よりアジサイに代わり、萩を少しずつ植えている。

成就院のあじさい参道は、平成27年から29年まで改修工事が行われ、その際、多くのアジサイが、東日本大震災被害に遭った宮城県南三陸町に寄贈、移植されたのだ。

だから成就院のアジサイは、いまは申し訳なさ程度なのだ。

成就院のアジサイ。

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そして最後の砦の長谷寺で行く前に、同じ長谷にある高徳院の鎌倉大仏さんを見学。

ひさしぶりの鎌倉大仏さん。こっちから・・・(^^;; ちょっと猫背・・・。(笑)

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そして長谷寺のアジサイ。
長谷寺もアジサイ寺として有名なところだ。

長谷寺のアジサイは、入り口のすぐそばにある鉢に植えたものと、そしてあじさい道である眺望散策路にある。

まず鉢に植えたもの。これだけでも十分に美しい。

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そして眺望散策路。

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なんか山道を歩いていく感じで、その両側にアジサイが咲いている感じなのだ。
十分に青々しかった。

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散策路はこんな感じ。まだ早い時期だったせいか、あまり混雑していませんでしたよ。(笑)
たぶんいまは凄い混雑だと思います。

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長谷寺を訪れたのは、去年の紅葉のとき。夜景でライトアップされた紅葉を観るために訪れた。
でもそのときは夜だったので、長谷寺の庭園内をよく見れていなかった。

昼間じっくりみると、じつはとても名所や素敵な庭園がいっぱいあるのだ。


有名な良縁地蔵。

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これはなんだろう?とても面白い。

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素敵な庭園。

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そして長谷駅の前にある食堂で、かねてよりずっと食べてみたかった鎌倉野菜をつかった天丼をいただく。いやぁ、なかなか結構なお味でございました。

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じつは「鎌倉とアジサイ」を語る上で、じつはこのアジサイ寺の他に、もうひとつ抑えておかないといけないことがあった。

それは、

「江ノ電とアジサイ」

のツーショットを撮ること。

このツーショットを撮ることは、もう鉄マニアの方々の世界では、ずいぶん昔から定番としてある趣味の世界のようなのだ。

いまはネットがすごい普及しているので、SNSの鎌倉ファンサイトなどで、今の季節柄、このツーショットが盛んに投稿されている。

なんか、その写真を観ていると、ホントにユルイな~(笑)という感じで、微笑ましいのだ。
自分のカメラマン魂を刺激するというか、ぜひ自分のカメラでそのシーンを収めたいという衝動にかられた。

江ノ電とアジサイのツーショットが撮影できるスポットってどこなのだろう?

と思うのだが、ネットが発達している今の時代、ちょちょっとググれば、もういっぱい出ている。

まず1番有名な定番スポットとして、御霊神社。

もうすでにたくさんのカメラマンたちがいた。

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そのカメラマンさんたちと世間話をした。
いろいろ面白い話を聞いた。

江ノ電とアジサイのツーショットの世界には、いろいろこだわりみたいなものがあって、びっくりというか感心してしまった。

とにかくこういうスポットには、この季節柄、たくさんの愛好家カメラマンがいて、みんな撮影している。

中には、そのカメラ熱で、電車止めちゃう人もいるそうだ。(笑)

無茶はやめましょう!

なんでも、線路の敷地内に入り込んで、その線路の横のところに、小さくしゃがんで待ち構えているとか・・・(アホ。。。笑笑) 思わず電車が止まってしまったとか。

もうそんな武勇伝はたくさんあるのだ。

撮影ポイントは大体踏切のところが多いのだが、江ノ電が通るとき、その踏切から思わず身を乗り出して、警笛を鳴らされることなんか日常茶飯事。現に自分も何回も聞いた。

また、あるとき、そのツーショットが撮れる有名スポットで、あまりにその愛好家カメラマンが熱中するあまり危険な行為に及ぶことが多いので、そこの地主さんが怒って、ついにそこのアジサイを全部刈り取っちゃったとか。(笑)

そんなイザコザも多いそうだ。

みんないいショットを撮影したい、というその一心なんだろうね。

鎌倉ファンサイトに投稿される写真は、みんなとても上手。
その撮影ポイントにはいろいろマニアの中では、こだわりも多いようだ。

自分が世間話で聴いた話では、江ノ電にはいろいろなタイプの車両があるのだが、やっぱりアジサイとのツーショットを撮るなら、江ノ電カラーのグリーン色の車両、さらには1番いいのは、355型と呼ばれる旧車両が1番ベストなんだそうだ。

江ノ電は、1本の線路を、時間調整して、上りと下りで共有する。

そんな中で、旧車両の355型をみんな待っているのだ。そしてカメラマンの方々は、みんな時刻ダイアグラムをちゃんと知っているんだな。(笑)

1本の線路を共有するので、旧車両355型が来るのは、つぎのつぎとか。

正しい撮影の仕方は、自分が撮影している方向に対して、江ノ電がやってくる方向を撮影するのが正しい。

でも自分が思うには、自分の背後からやってくる反対側から来る江ノ電を撮影しても、撮れた写真を観てもわからんのじゃないか?と思うのだが、どうもこれは違うらしい。

それは車掌の向きで分かる。

自分に向かってやってくる車両を撮影する場合は、車掌がちゃんと自分方向を向いて座っている写真が撮れるのだ。

でも自分の背後からやってくる写真では、最後尾の車両だから車掌は後ろ向きなんだな。これでわかっちゃう。

1本の線路を上りと下りで共有するので、時間がかかって結構大変なのだ。

笑っちゃったのは、自分の隣にいたカメラマンが長い間待ってようやく、旧車両355型で自分に向かってくる写真を撮れたと思ったら、

「けっ!失敗したよ。」
「えっどうしてですか?」
「車掌がマスクしていた。(笑)」

車掌がマスクしていた時点で、もう写真としての価値はダメなのだ。(笑)


御霊神社で自分の撮影。

これが旧車両 355型。
見事撮れた。ちゃんと自分に向かってやってくるときの撮影。

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反対側のこちらも。

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そして、こちらは長谷駅からちょっと歩いたところの有名な田中理髪店のあるところの踏切のスポット。

田中理髪店

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自分の感覚では、ここでのアジサイとのツーショットが1番うまく撮れる絶好スポットだと思う。

まずこちら。
旧車両355型。でも残念でした。自分の背後からやってきた最後尾の車両を映したものでした。
車掌が後ろ向きです。(笑)

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いちいち旧車両355型を待っている時間が自分には耐えられなかったので、もう1枚。
今度は自分に向かってやってくる新型車両。

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いっしょにいたカメラマンのアドバイスで、理髪店の干しているふとんと、手前にアジサイが一緒に映る江ノ電のショットもいいよ、ということでチャレンジ。

みんなプロだなぁ。細かい。(笑)

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つぎに源義経所縁のお寺で有名な満福寺を訪れた。

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ここは、源義経と武蔵坊弁慶の腰越状で有名なお寺なのだ。

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平家打倒を果たした源義経は、後白河法皇の信任を得て、兄頼朝の許可なく官位を受けてしまう。これに激怒した頼朝は、その後、義経と不仲になっていく。そして腰越で、鎌倉入りを拒否された義経は、頼朝のブレーン大江広元にとりなしを依頼する手紙、いわゆる腰越状をここで書くのだ。上の写真は、義経が弁慶に腰越状を書かせているところ。

「草燃える」では、大江広元は、故・岸田森さんが演じていた。岸田さんは、まさに渋い名脇役の俳優さんで、自分は大ファンだった。大江広元は、まさに頼朝が最も信頼していたブレーンで、石坂さんの頼朝と岸田さんの大江広元は最高に絵になったコンビだった。子供心にカッコイイと憧れていた。

そんな鎌倉時代が大好きな自分にとって、最高のお寺だ。

ここでも江ノ電とアジサイとツーショットが撮れるのだ。

本来であれば、こういう写真を撮りたかった。

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ところが実際はこんなんだった。(笑)

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ネットの写真は古い時代のものだったんだな。もうそこにはアジサイどころか、そんな花のようなものはなかった。でも源義経所縁の満福寺を経験できただけでもよし、としよう。


つぎに極楽寺。

停車している江ノ電とアジサイのツーショット。(笑)

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極楽寺のアジサイも見事なものでした。

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そして「湘南海岸公園駅前」の「善乃園」沿いに咲く紫陽花と江ノ電のコラボレーション。

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「善乃園」は知る人ぞ知る和カフェだが、アジサイ撮影スポットとしてはかなりの穴場ポイント。

そういうネットの情報であったが、実際はご覧のようにアジサイはほとんど申し訳なさ程度。
ネットの写真は古かったのだろう。残念。



以上が、私が撮影した「江ノ電とアジサイ」のツーショットの写真です。
なんせ鎌倉に計5回通って撮影した成果。SNSにみんなが投稿しているように上手には撮れないけど、まっ自分のカメラマン魂を十分溜飲を下げれたと思います。


江ノ電は、やっぱりこの住宅街の中を通っていくスレスレ感が堪りませんね。(笑)


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(c)江ノ電が好きFB








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