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ハコフェチ [コンサートホール&オペラハウス]

ハコ(ホール)フェチである自分は、クラシック音楽の楽しみ方自体、ふつうのクラシックファンとちょっと違っているが、それを変わっていると思い、委縮したことは1度もない。むしろ誇りに思うくらい。(笑)

国内のコンサートホール&オペラハウスでは我慢できなくなって、海外まで足を延ばすまでに至っている現状。

建築学には全くの素人だが、あの建物の外観、そして内装空間、あの建築美は、とても自分の感性を刺激するというか、興奮してしまう。

特に簡単には行けない海外のホールは、映像素材や雑誌などでそのお姿を眺めては、日頃ずっと憧れの念をいだきつつ、そしていざ本番で体験できるとなったとき、ホワイエでずっとドキドキしながら待っていて、いよいよ開場で、ホール内に入ったときに、目の前にその憧れの空間が迫ってくるようにぐっと広がる瞬間、逝ってしまうというか、凄い興奮状態に陥いる。(笑)

あの空間の態様が堪らなく好き。

自分は海外のホールでの公演は、開演ぎりぎりに行くのは好きではない。かならず1時間以上も前に行って誰もいない1番乗りなのだ。(笑) 憧れのホール空間にはじめて入るのに、すでに人がたくさん入っているのは耐えられないからだ。

他人(プロ)が撮ったホール空間の写真ではダメで、自分のカメラで撮影しないとダメ。
自分で撮影するが故に、行った証になるし満足感が出る。

いろいろ経験を積んでいくうちに、ホール空間を綺麗に撮るコツは、「後方座席の中央ブロックの上階席」のほうからステージを含め、客席全体を上から俯瞰するような景観で撮るのが、1番そのホールの特徴を掴めて、綺麗に撮れることが最近わかってきた。

なので、1番乗りでホールに着いたら、まず階段で後部の上階席のほうまで登って、そこからホールに入って撮影する。

ホール内の空間だけではなくて、ホワイエもすごく重要な、いわゆるホールの玄関口の顔ともいうべき空間。そこの空間デザインのありようだけでもセンスが伺える、というもの。あとクロークや、そしてトイレまで(笑)、すべてにおいて鑑賞するのが好き。

やはり病気でしょうか?(笑)

そしてオーディオマニアでもあるので、やはりそのホールの音響にはとても興味がある、というか、海外のホールまで行って、ただ写真を撮ってコンサートの感想記を書いているだけでは、オーディオをやる者として寂しいものがある。

音響工学の世界はとても奥が深く、専門的には数学の世界なので、そこまで立ち入ろうとは思わないが、素人の自分なりの物差し・基準で感じ取りたいという想いがある。オーディオルームとは、細かいところは違うけれど、ホールの音響のミニチュア版という感じがあるので、考え方に近いものがある。ホールの音響を自分の耳で感じ取って、その評価の仕方というのを素人なりに確立する訳。すべて独学我流。(でもきちんとした教育を受けたい、とも思っていますが。)

ホールトーンと言って、ホールにはそのホール特有の響きというのがある。

ホールの形状や容積、そして壁面の装飾加工や材質によって、その響きの質は決まってくる。そして座席によって、ステージからの音というのは凄い聴こえ方が違ってくる。国内のホールだと、何回も通うことで、どこの座席が1番自分の好みかわかってくるものだが、海外のホールだと何回も同じホールに通うことはできないので、そういうことは不可能。だからたまたま与えられたその座席でこのホール音響の印象をすべて述べないといけないという難しさがある。
それが私の悩み。

コンサートホール&オペラハウスだけではない。教会や大聖堂もとても魅力がある。

でも欧州なんかは、それこそ教会は無数にある訳で、それのどれでもいい、という訳ではないし、第一全部体験するなんて無理がある。

オーディオが好きなので、やはりレコード産業華やかし頃、いわゆる名盤の録音場所として使われた教会にとても興味がある。

訪問するなら、そういう教会を率先して訪問したい。2011年に訪問できたベルリン・イエス・キリスト教会は、いわゆる名盤生産基地でとてもメモリアルな貴重な経験であった。

教会は、西洋音楽が定期的に行われていた一番古い場所、そういう意味でクラシックの世界では教会で録音する、という事象が非常に多い。

なぜ教会の音響は、あんなにダイナミックレンジ(空間)が広くて、残響が長いのだろう、といつも思うのだが、自分の中できちんと理論づけて説明できない。ただ言えるのは、教会は天から音が降り注がれるように設計されているのだ。神の声が天から降りてくるように。

野外劇場、野外コンサートに関しては、やはりサウンド造りがPA主体にならざるを得ないので、ちょっと引く感じ。(^^;;)
クラシックの生音主義、原音主義に浸っていると、あの電気的な音には生理的に受け付けない、というか抵抗感がある。

(去年、東京ドームで実に久しぶりに聴いたロックコンサート:ポール・マッカートニーの公演で、そのあまりに酷いPAサウンドに辟易してしまい、さらに苦手感が.....)
でもベルリンフィルのヴァルトビューネは、ゴローさんの話だと、そういうPA臭さというのが全くなくて、フィルハーモニーで聴いているような感じで、じつにエンジニアがうまいんだよなぁ、と日記で書いていた。

コンテンツと器。普通の人はコンテンツ、つまりどのようなキャストで、どのような演目を鑑賞したいので、どこに行くという選択肢なのだろうが、自分は明らかに違う。まずどの器であるホールを経験したいのか、それを優先して決める。まずハコありき、なのだ。
(でも音楽祭は、ハコよりもコンテンツを楽しむイベントですね。)

それから会社で休みが取れそうな期間をピックアップして、それからその期間中にやっている公演を選ぶ、という1番最後に来る訳、私の場合。

15年以上も前にヨーロッパのロンドンとベルギーに赴任していたことがあるが、その頃はそういう趣向がなかったので、随分勿体ないことをしたなぁ、と本当に悔まれる。帰任した時に、もう海外旅行はもういいや、という感じでずっと封印していたのだが、2011年に再開した。15年前は、本当に赴任地からヨーロッパのいろいろな国に行ったのだが、再開した今は、普通の海外旅行ではなくて、音楽鑑賞をメインにした旅行にしようと思った。
(その主旨はいろいろなハコを経験したい、という意味です。)

どこまで続けられるか、わからないが、まずは欧州の有名どころのホールを経験して、それからいずれは米州はじめ、世界中のホールを経験できたら、という野望がある。まぁ、ひとつの夢ですね。夢の実現のため、毎日働いている、というそんな感じの人生観です。(^^;;)
ベルリンフィルハーモニー大ホール
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ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール
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コンツェルトハウス・ベルリン大ホール
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コンツェルトハウス・ベルリン 室内楽ホール
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アムステルダム・コンセルトハボウ 大ホール
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ザルツブルク モーツァルテウム
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ルツェルン KKL コンサートホール
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