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ワールドフラワーカーペット2020 [雑感]

今年2020年は、自分にとってまずはマーラーフェスト2020があって、東京五輪があって、という超メモリアルな年になる予定だったのだけれど、じつはもうひとつ楽しみにしていたイヴェントがあったんですよね。


それは、ベルギー、ブリュッセルで2年に1度開催されるベルギー・フラワーカーペット。


それが2020年に開催される予定だったのだ。


いつもの日程感だと、大体3月に花の絨毯のデザインが発表される。
そのときブリュッセルで記者会見が開かれるのだ。
もちろんデザイナーも記者会見に立ち会う。


今年2020年度大会は、世界中でコロナのパンデミックの様相を成してきたとき、ありゃ~こりゃダメだな、と思いました。もちろん自分にとってはマーラーフェストが第一だったので、フラワーカーペットどころではなかったのも確かですが。(笑)


でも今年は正式に中止という話は、まだ聞いていない。


ベルギー・フラワーカーペットの場合、使う花はベルギーのゲントで生産されるベゴニアの花を使うことが前提になるので、その花が咲き始める、そして大会が開催される夏の8月本番までは、まだ時間はある。


そんなに慌てて中止を宣言する必要もないだろう。


でもご存じのようにフラワーカーペットもその花絨毯の周りに囲む群衆は密だからねぇ~。(笑)もしやるとしても入場規制が必要ですね。


そんなことを思った今日なのだが、なにげにワールドフラワーカーペット2020 (World Flower Carpet 2020)という花の絨毯を敷き詰める大会が、東京で5/30~6/3の期間に開催される予定だったことを知って驚いた。


なんだそれ?


ワールドフラワーカーペット?

そんなイヴェントは聞いたことないぞ!という感じで初耳でびっくり。


公式HPも3月に正式にオープン。


ワールドフラワーカーペット2020




世界で最も美しい花の絨毯の祭典が東京へ!


2006年より2年に1度、世界各国地域が一堂に集まるフラワーカーペットの世界大会が開催されています。世界中の花絵アーティスト達が、街を世界で最も美しい花の絨毯で埋め尽くします。


そして2020年に開催される第8回目となる世界大会開催地は「東京」に決定しました!


なのだそうだ。(笑)


超驚き!

まったく知らなった・・・。


東京、教えてくれよ~。という感じですね。


まぁ、でも3月はちょうどコロナ騒動勃発で、世界はそれどころでなかったから埋没してしまう感じで仕方がなかったですね。


残念ながら、ワールドフラワーカーペット2020東京大会は、開催延期になってしまった。


でも必ず無事開催されることを祈って楽しみにしておこう!


ワールドフラワーカーペット2020は、またあとで、説明します。



まずは、もう自分の日記では超お馴染みのベルギー・フラワーカーペットのおさらいをしておこう。おそらく世界でも最高峰の花絨毯のお祭り。


ベルギーの首都ブリュッセルの世界一美しい広場であるグランプラス広場で8月中旬に1週間開催される。想い出深いところでは、2016年。


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このときは日本・ベルギー国交150周年記念ということで日本がテーマ。デザインは「花鳥風月」。デザイナーは乃村工藝社の鈴木不二絵さん。


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鈴木不二絵さんも花を敷くの手伝った。こりゃもちろん自分は行ったよね~。もう4年前。コロナで心が荒んだ昨今、なんかすごい遠いことのように思える。この年は、バイロイト音楽祭とロンドンのグラインドボーン音楽祭やBBC Promsに行くついでにひっかけて、このベルギーフラワーカーペットに寄ったのでした。



そして2年前はテーマは「メキシコ」グアナフアト州がテーマ。


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75メートル×24メートル(1800平方メートル)に展開されるこの年のカーペットの技術的レベルは過去最高の難易度と言われた。


デザイナーは愛称RooことAna Rosa Aguilar Aguadoさん。 花のカーペットに仕立てるにあたっては、ベルギー人のMark Schautteetさんの協力もあったそう。


Rooも当日は花を敷き詰めるのを手伝った。


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ベルギー・フラワーカーペットは、朝5時、もうこんな暗くから、花の敷き詰め作業が始まるんです。


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花を敷き詰めるのは、市民ボランティアです。ブリュッセルに在住の人々に、特にメキシコ系の方々。おそらく母国メキシコからもたくさんかけつけていると思いますよ。4年前の日本の時もそうだった。ブリュッセル在住日本人とか、日本からかけつけてくれた方もいらっしゃった。


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そしてなぜか絶世の美女も・・・(笑)


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よっしゃ~!完成を祝って気勢をあげるメキシコ・チーム!


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メキシコ・チーム、みんなで記念撮影。


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ベルギー・フラワーカーペットの鑑賞するコツは、建物の高いところに上って、花絨毯全体を俯瞰するような鑑賞の仕方をすることですね。



特に絶景なのは夜景なのです。花絨毯の周りにライトがついていて、夜にそのライティングされた花絨毯は最高なのです。


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2016年の日本の花絨毯のときは、じぶんは昼間に十分に鑑賞して、そして広場のすぐ傍のアーケイド街のレストランで、ベルギービールにバケツに入ったムール貝のワイン蒸しとか食べまくって、夜まで時間をそこで潰して、そして夜暗くなってふたたびグランプラス広場に出向いたのです。



今年2020年はどこの国がテーマなのだろう。
そしてデザイナーは誰なのだろう。間違いなく女性ですね。


そ・こ・で・だ。


ワールドフラワーカーペット2020(World Flower Carpet 2020)。


2006年から始まっている花絨毯フェスティバルで、ベルギーのように決まった場所でやるのと違い、開催場所は世界中を転々とするそうだ。オリンピックみたいですね。


たぶん今年2020年は、東京五輪の年なので、それにフェーズを合わせるためにフラワーカーペットも東京で、ということになったのでしょう。


ベルギーの場合、使う花は、ゲントで生産されるベゴニアという花を使うのだけれど、こうやって世界中を転々とするということは、使う花はどうやって調達するのかな、と思いますね。


会場に国際輸送するのか、その開催地で生産される花を使うのか。。。


このワールドフラワーカーペット2020東京大会。


会場は、あの山手線の新駅である高輪ゲートウエイ駅にある広場で花絨毯が敷かれる予定だったのだそうだ。1200平方キロメートルの花絨毯。


ベルギーで1800平方メートルだから、これはかなり大きい規模だと思いますね。


これが、ワールドフラワーカーペット2020東京大会のロゴです。


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この方が花絵師国際連盟会長のVicentaさん


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World Flower Carpet 2020開催に向けて、こんなメッセージを寄せられた。(引用元:FB:World Flower Carpet 2020)



世界の花絵芸術のリーダー的存在である花絵師国際連盟(Coordinadora Internacional de Entidades de Alfombrista)は、今年5月29日から31日に東京の街で開催されるエフィメラル・アートの大会の準備をしています。指揮をとるのは我々の代表、才能ある花絵師かつインフィオラータ・アソシエイツ・ジャパンの社長でもある藤川靖彦氏です。3大陸10か国の27団体が参加して行われる文化的、社会的に非常に重要なイベントであります。


参加する全花絵師が一団となって行う1200㎡のカーペットの制作は、その素晴らしいデザインと複雑により非常に芸術的価値の高いものとなることでしょう。異なる国々の花絵師たちが制作を共有するのはこれまでなかった出来事であり、共存および我々を繋ぐ平和のシンボルとして私たちに希望的観測を与えてくれるのです。花とエフィメラル・アートによる言語というのは普遍的であるゆえ、このメッセージは訪れるすべての人々に届くことでしょう。


各国の技法を実演するワークショップや使用される様々な素材の展示も行う予定です。関係機関の皆様、花絵文化協会、協賛の皆様、そしてこのすばらしいプロジェクトを実現させてくれた我々の仲間 藤川靖彦氏に深い感謝の意を表します。5月30日・31日には是非私たちのイベントを訪れ、この巨大な芸術作品やワークショップを楽しんでください。私たちはこの素晴らしい東京の街を訪れ、私たちの芸術的才能を人々と分かち合えることを非常に嬉しく思っています。


間もなくお会いする日まで、友愛をもって。




このメッセージを読んで、このワールドフラワーカーペットというイヴェントがどのようなものなのか、理解できたような気がする。


デザイナー、兼、花を敷き詰める人は、”花絵師”というプロなのだ。(花絵師国際連盟に加盟する花絵師)そして世界中(3大陸10か国の27団体が参加する)からそのプロの花絵師が集まり、その会場にて花絨毯を作り上げる、そういうイヴェントなのだ、ということなのだろう。


今回の東京大会の総指揮を執るのが、自らが花絵師かつインフィオラータ・アソシエイツ・ジャパンの社長でもある藤川靖彦氏。


ベルギーは、デザイナーはどういう選考基準かわからないけれど、デザインのプロなのだろうけれど”花”には拘ってはいないと思う。ツールとして花を使うということであって。もっと選考基準は広いような気がする。


でも花を敷き詰める人は、市民ボランティアだ。

ベルギーはどちらかというと市民色の強いイヴェントのような感じである。




これが、そんな世界中の花絵師というプロが作り出す2020東京大会の花絨毯のデザインである。


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これ、本当に花を敷き詰めることで実現できるのかな?(笑)
相当な難易度のような気がします。

さすがプロです。

これは最高に楽しみだ!


山手線の高輪ゲートウエイ駅も一度は行ってみたかったので、本当に楽しみです。


残念ながらコロナで開催延期。


このように正式に開催延期の通知が出ています。


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でも世界中の花絵師のプロたちは、世界中がステイホームのなか、GW中にこのような作品を作ったのだそうです。


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United in the heart=想いに国境はない。のメッセージを添えて。


う~ん、このような花絨毯フェスティバルが世の中に存在していたとは、まったくつゆ知らず。願わくば、べつに来年でもいいから、東京で開催されることを切に願いたいです。






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