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ブルーノート東京ライブ・ストリーミング [ジャズ]

ジャズのライブレストランでは、やはりブルーノート東京が一番歴史があって、グレードが高いだろう。でもここは敷居が高いだけあって、ディナーの値段がべらぼうに高かった記憶があります。昔ですが。さすがと思いました。


最近ではビルボードライブ横浜がオープンしたようで、ぜひ行ってみたいです。


そのブルーノート東京で、ライブ・ストリーミングをついにスタートさせた。


”ブルーノート東京のライブ配信とディナーをご自宅で”


というキャッチフレーズがすごく洒落ていて素敵じゃないですか!

ジャズのライブレストランのあの空間の雰囲気が、おうちで体験できる。

ぜひ使ってみたいとずっと思っていて、今日ようやくサイトを覗いてみました。


そうするとGUI含め、非常に洗練されていて、うぉぉ~という感じで、ちょっと宣伝したくなった。GUIがシンプルで美しくてサービスが行き届いていると、やっぱり使いたくなりますよね。


ブルーノート東京ライブ・ストリーミング


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基本骨子は、各配信公演のアイコンがあって、その詳細ページに飛んでチケットを購入するというもの。


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配信プラットフォームは、

ぴあ <PIA LIVE STREAM>
イープラス <Streaming+>
ZAIKO

の3つ。


ある公演のサイトに飛んでみると、


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実演とライブ・ストリーミングがハイブリッドで同じ画面で購入できるようになっている。何気ないことのようで、これが自分にとっては結構斬新な感覚だったりした。


いままで自分のクラシックのコンサートだと、もう実演でのチケット購入手段というのが、大昔から決まっているので、それは変えるのではなく、あくまで配信チケットはadd-on的な感じの位置づけである。こうやって同じ画面で、ハイブリッド感を出すのは、う~ん、いかにも時代に合っているなぁと思ったりする。


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そうして過去の公演はこのように一覧の写真アイコンを並べる。
その各アイコンをクリックすると、その公演の情報が出てくる。


ちょっと触っていろいろやってみただけなので、まだよく使い方がわかっていないだけなのかもしれませんが、この過去の公演の各ページに記載されているのは、その公演の情報だけなんですよね。


これはもったいない。その公演の見逃し配信の配信チケット購入、そして閲覧のボタンが、この各ページにあったら、そのまま過去の公演も視聴できるので、それがあると絶対いいと思います。


もちろん、公演によっては見逃し配信もあります、とのことですので、自分の見てみたページがたまたま見逃し配信がないだけで、すでにそうなっている可能性もあります。


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そしてその各公演のページには、そのコンサートで使われた曲の音源が入っているCDなどがHMVなどから購入できるような物販ECサイトへのリンクもある。


さらには、オフィシャルサイトへのリンクと言うことで、そのアーティストの公式ホームページや、Facebook,Twitter,Instagramへのリンクもある。


いいなー、いいなー。


ある意味、現状で考えられるあらゆるECサービスを全部盛り込みました的な感じですが、すごくいいと思います。


そしてなによりも、リアル配信にしろ、アーカイブ配信にしろ、有料課金というのがいいですね。当然です。


やっぱりライブ・ストリーミングのビジネスは、いま始まったばかりの黎明期なので、まだまだこれからだと思いますが、やはりいまの最大の欠点は、アーカイブ配信が永遠ではないところではないでしょうか?


期間限定ですね。1週間限定、1か月間限定で消去してしまう。

以前にも言及したと思いますが、究極はアーカイブは永遠に残すべきです。
ベルリンフィルのデジタルコンサートホールのように。


そのためにはコンテンツDBの大容量化をどのように実現していくか、ということだと思います。全公演を残す必要はないと思うので、選抜して永遠に残してほしいです。(ベルリンフィルDCHも全公演ではなく、選択した公演のみ残している。)


アーカイブ永遠保存化が実現できるようになったら、ぜひコンテンツ検索について考えてほしいです。写真を並べる方法は、とても華やかで格好いいですが、膨大なライブラリーの中から希望のコンテンツを探すのはかなり骨が折れます。(笑)じつは文字入力検索やアルファベット順などの検索キーを使うほうが地味ですが、ユーザーにとっては実はそっちのほうがよかったりします。


いままでアーカイブはすぐに消していたので、そういう問題は考えなかったと思いますが、これからはこのコンテンツ検索という概念はとても重要なテーマになります。


別にコロナがあるから、という理由ではなく、今後のコンサート・ビジネスは、実演+ライブ・ストリーミングの二重の収益構造で利益をあげていくのがde-factoだと思うので、こういう配信プラットフォームをコンサートホールやライブレストランごとに自前で持っているというのは本当に理想ですね。


ブルーノート東京だけでなく、ビルボードライブ東京やビルボードライブ横浜、そしてモーションブルーYOKOHAMA、その他のライブハウスもこういう配信プラットフォームを自前で持てるような時代が来るといいですね。


ジャズがより身近に感じるようになります。


自分がいま秘かに楽しみに期待しているのが、4月に発表されるであろうサントリーホールの”デジタル・サントリーホール”。


サントリーホール開館35周年の記念事業の一環らしいです。


サントリーホールが自前の配信プラットフォームを持つようになるというのはすごい興奮します。ついにベルリンフィルのようになるんだな、と思うとワクワクです。


コンテンツ配信システムやEC課金システム、暗号化・認証システムなど、どこの配信プラットフォームを使うのか、あるいは全く新規のご披露目なのか、わくわく期待です。


コンサートだけではなく、いろいろなオンラインでやることが可能なすべてのことが対象になるのではないでしょうか。自分でも使ってみて、感想をレポートしてみたいです。


そのとき、コンサート配信については、ぜひアーカイブの永遠保存化をテーマによろしくお願いします。



ということで、非常に洗練されたブルーノート東京のライブ・ストリーミング。


全曲公演ではなく、そのうちの数曲を格納したYouTubeで楽しみたいと思います。(笑)


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ジャズのライブ・ストリーミングでぜひ視聴したかったのが、ケイコ・リーさんの公演。ずいぶんご無沙汰していますが、全然変わっていなくて安心しました。いつものお馴染みのスタンダードナンバー最高です。


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小曽根真さんの公演もしっかりウォッチ。いやぁいいですね。ご自身のバンド,NO NAME HORSESとの共演は初めて観ました。おうちで観れる配信だからこそ、実現できました。インタビュー付きですが、小曽根さん、めちゃめちゃ英語うまいです。ネイティブのようです。


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塩谷哲さんのコンサートははじめて観ました。小曽根さんとのコラボでよくソルト(塩という意味)と呼ばれていたときを知っていただけに感動しました。いつか実演を楽しみにしたいです。


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重鎮・渡辺貞夫さんのコンサートもこうやってライブ・ストリーミングでおうちで観れるようになるというのも時代ですねぇ。


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大西順子さんの実演も体験したことがないので、こうやっておうちで観れるのは感無量です。いつか必ず実演を体験したいです。


大西順子さんといえば、自分でもメモリアルに記憶にあるのは、小澤征爾さん&サイトウキネンとの共演でガーシュインのラプソディ・イン・ブルーを演奏したときのことです。自分の記憶に間違いがなければ、もともと村上春樹さんに招待されて、大西順子さんの引退公演に行ったところ、終演後、小澤さんがやめるな!と叫んで、その後、自分のサイトウキネンとの共演をオファーして実現した公演ではなかったでしょうか。


小澤さんは、オーケストラでラプソディー・イン・ブルーをやるのは18番なのです。ベルリンフィルのヴァルトビューネ野外コンサートでもこの曲をやっていましたね。そのときのピアニストならびにドラム、ベースのジャズトリオは黒人だったと思いました。


うちにDVDあります。


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クール・ストラッティン 「美脚はこの人」 [ジャズ]

ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」といえば、もうブルーノート・ジャズの中でそのインパクトのあるジャケットで、誰もが知っている超有名盤ではないだろうか?


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ジャズの音楽レーベルとして知られる「BLUE NOTE」。その膨大な作品群の中で、特に日本人に親しまれているのがソニー・クラーク「クール・ストラッティン」(1958)。


サウンドはもちろん、“世界で最も有名な女性の脚”と称されるジャケット写真は、もうあまりに有名だ。そのジャケット写真には、ついつい惹き込まれてしまうほど魅力的で、ブルーノートのLPの中でこれほどカッコいいジャケット写真はないと自分は思う。


自分もジャズを勉強し始めたころ、このジャケット写真に強烈に惹きつけられ、思わずジャケ買い。なんとなくジャケットからして、音楽も相当カッコいい気がしたものだった。ジャズのLP/CDを買うなら、この有名盤は絶対避けることができないであろう。




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クール・ストラッティン
ソニー・クラーク



なにせジャズを一生懸命勉強を始めたころだから、もうだいぶ昔で、購入したはずのCDはラックに埋まっており捜し出すのは大変なので、ストリーミングで久しぶりに堪能。



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「クール・ストラッティン」(Cool Struttin')は、ジャズ・ピアニスト、ソニー・クラークの1958年のアルバム。


「ニューヨーク・タイムス」紙は「いつまでも残るハードバップのクラシック (enduring hard-bop classic) と評した。The Stereo Times によると、このアルバムは「ハードコアなジャズ愛好家たちの間ではカルト的といって良いほどの位置づけを得ているとしており、オールミュージックも、「その魂への訴えかけだけで」そのように扱われるのに十分だと述べている。


オリジナル盤は、1958年にブルーノート・レコードからLPとして出され、その後はCDで何度となくリイシューされており、その際にはボーナス・トラックが2曲追加されている。


超久しぶりに聴いたら、懐かしい~!


ジャズ・カルテットなのかな、基本のジャズピアノトリオにトランペットかサックスが加わっているそんな構成。最初のタイトル曲を聴いただけで、じ~んといい曲。ジャズは、やはりスイングする感じでカッコいい。


そんな超有名盤であるが、やはり気になるのは、このジャケットの女性の美脚は誰のもの?ということだ。こんな記事を見つけた。これを読んで、自分の積年の疑問がすべて解決した。


引用元:日本で最も愛された「ブルーノートの女」
https://www.arban-mag.com/article/33363


ブルーノート史上最もクールな女子ジャケを選ぶなら本作だ。


“気取って歩く”という意味の “Strut” を冠したタイトル通り、舗装路を優雅に歩く女性の一瞬を捉えた写真は、まずその構図が秀逸である。


この脚は誰のもの?


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このジャケ写の撮影者は、ブルーノート・レーベルに多くの名ショットを残したフランシス・ウルフ。デザインはリード・マイルスである。この2人が本作のための撮影を試みた際、なかなかいいアイデアが出ず、昼食のためにレストランに向かった。その途中、女性アシスタントに歩いてもらい、撮影した1枚が使われたという。


Jazz History Onlineなどのサイトを確認してみると、あの美脚は、レーベル創始者アルフレッド・ライオンの二番目の妻となる、ルース・メイソンであるらしい。


よくよく考えれば、現場で忙しなく動かなければならないアシスタントが、わざわざヒールのあるパンプスと、動きを制限するようなワンピースを選ぶとは思えない。アシスタントというよりも、単に撮影に付き添っていたルースの脚線美がフランシスとリードの目に留まり、ハプニング的に起用されたのではないだろうか。


しかし、2年後に発売された、ザ・スリーサウンズの「Moods」(1960年)では、ルースが主役として抜擢されている。 睫毛にマスカラを付け、唇にはルージュを引いたルースは、恍惚とした表情を浮かべている。


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~このルースこそ、クール・ストラッティンのジャケットの美脚の女性なのである。初めて尊顔を拝見しました。


このジャケ写が扇情的(しかも1曲目が「ラブ・フォー・セール」)だということで、発売当時は物議を醸したそうだ。しかし、どうして本作にルースが選ばれたのかはよく分からない。単にプロモデルを雇う予算がなかっただけなのか、あるいはアルフレッドが “自慢の彼女”を見せつけたかったのか。いずれにしても、本作の6年後にアルフレッドとルースは結婚し、晴れて夫婦となる。



日本での人気と再評価


そんなルースの美脚を主役に立てた「クール・ストラッティン」だが、ファーストプレスはたったの1000枚。しかも、かなりの枚数が売れ残ってしまったという。一方、日本では長らく「ジャズ喫茶で最もリクエストの多いアルバム」としても知られる人気作。いわゆるビッグ・イン・ジャパン的な一面もあるようだ。


ソニー・クラーク本人は、1963年1月にヘロインの過剰摂取によって、31歳という若さで他界してしまう。それから20年以上を経た1986年、ふたたび「ソニー・クラークとルース」が脚光を浴びることになる。山梨県の山中湖畔で開催されたマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルで、トリビュートバンドによる「クール・ストラッティン」の再現ライブが行われ、会場にはルースとその夫、アルフレッド・ライオンの姿があったのだ。


ステージで「クール・ストラッティン」の再現ライブが始まると、オーディエンスのどよめきが起こり、猛烈に盛り上がったという。期せずして“自分の脚”が起用された作品を、遠く離れた異国の地で耳にしたルースの胸中には何が去来しただろうか? 


この翌年にアルフレッドは他界。彼と30年以上連れ添ったルースが息を引き取るのは2011年である。その間、彼女は「クール・ストラッティン」撮影時の若き日々と、マウント・フジ・ジャズ・フェスティバルでの熱狂を忘れることはなかっただろう。



まさに自分が長年憧れていたこのジャケットの美脚は、ルースという女性の脚であったこと、そしてこの「クール・ストラッティン」という有名盤がある意味「ビッグ・イン・ジャパン」的なところがあったということを改めて勉強させていただきました。


そこで、なんと自分は、


史上初「クール・ストラッティン」MV登場!~解答編「美脚はこの人」


というYouTubeを見つけてしまったのである!


ジャズの超有名アルバム、ソニー・クラーク「クール・ストラッティン」のジャケット写真をモチーフにした、史上初のミュージック・ビデオ「クール・ストラッティン」である。


えっえっえっ~~~~!


あのルースが歩いているところの動画が見られるの?
自分は色極めだった。

もうびっくりして慌てて再生。


そうすると、なんと!あのジャケットの写真と全く同じヒールのあるパンプスと、黒のワンピースの美脚が動いているのである。あのジャケットと全く同じ構図である。


そしてその後には、その黒のワンピース姿の女性の全身のシーンが歩いている姿も!


えぇぇぇ~(驚)


立ちながら新聞を読みながらチラ見している黒人の男性、なんか周りの街の風景も当時の時代背景の雰囲気いっぱいである。


もちろんモノクロ画像だ。


おぉぉぉ~!


その後・・・・・

「田中理恵です。」

・・・・・・


笑笑笑。。。


なんだ!おまえかよ!(笑)

いやいやいや、暴言ゴメンナサイ。

もう全然最高!


元体操選手の田中理恵さんだからこそのスタイルの良さと、その美脚。
もう全然自分は、本物と間違えました。


ジャケット写真の静止画から、その構図からそのままその美脚が動き出し、闊歩している 姿、あの美脚を撮るアングル&構図、まさに本物そっくり。


もう最高の史上初のミュージック・ビデオ「クール・ストラッティン」です!

こういうセンス大好きだなぁ。
本当に史上初の試みのMVでしたね。

こういうユーモアのセンス、超自分好みです。


これはぜひみなさんに観ていただきたいです!











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8年ぶり 昔の彼女に再会したような・・・ [ジャズ]

自分のJazzライフを語る上で、外すことができないakikoライブに8年ぶりに行ってきた。


それこそ東京のライブハウスに連日通いまくり、湯水のようにお金を使いまくっていた時代の永遠のスター。

まったく後悔していない。


音楽に関して、人間ってのは、そのようにお金を投資しまくること自体、とても必要な儀式のようなものだ。音楽が好き、ということは、CDやレコードを蒐集し、ライブに行きまくること・・・。
それが生きがいの代償だ。


黒人の音楽をルーツにもつコテコテのジャズというよりは、もっとソフィスティケートされたポップスに近い感じの”akiko”という独自のブランドの音楽を築き上げてきた。


歌い方がとても格好良かった。


アルバムでは、ブラジル音楽を特集したVida以来、ご無沙汰になる。


でもSNSではフォローして、つねに近影をチェックしていた。
昔ライブに行きまくって拝見していた頃は、小っちゃな女の子というイメージがピッタリだったのだが、最近はとても女性らしい大柄なイメージに変化したように思えた。


そして昔は、コンサートには必ずMCが入り、天然気味のほんわかなお人柄だったが、いまはどうなのか?

ぜひ8年ぶりにakikoライブに行こう!と狙っていたのだ。


ニューアルバムが発売になった。



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Spectrum

akiko×林正樹




作曲家/ピアニストの林正樹氏とのコラボアルバムで、大半が書下ろしのオリジナルだ。

アナログや配信はいっさいせず、CDだけの発売だそうだ。


自分は最初聴いたとき、かなり戸惑った。


これはakikoの音楽じゃない!とまで思った。


彼女のブレスの発声は、吐き出すようにリズムを刻んだような格好よさがあって、それが独特の格好よさを醸し出しているのだが、このアルバムでは、しっとり静かに歌い上げるという感じで、いままでのakikoの作品にはない新境地だと思った。


伴奏がピアノだけ、というのもあるし、ジャズのスタンダードナンバーではなく、大半がオリジナル、というところにも起因すると思った。


とにかく自分が知っているいままでのakikoではなかった。
この作品を自分なりに浄化してakikoのイメージに織重ねるまでには時間がかかった。



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(c)akiko jazz official fanpage


このニューアルバム発売に合わせて、全国ツアーをしようという流れの一環。
東京公演は、原美術館でおこなわれた。


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原美術館は、現代美術の専門舘ですね。1979年に開館した。
東京都品川区北品川の閑静な住宅街に佇む。


この北品川の住宅街は、はじめて歩いてみたんだが、植樹が進んでいて緑が多く、とても閑静な高級住宅街という感じで、その中に紛れ込むように佇んでいて、非常にわかりずらい。人っ子一人歩いていないような静かなところなので、迷いに迷って、原美術館を探し出すまですごい時間がかかってしまった。


年間3-4回の展覧会を開催するほか、講演会や音楽・パフォーマンスなどの各種イベント、ワークショップなども実施している。


最初、なんで美術館でライブなの?と思ったのだが、きちんとそういう音楽ホールや中庭があるのだ。単に美術館というだけではなく総合施設という装い。少し早めに行って、原美術館を鑑賞しようと思った。


現代美術といういかにも現代アートの感性。
建物は、歴史のある古さが同居していて、独特の雰囲気だ。


akikoさんはこの原美術館が大のお気に入りで大好きなのだそうだ。
前回もこの原美術館でライブをやったそうな。。。


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こんなレトロな公衆電話まであって、思わずノスタルジーな昭和の雰囲気が(笑)。


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そしていよいよ音楽ホール開館。
こんなところ。


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思っていたより狭くて、これだけステージが近いとakikoさんとの距離が近くて、照れちゃうなとか思ってしまいました。(笑)しかもこの狭さだとPAを使うジャズライブだと音が飽和して耳が痛いんではないか、と予想したが、もう全然そんなことなし。PAの設定が上手で、サチることとは無縁のじつに素晴らしいサウンドバランスでした。また原則ピアノだけですからね。



自分が職業柄まず目についたのはこれ。


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多面体(正12面体)の無指向型スピーカー。
sonihouseのものだそうだ。


この無指向型を使うのは、なかなかやるな~と思ってしまった。
ステージの後ろと、客席背後の左右にそれぞれひとつずつの合計3つのスピーカーによるサラウンドだった。


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じつは当日は晴天だったら、中庭で野外ライブの予定だったので、このように音が無指向の方向性で発散されるスピーカーのほうが都合がいいからだろう。



今回のニューアルバムではピアノとボーカルというシンプルな構成なのだが、もうひとつ隠し味があって、ステージにセッティングされたこれ。


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アルバムを聴いていると、ところどころにじつに隠し味的に通奏低音のようなものが鳴っていたりしていて、じつは家ではその正体が理解できていなかった。あれ?家が揺れている?という感じで、なんだろう?とずっと思っていた。またあきらかな電子音の効果音的なものも付加されている。


これが正体だった。


Fumitake Tamura氏が、外見はパソコンに向かってメールを打っているみたい(笑)だけなのだが、ピアノの音に効果音をつけたり、独特の電子音の効果音を付加して、世界観を豊かにする。




音楽ホールの入り口はこんなドリンクバーがある。


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でもこの日は休業状態で、中庭のほうで、akikoさん提供のBOTTEGAのスパークリングワインをWASARAのワイングラスで楽しむという粋なプレゼントがあった。この入り口から中庭が広がっているのだ。


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まさにグラインドボーン音楽祭状態。(笑)



本当は、この日は、この中庭で野外ライブの予定だったのだ。
akikoさんもずっとそれを楽しみにしていたのに~!と言っていて、本当に残念。
あいにくこの日は雨模様で室内のホールの方で。



さっ、いよいよコンサートの話に移ろう!


客層は圧倒的に女性ファン!
80~90%が若いファッショナブルな女性。


こうしてみるとakikoファン層は、しっかりと若い女性の心を掴んでいるんだな、と思いました。


はじめに、akikoさんが

Test,Test,One,Two,One,Two・・・Test,Test,One,Two,One,Two・・・


と歌い出した。自分は猛烈に反応。(笑)


当時の曲から歌い出してくれると、一気に自分は青春にカムバック。


でもやはりコンサートは、今回のニューアルバムを中心に構成された。
ピアノ+電子効果音が紡ぎ出す世界は幻想的で、しっとりと歌い上げる。
akikoの新しい世界は、自分はこのコンサートを体験して、はじめてようやく自分のモノにできたような気がする。


いま、こうやってライブが終わって、日記を書いていて、ずっとオーディオで繰り返して聴いているのだが、いいアルバムだなぁとしみじみ。



実物で観るakikoさんは、やはり予想をした通り、自分の青春時代から比較すると、ずっと体格も大きくなり、ぐっと大人の女性に変わっていた。若い頃にはなかった大人の女性としての妖艶な美しさがあった。


ぐっと魅力的な女性に変貌していた。


そしてMCも、心なしか大人の雰囲気だったような気がする。
それは観客席と近い距離感というのもあるし、ピアノだけのしっとり雰囲気ということもあって、落ち着いた大人の雰囲気だった。


若い頃は結構茶目っ気たっぷりのやんちゃな感じだったのだが、いまは結構大人的な真面目な話もきちんとする・・・、でも笑いもきちんとあって、終始和やかな感じ。あのほんわかな人柄は変わってませんでしたね。


ぐっと大人の女性の雰囲気だった。



昔の彼女に再会したような・・・時代を感じつつも、なんとも懐かしいような、変わっていないような・・・。




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(c)akiko jazz official fanpage
終演後、原美術館の中庭で、本日のBOTTEGAのスパークリングワインと。



残念なことに、原美術館は来年閉館してしまう。
どうしても中庭での野外ライブをやりたかった。



来年の閉館前にリベンジの野外ライブをやりたい!というリベンジ宣言も出ました。(笑)







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akiko jazz [ジャズ]

自分は確かにクラシック専門なのだけれど、ジャズも好きなのだ。でもクラシックほどの本気度もなく、どちらかというと気軽なスタンスでの取り組み。でも音楽って本来そのようなお気楽な気持ちで接するのが自然でいいのだろう。

自分のクラシックに対する病的な姿勢よりは。。。(笑)

もちろん子供の頃、若い頃はブリティッシュロック少年だったので、ジャズを聴きだしたのは社会人になってから。

自分のジャズを聴き始めたきっかけは、オーディオで鳴らしたい、という欲求から。
だからオーディオをやり始めた時期から、ジャズを聴き始めた。

当時のSACDは、クラシックとジャズのアルバムだけだったからね。

いま調べてみたら残念ながら2012年に終わってしまったようだが、土曜夜9時からのFMラジオのJ-Waveの小曽根真さんのジャズ番組(OZ MEETS JAZZ)が、自分のジャズに関する知識や歴史を吸収するための格好の教科書であった。

毎週必ず聴いていた。

小曽根さんは、あのように天真爛漫な性格なので、ラジオからは声だけにも関わらず、明るいオーラ出しまくりで、聴いていてリズムがよく快感だった。ジャズについて、随分勉強させてもらった。

小曽根さんは、ご存知オスカーピーターソン信者なので、ずいぶん彼の曲を紹介してもらったり、いろいろなことを教えてもらったり。

またご自身が米バークリー音楽大学に通っていた頃に一緒にセッションした仲間との想い出話だとか。懐かしい。


ジャズもクラシックと同じで、やはりスタンダードナンバーという名曲があって(そういう名曲が生み出された時代があった)、それをいまも演奏する人が変わるだけで、永遠に引き継がれている、そういう世界なのだ。

ジャズの分野を自分で開拓していく以外に、自分に一番大きな影響を与えたのは小曽根さんだったな。

ジャズは、クラシックと比較してなにが1番違うか、というと、「即興性」だと思う。

あの独特のスィングするリズム、そして計画通りではない予想出来ないライブ感。
一種独特のノリですね。

これは、オーディオで聴くよりも、ライブハウスで生演奏を聴いた経験があるなら、絶対わかる感覚だ。一度経験してしまうと、やみつきになる。

ジャズには、いろいろなジャンルがあるが、自分が好きだったのは、女性ボーカルとピアノトリオ。
ビッグバンド系はちょっと苦手だった。(でもライブにはよく行っていました。)

女性ボーカルとピアノトリオ専門だったと言ってもいい。(笑)

これは拙宅のオーディオ環境にも起因しますね。マンションなので、ドラムスはご法度で再生不可能なのだ。(笑)

ピアノトリオは、もう定番中の定番のビル・エヴァンスを始め、自分が贔屓で聴いていたのは、いまはもう亡くなられたが、ドン・フリードマンのトリオ。彼がジャズのスタンダードナンバーをピアノソロで即興リズムで弾くと、これがなんとも言えないくらい格好いいのだ。ほとんどのアルバムを持っている。

そして女性ボーカル。これはオーディオオフ会で必須アイテムですね。

ビシっとセンターに定位するあの感覚。ボーカルソフトで、センター定位のSP位置調整をしたりしますね。

自分がジャズの女性ボーカルで徹底して聴いていたのは、ケイコ・リーさんとakikoさんの2人。

これはいまも通勤用のiPodに彼女らの全アルバムが入っていて、今尚、そして毎日と言っていいほど聴いているのだ。いまは自宅のオーディオでは聴かないな。

以前にも告白したが、自分の音楽脳は、家でのオーディオタイムでクラシックを聴く、という一面と、通勤用のiPodでクラシック以外のジャズやポップスを聴く、という2面で音楽嗜好のバランスを取っている。

通勤用のiPodでクラシックを聴くことはまずない。

ふだん日記などの文章を書くときは、その書く内容に沿って、iPodのほうの音楽を聴いて、精神的な高まりをその頂点に持っていこうと意識しますね。

文章を書くために気分を高揚させ、精神を持っていく音楽は、不思議とクラシックじゃないんだな。
(コンサート鑑賞日記は別ですが。)

今回、ジャズの日記を書こうと思ったのは、ジャズボーカリストのakikoさんのことを日記にしたかったから。ケイコ・リーさんに関しては、以前、軽井沢ジャズフェスティバルで想いを書いたので、後悔していないのだが、akikoさんについては、まだ書いていない。いや、mixiのほうには昔少し書いたけれど、ブログのほうに書いていない。

自分の人生に関わってきた人は、みんな自分の日記で語っておきたいので、ずっと狙っていたのだ。

一番理想なのは、近日にakikoさんのライブに行って、その感想とともに日記にするのが、一番いいな、と思っていたのだが、どうも予算と時期のタイミングが合わない。ちょっと近々に実現できそうにないので、もう先に書いちゃう。(笑)

ライブは後日楽しもう。 



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自分が、akikoさんのCDを聴くようになったのは、2004年頃あたりから。

そのきっかけは、

・ユニバーサルミュージック傘下のヴァーヴ・レコードより初の日本人女性シンガーとして契約。(2001年)

・発売するディスクが必ずSACDだったこと。

この2点だった。

ヴァーヴ・レコード(Verve Records)は1956年にノーマン・グランツにより設立されたアメリカのジャズレコード会社。現在はユニバーサル ミュージック グループ(UMG)の一部となっていて、またヴァーヴ・ミュージック・グループ(The Verve Music Group)の本体となっている。

当時、このヴァーブ・レコードに日本人女性シンガーとして初の契約者、というのは彼女を売り出すための大きなセールストークになっていたように思う。

自分もこの売り文句にコロッとやられました。

そしてオーディオをやる上でSACDを極めようと思っていたので、とにかくクラシックSACD盤は目処がつくのだけれど、ジャズのSACDをたくさん集めたくて、akikoさんのアルバムを買い漁っていた想い出がある。

ケイコ・リーさんやakikoさんのアルバムは、必ずSACDで発売してくれる数少ない貴重なアーティストだったのだ。

(ちなみに今日2019年5月21日は、SACD誕生20周年の記念日なのです!) 


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akikoさんは、当時は外見はちょっと尖った格好良さがあって、実際アルバムを聴いてみると、声
や歌い方がものすごく格好良くて、いっぺんにファンになって惚れ込んでしまったのだ。


とにかく歌い方が超格好いいです。


ケイコ・リーさんとは、全然タイプが違う、まったく違った個性の魅力がありましたね。

あとでディスコグラフィーを紹介するが、akikoさんのアルバムは、どのアルバムも聴いていても本当に格好良い印象が先に来て、薄暗い店内の照明、タバコの煙、そして酒という雰囲気のコテコテのジャズというよりは、もうちょっと現代風のモダンにアレンジされた明るく洗練されたジャズという様相であった。

ポップスに近いかも。

単純にジャズと一括りにカテゴライズできない独特のポジションを作り上げていましたね。



有名なスタンダードナンバーをカバーするのがメイン路線(後にはオリジナル作品も多々ありましたが。)で、聴いていて、本当にイケていました。




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ジャズの生演奏は、ライブハウス、ライブレストランでやるのが通常。
ライブが始まる前に、夕食ディナーとドリンクをオーダーして楽しむのがジャズ特有の世界。

こういうところのディナーはベラボーに高いんだよね。

それをけちって、ドリンクだけしか頼まないのは、逆にその場に居づらくなるので、やめたほうがいい。(笑)ジャズのライブは、コンサートチケット代の他にいろいろ入用になる、というのが常識なのだ。



ブルーノート東京、ビルボードライブ東京、STB139(スィートベージル:六本木の有名なライブハウスでしたが、いまはなくなってしまいました。)、モーションブルーYOKOHAMA、とか、こういうライブレストランに入り浸るようになったのは、ひとえにケイコ・リーさんとakikoさんのおかげといってよかった。

(この中で、一番目が飛び出るくらいディナーが断トツで高いのは、ブルーノート東京です!)

彼女たちのライブを聴くために、皆勤賞といえるくらい通いまくった。
湯水のようにたくさんお金を浪費した。(笑)いまの予算体力じゃ考えられないね。

でもまったく後悔していない。若いうちにこういう体験にはどんどん投資するべき。
歳を取ったら、かならず財産になります。


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akikoさんは、アルバムやその歌い方からして、尖った格好良さがあるのだけれど、ライブになるとまったく別人のような印象だった。ちょっと最初は戸惑って、その素のイメージを受け入れ難かった。

必ず曲間にMCを入れるコンサートスタイルで、ちょっと舌たらずの感じの幼さ、天然さを感じるほのぼのとしたお人柄で、このギャップは最初はかなり戸惑ったな。MCにはジョークもよく入り、客の笑いのつかみも上々。

終始、和やかな雰囲気で、でも歌いだすとその歌い方が突然格好いいみたいな、最初はずいぶんそのギャップに悩みました。

MCはいっさいなしで、始めから終わりまで、終始プロっぽいイメージで貫徹するケイコ・リーさんとは全く違うライブの魅力でした。

akikoさんのライブは、モーションブルーYOKOHAMA、ビルボードライブ東京でやることが多かった。特に前者の記憶が圧倒的。



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北海道の友人を東京でおもてなし、するときに、このモーションブルーYOKOHAMAでakikoさんのコンサートに連れて行きました。(そのとき2011年に撮影した写真)




2004年から2011年頃までかな。ライブレストランに通いまくっていたのは。
それ以降は予算不足で行かなくなった。

でもいまでもakikoさんのFB,Twitter,Instagramなどをフォローして近影などを拝見しているのだが、なんか思うのは、昔自分がライブに通いまくっていた頃に比べて、体がひと回りもふた回りも大きくなった印象がするのだ。

昔はCDジャケットで見る限り、カリスマっぽく格好良いのだが、実際素で見ると、ちっちゃな女の子という幼い、天然な感じの女の子だったのだが、いまの近影は写真を見る限り、ずいぶん大人の女性。体格が大きくなったような感じがします。

だからこそ、超久しぶりにakikoライブに行って、そこを確認してみたい衝動にかられているのだ。 


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SNSやHPでライブイベント、ご自分の書籍を発売などを拝見していると、やっぱり思うのは、息が長くてマイペースというか自分のペースをきちんと保持していらっしゃるのは、アーテイストとして本当に凄いことだと思います。

一発屋で、そのあとの浮き沈みが多かったりするよりは、自分のペースをずっと維持できることの素晴らしさ。

小説家でいうならば文学賞は、そのとき偶然に取れたりするのかもしれないけれど、長い間自分の小説をずっと愛読してくれるたくさんのファンをしっかり掴むことのほうが小説家にとって重要なことであるように。。。



この日記を書くときに、久しぶりにakikoさんのディスコグラフィーを覗いてみた。

自分が聴きまくっていた最後の年の2011年以降に発売されたアルバムで、自分が知らないアルバムは5枚くらいあった。

驚き。これだけの短期間で今尚コンスタントにアルバムを出し続けられるマイペース維持は、本当にすごいことだと思う。

自分はデビューアルバムから聴きこんでいた時期までのほとんどのアルバムを持っているが、買わなくなって5枚もあるんだな、と思いちょっと無性に聴いてみたい感。

歳とっているから、新しい音楽を聴かなくなるんだよね。
いつまでも自分が夢中になっていた頃の曲を何回も繰り返して聴いているみたいな感じ。
毎朝通勤時に聴いているiPodに入っているakikoさんのアルバムはそんな時代のものだ。

あの頃から自分は止まっているのだ。。。

だから新しいアルバムは紹介できないけれど、自分が夢中になっていた頃のおススメのアルバムをここに紹介しよう。 



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Collage

akiko

http://qq1q.biz/74uW


デビュー盤からずっと単盤で聴いてきたのであるが、このベストCDが出てからは、もっぱら通勤時のiPodではこれを聴いている。ベストCDは、新しい曲が増えていくたびに過去にも何枚も再リリースされる感じで、このCollageはakikoベストCDとしては一番最初のアルバムだと思う。これは本当に素晴らしいです。珠玉のスタンダードナンバーの名曲オンパレードという感じで、akikoアルバムでこの1枚!というなら、ぜひこのアルバムを推薦したいです。 


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What's Jazz -sprit-

akiko

http://qq1q.biz/KawP 


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What's Jazz? -style-

akiko

http://qq1q.biz/0WDc



この2枚は同時発売のコンセプトアルバムであった。

“常に時代に反映して進化し続けるのがジャズ”という、akiko信念があって、コンサバなスタイルでない新しいモダンジャズに形を変えて提供、というのがご自身の方針みたいでした。spritのほうは、打ち込み主体によるアナザー・サイド・オブ・ジャズ。自分が好きで堪らないのが、styleのほうの7曲目の「スパルタカス~愛のテーマ」。

これは名曲です! 


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Mood Indigo

akiko

http://qq1q.biz/gNvC


自分が聴いていた時代での話ですが、単盤としては、このアルバムが最高傑作というか、自分が最高に気に入っていた作品。もはや“ジャズ”というより“akiko”というジャンルの音楽。

伝統のジャズスタイルではないです。9曲目のアイ・ミス・ユーと4曲目のソー・タイアードが、このアルバムを最高傑作成らしめているすべてを物語っています。ライブレストランでこの2曲を何回聴いたことか!

絶対忘れられない名曲たちです。 


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Mood Swing

akiko

http://qq1q.biz/8lVr

akikoとしての活動、アルバムの推移の中で、やはりデビューアルバムから進んできて、どうしても自分のターニング・ポイントとなるディスクってあるもんです。このMood Swingがそれに位置するのではないか、と個人的に思います。これ以降に出すアルバムに、迷いがなくなったというか、ご自身のジャズシンガーとしての独特のスタイルが固まったように思います。 


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Little Miss Jazz And Jive Goes Around The World!

akiko

http://qq1q.biz/QH1k


akikoというジャズシンガーが、いわゆるメジャーなメディアに登場したアルバムでしたね。この中の2曲目のアラウンド・ザ・ワールドはCMのタイアップ曲として採用され、なんか一気に知名度があがったというか。自分の中では、akikoは、自分だけが知っている通好みのアーティストという位置づけだったのが、一気にメジャーになって、なんか育ての親的な気分になった1枚でした。 



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Simply Blue

akiko

http://qq1q.biz/qW6w


これはいままでのスタジオ録音とはあきらかにサウンド的な雰囲気が違うモーションブルーYOKOHAMAでのライブ録音。ビル・エヴァンスが、1961年にヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライブを収録したあの名盤中の名盤「Waltz for Debby」を彷彿させるような店内のざわめき、暗騒音。もうすぐそこの至近距離のステージで歌っている感じがする。

ライブ録音ならではのテイストです。この録音を聴いていると、通いまくったモーションブルーYOKOHAMAのあの会場の絵柄、雰囲気が鮮明に頭に浮かびます。このディスクは個人的にかなり好きです。ムーディな歌い方が格好いいです。 



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Vida

akiko

http://qq1q.biz/Z8uA


ブラジル音楽。ベスト盤リリースでいままでの路線にひと区切りつけた後に新しい境地としてチャレンジしたアルバム。

実際にブラジル現地に赴き、地元のミュージシャンと作り上げた苦心作。ブラジル音楽独特の地域密着型の雰囲気かと思いきや、実際出来上がってみれば、かなりポップソング的な明るい出来栄えでした。これがリリースされたのは、確か夏だったな。夏にぴったし!という記憶がある。

ブラジル音楽なんていままで真剣に聴いたことのなかった自分にとって、このアルバムを介しての初体験だった。これはじつはiPodに格納しているakikoアルバムの中では最高にリピート率が高いかもしれない。

ついついこのアルバムを選択しちゃうんだよね。そういう魅力があります。
自分の大好きなアルバムです。


他にもまだいっぱいあるんですが、また今度の機会に。自分が夢中になって聴いていた頃の全盛期のアルバムは、上のアルバムたちになります。


ということで、じつに8年ぶりにakikoライブを経験すべくチャンスを狙っている。
去年の年末クリスマスに一大決心で行こうと思ったのだが、新宿のホテル・センチュリーハイヤットでのクリスマス・コンサート。

高杉。(笑)もっとカジュアルな雰囲気のほうがいいです。


あの天然気味のMCで展開していくあのコンサートの雰囲気は変わっていないのか?
写真の近影でみる限りでは、大きな女性になった感じなのだが、実際見た感じはどうなのか?

楽しみである。




上の一連の写真は、akiko FBからお借りしているもの。最近の近影です。これを見ると大人の女性なんですよね。昔ステージで直接見たときは、もっと幼いちっちゃな女の子という感じだったんですが。









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