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さようなら、渋谷「本家しぶそば」! [グルメ]

渋谷という街は、若者だらけで、いつも混雑していて、なんとなく汚いという理由で嫌う大人の方が多い。その気持ちはよくわかる。銀座、赤坂、六本木とか表参道とか、いわゆるもう少し洗練された大人の素敵な街は東京には多いですね。


でも自分は渋谷が大好きである。


というか、自分の甘酸っぱい青春がいっぱい詰まっている街で、忘れたくても忘れられないキーになる街なのである。


前職のオフィスが五反田、大崎、品川にあったので、必然と山手線を使うわけだが、住んでいる住居からの路線との乗り換え駅が必ず渋谷になるので、どうしても避けては通れない街なのである。


いまはオフィスは東京の反対方向になってしまったので、都内に出ることも少なくなったが、それでもビフォー・コロナの時代は夜にクラシック・コンサートに行くときは、必ず渋谷にいったん出る。


だから自分のキーステーションなのだ。


首都圏の中で自分が一番シンパシーを感じるのは渋谷かもしれない。


渋谷といえば渋谷スクランブル交差点。


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我々住んでいる人間にとって、なんの変哲もないこの光景が、じつは外国人観光客のNo.1の人気スポットである、ということを知っていましたか?


自分は数年前に知ったのだけれど、へぇ~面白いなーと思いました。
なんで、こんなところを面白がるのかな?とも。


逆を言えば、我々が外国旅行に行ったときに現地人にここに行きたいー!と懇願すると、同じことを思われるのかもしれませんね。


なぜ、外国人観光客に渋谷スクランブル交差点がNo.1人気なのか?


実は外国人にとって、あれだけの大勢の人々が四方八方に歩いているにもかかわらず、体を接触することなく信号が赤に変わるまでにスムーズに行き交う光景は、とても不思議なのだそうだ。(笑)


あの光景の中に自分も入って体験してみたい!と思うのだそうである。


この交差点が外国人にとっての一大観光スポットになっていて、カメラを構えている外国人の姿を確かにとても多くみかける。


日本を訪れた外国人観光客のうち、なんと約4割が渋谷のスクランブル交差点を訪れるといわれている。数字的に見ても、渋谷のスクランブル交差点を渡る人々は、1回の青信号が瞬く間になんと3000人におよぶといわれていて、もちろん時間帯によって数は変わるが、3000人収容のイベントホールなどを連想すると、それがかなりの規模であることがわかる。


しかも、それだけの人が一斉に動いているわけだから、見慣れた日本人にとっては驚きの光景ではないにしろ、外国人にとってはアメイジング!ということになるのだろう。(爆笑)


そして、1日に換算すると渋谷のスクランブル交差点を行き交う人の数は、30万~50万人になるのだそう。そんな巨大な交差点を誰に頼るでもなく、ぶつからず、交差点を渡り歩くことができるのは日本人ならではの「譲り合いの精神」に基づく「高等テクニック」と思われているらしいのだ。(笑)


ここまで多くの人々が軽やかかつスムーズにスクランブル交差点を渡りきることができるわけだから、日本がスクランブル交差点を生み出したと思っても不思議ではあるまい。


ところが、スクランブル交差点を初めて生み出したのは「カナダ」「アメリカ」なのである。


しかし、まさかカナダ人やアメリカ人も、ここまで巨大な交差点ができるとは思ってもみなかったというのが本当のところのようだ。(笑)


まさかの元祖超えというところであろうか?


上の写真は、今日自分が撮影してきた写真だけれど、この交差点をもっと楽しむ方法があるらしい。


失敗した。


このネット記事を外出前に読んでおけば、自分の撮影ができたのだが・・・。


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渋谷スクランブル交差点.jpg



外国人観光客を案内する機会があったら、おすすめしたいスポットがある。
それは渋谷駅と渋谷マークシティをつなぐ「連絡通路」。


人々が行き交う全体像を撮るには、高い位置から撮影するのがおすすめであるが、マークシティをつなぐ連絡通路なら、俯瞰的に撮影できるはず! 何より、通行者の邪魔にもならず安全を確保できる。


また、外国人観光客が楽しみにしているのが「雨」の日らしい。その理由は、高い位置から見ると交差点上に色とりどりの傘の花が開き、さらに迫力のある風景が撮れるから。


せっかくの観光地めぐりが雨だと残念がるケースも多いが、スクランブル交差点にいたっては特別のようである。


スクランブル交差点を熱心に撮影している外国人の多くが、混雑している場所でも秩序を保って動くことができることに、とても感心するという。


私たちは普段あまり意識していないことかもしれないが、日本人として大事にしたい風習でもある。


情報・写真引用元:なぜ、渋谷スクランブル交差点は外国人に人気?





渋谷といえば、自分の世代は、なんといってもHMV渋谷。


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当時の渋谷の文化カルチャー発信の地であった「HMV渋谷」。


いままでの自分のオーディオライフを語る上で、このHMV渋谷の存在はとてつもなく大きかった。自分の青春はすべてここに詰め込まれていた。


忘れたくても忘れられない。


とにかく長時間入り浸っている訳で、いろいろ物色していろいろなCDを発見するのが楽しかった。そのときの給料の大半をCD購入につぎ込んでいたかもしれない。あまりに長時間入り浸っているので、終いには、店員さんから「あのぉぉ、もしお買いにならないのであれば.....」とか言われる始末であった。(笑)


いまでこそフィジカルCDをネットで購入するということは、当たり前の行為だけれど、それを当時1990年代ではじめて体験したのがHMVのオンラインショップだった。あのピンクのロゴがHMVらしくていいですね。


画期的で超驚いた。ネットでCDが買えるとは!EC(E-Commerce)の始まりって興奮していた。


そんなHMV渋谷も閉店して、渋谷モディとして再出発したけれど、もう時代のせいか、あの頃のような旗艦型CDショップではなく、なんとなくなんでもありのインテリアショップのような佇まいである。


いまはもうネットの時代だから、CDショップ自体衰退の感じだけれど、いまCDショップと言えば断然タワレコでしょう。


先日タワレコ渋谷店に入ったけれど、素晴らしい規模に驚き。自分は年寄りだから、あのようにCDがいっぱい棚にディプレイされているとすごい興奮します。あの頃はいい時代だったなーという感じで。


やっぱりあ-じゃないと物欲を刺激しませんよね。


でもいまCDをネットで買うときはどうしてもやっぱりHMVなんですよね。GUIというのはやっぱり慣れというのがあって、自分はHMVのUIが一番自分に馴染んでいて、どうしてもHMVで買ってしまう。


HMV、細々とだろうけれど、これからも頑張ってほしいです。


HMV渋谷といえば、あそこにサテライトスタジオというのが設置されているのも特徴だった。当時就職浪人していた2006年当時、J-WaveでGROOVELINE(ピストン西沢&秀島史香)という番組をよく聴いていた。


午後4時半~午後8時の番組で、そのとき毎日いつも思ったのは、「オレはみんながオフィスで働いているこんな時間帯にラジオ聴いていていいのだろうか?」ということだった。(笑)


毎日、いつもこの想いに悩まされていた。就職浪人も精神的につらいもんなんです。


このGROOVELINEはじつはこのHMV渋谷のサテライトスタジオで公開生放送をしていたのだ。そのスタジオはガラス張りでその収録模様を誰もが見れるようになっている仕掛け。


ピストンさんのあのアクロバティックなDJの皿回しプレイ(MIX MACHINE)をぜひ直に見てみたくて、よくこのHMV渋谷のサテライトスタジオに見に行ったもんでした。あの次々と全然タイプの違う曲をつなげていくあの神業、どうやっているんだろう?


じかに拝見した時はそりゃ驚きでした。


番組は、清純な秀島さんをピストンさんがイジるという進行で本当に楽しかったです。


もう聴かなくなって久しいけれど、まだピストンさん1人でやっているみたい。久しぶりにradikoで聴いてみようか?


HMV渋谷は、本当に自分の青春のシンボルでした。



渋谷といえばオーチャードホールも自分にとって馴染み深い。


最近でこそ、クラシックのコンサートで行くことが大半なのだけれど、自分が渋谷オーチャードホールでのコンサートというと、どうしてもジャズシンガーの綾戸智絵さんのコンサートが圧倒的な想い出。(最近は改名されていて、綾戸智恵さん。絵→恵への改名ですね。)


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ジャズシンガーの実演の経験は、ケイコ・リーさんとakikoさんが2本柱で、それこそ有名なライブ・レストランを次々と梯子して制覇し、さらに数年にわたって、湯水のようにお金をつぎ込んでいた時代。


そんな中で綾戸智絵さんのコンサートは、なぜかこの渋谷オーチャードホールが圧倒的な回数で、ここ以外に記憶がない。かなりの回数、綾戸さんのコンサートに足を運びました。


あのちょっとしわがれ声に独特の味があって、それでジャスのスタンダードナンバーを歌うと非常に個性があって自分はかなり大ファンでした。演歌でいうところのこぶしのような持ち味があって、一種独特の綾戸節は相当魅力的。


コンサートには必ずMCが入るのですが、あのようにとても明るくて人を笑わせるのが得意な方なので、コンサートは常に笑いに包まれている明るい進行。カッコいい路線とはちょっと違いますね。人間の温かみを感じるジャスコンサートという感じでしょうか?


歌、そしてMCと合わせて、最高のショー&エンターテイメントではなかったか、と思います。


ケイコ・リーさんやakikoさんとはまたちょっと違うタイプのジャズシンガーで、それを自分の中のライブラリーとして楽しんでいたところがあります。


結構、これで、ジャズシンガー綾戸智絵に嵌ってしまい、かなりCDを買いまくりました。(当時はSACDでも出してくれました。)綾戸さんはその後、お母さんの介護で一時期引退という感じでしたが、最近はどうなのでしょう?そのお母さん介護のときまではフォローして近況を知っていたのですが。。。


また復活されコンサートを開催されるようでしたら、ぜひまた通ってみたいです。



渋谷といえばNHKも絶対忘れることができないだろう。


ゴローさんとの出会いで、NHKが急に身近な存在になり、それまで以上にN響のコンサートに通うようになった。NHKホール通いましたよー。人々は音響うんたら、いいますが、いいじゃないですか、あのホールで自分は数知れないクラシック体験をしましたから。


N響定期公演でゴローさんとたびたび待ち合わせしたこともいい想い出です。ソリストがリサさまで、それがリサさま初体験でその後体験していないです。いまでこそ、リサさまは大アーティストですが、その頃は、まだこれからで、ゴローさんは、リサ・バティアシュヴィリは今後必ず来るアーティストだよ。絶対マークしとくんだよ、と熱く語ってくれた。N響のコンサートには、それこそいろいろなソリスト、N響の公演を体験できて、いい想い出。


また復活したいです。


渋谷駅からNHKホールに行く道順が懐かしいです。またあの道順を歩きたい。
コロナなんてどこかいっちまえ。



以上書いてきただけでは、とても収まりきらない、まだまだ書き足りない想い出がいっぱいある渋谷。


渋谷LOVEである。


そんな大切な想い出たちとけっして一歩も後を譲らないだけの価値がある想い出が、渋谷駅にある駅そば処の「本家しぶそば」。


延々、渋谷愛を書き続けてきましたが、結局この日記で書きたかったことは、この「本家しぶそば」のことだったのでした。(笑)


いままでのは序章にすぎません。


東横線を降りてきて、JR線改札のところをすぎて階段を下りて行ったところに渋谷の駅そば処「本家しぶそば」がある。


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ここがついに駅周辺再開発の理由により40年の歴史に幕を降ろすという。


OH MY GOD !


TwitterなどのSNSからみんな悲鳴の嵐が上がっていた。
みんな渋谷駅といえば、ここの駅そばなんだよね。


誰もが知っている、そして誰もがそこにあって当たり前のずっとやっていたお店。


自分が就職で上京した1987年から現在の33年間、ずっと渋谷駅のそこにあり続けた駅そば屋さん。もう数えきれないくらいお世話になりました。


なにせ、前職の通勤経路で渋谷は乗り換え駅なので、もうしょっちゅう小腹がすいたら、ふいっと寄るその気軽さ。上につらつらと書いてきた想い出イヴェントが終わった後、東横線で帰る前に、このそば屋さんでちょっとの腹ごしらえ。


そんな「本家しぶそば」が閉店してしまう。
悲しすぎるー。


そういうことで、今日ちょっとお別れに最後の晩餐会をやってきました。


閉店のお知らせ


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メニューは不動の黄金メニュー


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この「本家しぶそば」の隣には、昔旅行会社JTBが入っていたんですよね。
自分はいつもここのJTBで北海道の帰省のチケットを買っていたのでした。


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それがいまや東急フードショーへの入り口みたいな通路になっていました。まぁ、JTBがあったころは相当昔の話だからね。もうその頃から「本家しぶそば」がそこにあったということです。


じつにひさしぶりの店内。


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ここはこのご時世に自動販売機というのがない。
レジで食券を買う。するとレジの店員さんがマイクで調理場にメニューを伝言。

そうすると自分の席に着くや否や即座に着丼。
驚くべき速さである。これがここの売りなのである。


海老天そばをいただく。


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あっさりと瞬殺で終わってしまう。
最後の晩餐にしてはあっけなく。
でも美味しゅうございました。


40年間ほんとうにご苦労様でした。


また都市開発後の計画で再会できたらうれしゅうございます。

そんな溢れんばかりの渋谷愛を抱きつつ、最後の一杯を味わってきました。


ご馳走様でした。











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コメント 2

MASA

ノンノンさん

東横線ユーザーでありながら「しぶそば」知りませんでした。いつも中目黒から日比谷線に乗ることが多かったので、渋谷駅は盲点でしたね。それにしても美味しそうですね。このレポートを見て、以前の名古屋駅の「きしめん」レポートを思い出してしまいました(笑)。あのレポートも思わず食べてみたくなりました!9月から働くオフィスが渋谷なので、いろいろ見てみたいと思います。
また先日タワレコ付近を通ったので、入ってみたところレコードの試聴が出来ず、こんなところにもコロナの余波がと思った次第です。早く通常モードに戻るといいですね。タワレコの線路を挟んで反対側の渋谷キャストの方も以前とはずいぶん雰囲気が変わりましたね。
私は渋谷から一駅の代官山にちょくちょく行くのですが、東京音楽大学のキャンパスが出来てそこのカフェがなかなかおしゃれで行けています。学食ものぞいてみたのですが平日しかやっていないようで、残念ながら食事は出来ませんでした。
とりとめのないコメント、ご容赦ください。また楽しい投稿を楽しみにしております。

by MASA (2020-08-16 17:43) 

ノンノン

MASAさん

コメントありがとうございます。いつも読んでいただきありがとうございます。うれしいです。

渋谷駅のしぶそばはちょっと自分には上京のときから想い出深いので、それが閉店になるということでちょっとノスタルジーになり、渋谷愛のテーマと共に書いてみました。(笑)

代官山に東京音楽大学のキャンパスが出来たんですね。それはなんか嬉しいですね。自分の身近なところにクラシック関係ができると嬉しいですね。ちょっと行ってみようと思います。(平日しかやっていませんか・・・)

代官山もお洒落代表格の街ですね。東横線自慢の駅だと思います。

レコードの試聴ができないのは、なるほどコロナ予防対策のせいですね。なかなか厳しいですね。レコード熱はせっかく熱くなってきたのに水を差さなければいいですね。

またこのような気ままな気軽な投稿をしていきたいと思います。いつも熱い語り口のクラシックやオーディオの話だけじゃ読者は疲れちゃいますね。(笑)

今後ともよろしくお願いします。
by ノンノン (2020-08-16 20:08) 

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