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ジョンとヨーコが愛した軽井沢万平ホテル [ホテル]

海外旅行でもホテルには全くお金をかけないというか、安くて地の利がいいことを優先するタイプの自分にとって、今回はたぶん一生に1回の贅沢。セレブの避暑地である軽井沢で名門のホテルである軽井沢万平ホテルを経験してきた。

万平ホテルと言えば、あのジョンとヨーコが愛したホテルということで有名だし、そのあたりをどのようにアピールしているのか、どんなホテルなのか、一生に1度の贅沢でいいから経験してみたい、と思って宿泊してみた。
超人気のGWということで、3~4か月前に予約をしてギリギリとれたという感じ。

自分はどちらかというとジョンというよりはポール派なのだが(笑)、でも話題作りには持って来いという感じで興味津々であった。

軽井沢駅を出ると前の通りをずっとまっすぐ歩いていく。かなりの距離歩く。そうすると右側に折れるポイントでホテルの看板が出ているのですぐにわかる。そうすると森林の中の通りをずっと進んでいく。いわゆる軽井沢で超有名な別荘地帯のある通り。

ここもまっすぐかなりの距離歩く。

そうするとホテルの看板がさらに見えて到着。 

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ここが軽井沢万平ホテル。
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ホテルのフロント、そこに広がる空間は、新しい装いというか、どちらかというとちょっと古さの感じる歴史的建造物という趣のある空間であった。全体が木造で、築年数がかなり経過しているので、それ相応という感じの雰囲気。

照明関係は新しい設備がいっさいなく、昔からの照明だけで照らされているので、中は昼間でもかなり暗い。
夜になるとさらに暗くなる。

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チェックインだけ早めに済ませて、すぐにホテルを後にして軽井沢大賀ホールに向かった。

そしてコンサート終演後にまた戻ってきて、ホテルマンの人に誘導されて、部屋まで案内されるときに、自分がジョン&ヨーコが愛したホテルということでその跡を見たい旨、伝えたところ、さすがはもうそこら辺は自分達のセールスポイントであることを自覚しているだけあって教育がよく施されている。

テープのように滑らかに説明されて、本当に目安が立って助かったこと、助かったこと。(笑)
このときのホテルマンとの会話で、どこをどう見れば制覇できるか理解できた。

自分が宿泊する部屋はアタゴ館の262号室であった。

ジョン&ヨーコが軽井沢万平ホテルにはじめて宿泊したのは、1970年(昭和45年)である。故郷リバプールに似た雰囲気である、というのが理由だそうで、1976年から、亡くなる前年1979年まで4年間、毎年アルプス館に宿泊して、夏の一時期を過ごしたとのことであった。

いろいろな部屋に宿泊したそうだが、1番気に入って回数多く宿泊したのがアルプス館の128号室。

じつは今回私が宿泊する部屋のすぐそばにあった。そこに案内してもらった。

128号室に面したホテルの通路。(歴史的な雰囲気がある。)
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そしてここが128号室。
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さすがにお客が宿泊しているので、中は拝見できないが、感慨無量なものがあった。

すぐそばの壁に、1977年(昭和52年)に万平ホテルに滞在していたジョン&ヨーコ夫妻のスナップ写真と、ジョン・レノンが残した色紙(夢をもとう、と書かれている、)が額縁に入れて飾られていた。このスナップ写真はホテルの宣伝として当時のパンフレットに使われた写真だそうである。

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ホテルマンとの会話で、あと史料室というところがあって、そこにジョン関連の展示があるのと、その他にもこのホテルの歴史に関わるものが展示されているそうで、そこは観た方が、いいというアドバイスをもらった。

あともうひとつ教えてくれたのが、ジョン&ヨーコがこのホテルでお気に入りの場所だったのが、カフェテラス。

カフェとケーキを食べられる喫茶コーナーなのだが、ここで、ジョン&ヨーコが必ず同じ席に座ってくつろいでいた、という。 そして、当時はこのカフェテラスになかったメニューで、ジョンがどうしても飲みたい、ということで、ロイヤルミルクティーをそこのシェフに作り方を伝授したのだそうだ。そのシェフは小澤さん(小沢さんかもしれない)という方で、いまもいらっしゃるそうだ。その方にお話を聴けば、いろいろお宝話を聴けるのでは、ということであった。

それ以来、ロイヤルミルクティーは、このホテル、カフェテラスでジョンの代名詞的なメニューになり、看板メニューとなって愛されている。カフェテラスは明日の朝、経験することにした。

これが大体、ホテルマンから教えてもらったこと、もうほとんど網羅されている。(笑)
自分の部屋に案内されて、お別れした。

ここが私の部屋。万平ホテルのアタゴ館の262号室。
やっぱりちょっとシックな感じで歴史観があるという感じ。
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この後、私は、夕食の予約をしていたレストランのメイン・ダイニングに向かった。

メインダイニング
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結構煌びやかな空間であるが、客層はドレスコードなんて全く関係なくて、みんな家族連れで、ラフな格好で気軽に楽しんでいる、という感じである。お気軽な空間であった。

問題はここからだ。(笑)

メニューを渡されて、驚いたのは、その価格。目が飛び出てしまった。(苦笑)

フランス料理がメインなのであるが、コース料理でなんと17000円~20000円! 
にっにっにまんえ~ん!
高級ホテルに1泊できる値段である。
やっぱりセレブな軽井沢の老舗高級ホテル、やっぱり一般庶民の我々とは金銭感覚が違うというか、値段の付け方が浮世離れしているというか、私のような凡民にはとてもついていけない感覚であった。

慌てて単品メニューに切り替えるが、それでも魚料理一品5300円とか肉料理一品6400円とかスゴイので、ハーフサイズを頼んだりして、価格調整をしたりした。このときホテル1泊代も高いのだが、それに割り増してこのディナー分が加算されると考えるとチェックアウトのとき、大変な額になるなぁーと恐れ慄いた。

とりあえず頼んだのがこの4品。

フォアグラのポワレ温野菜添え マデラ酒ソース(ハーフサイズ)
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またフォアグラ(笑)。やはり珍味だけあって美味しい。全体にかかっているマデラ酒ソースというのがすごい香ばしくて美味しい。

ニジマスのムニエル万平オリジナル醤油風味ソース 温野菜添え(ハーフサイズ)
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これは大失敗。たいした美味しくなかった。川魚はいまいちですね。ソースもいまいち。

オーストラリア産骨付子羊のロースト(ハーフサイズ)
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王道なメニューですね。1番食べごたえがあって、これでやっとお腹いっぱいな感覚になりました。

デザートのバニラのアイスクリーム
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お腹がいっぱいになって、つぎに史料室に向かった。
 
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このホテルの歴史に関わる展示物があるのだが、まずジョン関連。

ジョン&ヨーコが愛したホテルであることの説明のパネルが写真付きで飾ってあった。 

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そしてこのピアノ。
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ヤマハのアップライトピアノだそうで、かつてダイニングルームに置かれていたものだそうである。
ダンスパーティなどで演奏されていた。
ジョン・レノンがつま弾いたこともあるのだそう。
彼がこのピアノを欲しがったという話もあるそうである。

その他にも田中角栄元首相とキッシンジャー長官との対談場所としてもこのホテルは使われているパネル写真が飾ってあった。 
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史料館を出て、売店でおみやげを物色。
 
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ここら辺で初日は終了。部屋で疲れをとってくつろいだ。
でも夜はなぜだかほとんど眠れなかった。

そして朝7時に起きて朝食に向かう。
朝食は、和食、洋食で選択できるのであるが、自分は和食にした。

和食は、割烹 熊魚庵というホテル内の和食店でいただく。
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これが朝食。かなり豪勢。満足でした。
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そして最後のメインイベント。ジョン&ヨーコのお気に入りの場所であったカフェテラスで、ロイヤルミルクティーをいただくことになった。9:30の開店とともに1番乗り~。(笑)店員さんに聴いてジョン&ヨーコのいつも座っていた場所を聞き出す。

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あの左端にある空いているテーブルがジョン&ヨーコの場所です。(私が先に陣取った!)
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ここです!(感無量)
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そしてメニューにも堂々とジョンが愛したロイヤルミルクティーと書いてある。
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さっそくロイヤルミルクティーとケーキをオーダー。
なんか周りのお客さんのオーダーする声が聴こえてくるのだが、やはりみんな、「ここに来たら、やっぱりロイヤルミルクティーだよねぇ~」と言って、ほぼ全員頼んでいた。
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ロイヤルミルクティーは、飲んでみるとなんてことはない、普通のそこら辺にあるロイヤルミルクティーとなんら変わりがないのであるが、やっぱりここで飲むものは特別な感があるのだろう。

ジョンにこのメニューを伝授された小澤さんというシェフにお話を聞きたい、と思ったが、すごい混んできてお忙しいときに申し訳ないと思い遠慮した。

これですべて任務完了。もう思い残すことはない。

そしてチェックアウトで、お支払。
覚悟していたが、かなりドキドキ。明細を見て、うん、まぁ予想通りということで、クレジットカード分割払いで。(笑)


まぁ先にも書いたが、人生の中でホテル宿泊で、こんなに贅沢することは今後もうないと思うし、いい経験であった。
やっぱり軽井沢はセレブな避暑地だと思うし、我々のような一般庶民には縁遠いかな、とも。
(軽井沢に宿泊するなら、しなの鉄道で近傍の上田のようなところでビジネスホテルで8000円くらいで宿泊というのが1番私に合います!(笑))

今回軽井沢万平ホテルを経験してみて、やっぱりジョン&ヨーコの想い出を最大限に利用してアピール宣伝していると思うし、これからもこれをずっと引きずって宣伝していくのだろうなぁ、と感じ取れました。

私もそんな万平ホテルを経験出来て、まぁ一生の思い出作りでしたね。

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