クール・ストラッティン 「美脚はこの人」 [ジャズ]
ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」といえば、もうブルーノート・ジャズの中でそのインパクトのあるジャケットで、誰もが知っている超有名盤ではないだろうか?
ジャズの音楽レーベルとして知られる「BLUE NOTE」。その膨大な作品群の中で、特に日本人に親しまれているのがソニー・クラーク「クール・ストラッティン」(1958)。
サウンドはもちろん、“世界で最も有名な女性の脚”と称されるジャケット写真は、もうあまりに有名だ。そのジャケット写真には、ついつい惹き込まれてしまうほど魅力的で、ブルーノートのLPの中でこれほどカッコいいジャケット写真はないと自分は思う。
自分もジャズを勉強し始めたころ、このジャケット写真に強烈に惹きつけられ、思わずジャケ買い。なんとなくジャケットからして、音楽も相当カッコいい気がしたものだった。ジャズのLP/CDを買うなら、この有名盤は絶対避けることができないであろう。
クール・ストラッティン
ソニー・クラーク
ソニー・クラーク
なにせジャズを一生懸命勉強を始めたころだから、もうだいぶ昔で、購入したはずのCDはラックに埋まっており捜し出すのは大変なので、ストリーミングで久しぶりに堪能。
「クール・ストラッティン」(Cool Struttin')は、ジャズ・ピアニスト、ソニー・クラークの1958年のアルバム。
「ニューヨーク・タイムス」紙は「いつまでも残るハードバップのクラシック (enduring hard-bop classic) と評した。The Stereo Times によると、このアルバムは「ハードコアなジャズ愛好家たちの間ではカルト的といって良いほどの位置づけを得ているとしており、オールミュージックも、「その魂への訴えかけだけで」そのように扱われるのに十分だと述べている。
オリジナル盤は、1958年にブルーノート・レコードからLPとして出され、その後はCDで何度となくリイシューされており、その際にはボーナス・トラックが2曲追加されている。
超久しぶりに聴いたら、懐かしい~!
ジャズ・カルテットなのかな、基本のジャズピアノトリオにトランペットかサックスが加わっているそんな構成。最初のタイトル曲を聴いただけで、じ~んといい曲。ジャズは、やはりスイングする感じでカッコいい。
そんな超有名盤であるが、やはり気になるのは、このジャケットの女性の美脚は誰のもの?ということだ。こんな記事を見つけた。これを読んで、自分の積年の疑問がすべて解決した。
ブルーノート史上最もクールな女子ジャケを選ぶなら本作だ。
“気取って歩く”という意味の “Strut” を冠したタイトル通り、舗装路を優雅に歩く女性の一瞬を捉えた写真は、まずその構図が秀逸である。
この脚は誰のもの?
このジャケ写の撮影者は、ブルーノート・レーベルに多くの名ショットを残したフランシス・ウルフ。デザインはリード・マイルスである。この2人が本作のための撮影を試みた際、なかなかいいアイデアが出ず、昼食のためにレストランに向かった。その途中、女性アシスタントに歩いてもらい、撮影した1枚が使われたという。
Jazz History Onlineなどのサイトを確認してみると、あの美脚は、レーベル創始者アルフレッド・ライオンの二番目の妻となる、ルース・メイソンであるらしい。
よくよく考えれば、現場で忙しなく動かなければならないアシスタントが、わざわざヒールのあるパンプスと、動きを制限するようなワンピースを選ぶとは思えない。アシスタントというよりも、単に撮影に付き添っていたルースの脚線美がフランシスとリードの目に留まり、ハプニング的に起用されたのではないだろうか。
しかし、2年後に発売された、ザ・スリーサウンズの「Moods」(1960年)では、ルースが主役として抜擢されている。 睫毛にマスカラを付け、唇にはルージュを引いたルースは、恍惚とした表情を浮かべている。
~このルースこそ、クール・ストラッティンのジャケットの美脚の女性なのである。初めて尊顔を拝見しました。
このジャケ写が扇情的(しかも1曲目が「ラブ・フォー・セール」)だということで、発売当時は物議を醸したそうだ。しかし、どうして本作にルースが選ばれたのかはよく分からない。単にプロモデルを雇う予算がなかっただけなのか、あるいはアルフレッドが “自慢の彼女”を見せつけたかったのか。いずれにしても、本作の6年後にアルフレッドとルースは結婚し、晴れて夫婦となる。
日本での人気と再評価
そんなルースの美脚を主役に立てた「クール・ストラッティン」だが、ファーストプレスはたったの1000枚。しかも、かなりの枚数が売れ残ってしまったという。一方、日本では長らく「ジャズ喫茶で最もリクエストの多いアルバム」としても知られる人気作。いわゆるビッグ・イン・ジャパン的な一面もあるようだ。
ソニー・クラーク本人は、1963年1月にヘロインの過剰摂取によって、31歳という若さで他界してしまう。それから20年以上を経た1986年、ふたたび「ソニー・クラークとルース」が脚光を浴びることになる。山梨県の山中湖畔で開催されたマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルで、トリビュートバンドによる「クール・ストラッティン」の再現ライブが行われ、会場にはルースとその夫、アルフレッド・ライオンの姿があったのだ。
ステージで「クール・ストラッティン」の再現ライブが始まると、オーディエンスのどよめきが起こり、猛烈に盛り上がったという。期せずして“自分の脚”が起用された作品を、遠く離れた異国の地で耳にしたルースの胸中には何が去来しただろうか?
この翌年にアルフレッドは他界。彼と30年以上連れ添ったルースが息を引き取るのは2011年である。その間、彼女は「クール・ストラッティン」撮影時の若き日々と、マウント・フジ・ジャズ・フェスティバルでの熱狂を忘れることはなかっただろう。
まさに自分が長年憧れていたこのジャケットの美脚は、ルースという女性の脚であったこと、そしてこの「クール・ストラッティン」という有名盤がある意味「ビッグ・イン・ジャパン」的なところがあったということを改めて勉強させていただきました。
そこで、なんと自分は、
史上初「クール・ストラッティン」MV登場!~解答編「美脚はこの人」
というYouTubeを見つけてしまったのである!
ジャズの超有名アルバム、ソニー・クラーク「クール・ストラッティン」のジャケット写真をモチーフにした、史上初のミュージック・ビデオ「クール・ストラッティン」である。
えっえっえっ~~~~!
あのルースが歩いているところの動画が見られるの?
自分は色極めだった。
自分は色極めだった。
もうびっくりして慌てて再生。
そうすると、なんと!あのジャケットの写真と全く同じヒールのあるパンプスと、黒のワンピースの美脚が動いているのである。あのジャケットと全く同じ構図である。
そしてその後には、その黒のワンピース姿の女性の全身のシーンが歩いている姿も!
えぇぇぇ~(驚)
立ちながら新聞を読みながらチラ見している黒人の男性、なんか周りの街の風景も当時の時代背景の雰囲気いっぱいである。
もちろんモノクロ画像だ。
おぉぉぉ~!
その後・・・・・
「田中理恵です。」
・・・・・・
笑笑笑。。。
なんだ!おまえかよ!(笑)
いやいやいや、暴言ゴメンナサイ。
もう全然最高!
元体操選手の田中理恵さんだからこそのスタイルの良さと、その美脚。
もう全然自分は、本物と間違えました。
もう全然自分は、本物と間違えました。
ジャケット写真の静止画から、その構図からそのままその美脚が動き出し、闊歩している 姿、あの美脚を撮るアングル&構図、まさに本物そっくり。
もう最高の史上初のミュージック・ビデオ「クール・ストラッティン」です!
こういうセンス大好きだなぁ。
本当に史上初の試みのMVでしたね。
本当に史上初の試みのMVでしたね。
こういうユーモアのセンス、超自分好みです。
これはぜひみなさんに観ていただきたいです!