LCC専用 成田国際空港 第3ターミナル [雑感]
その予算決めの中で、毎年頭が痛いのが、夏のお盆と年末年始のお正月の年2回の北海道の帰省。
母親から言わせると、「金かかるから、帰ってこなくていい!」と言うのだが(笑)、このようなことを言っている間は、元気で何よりなので、息子として安心なのだ。逆にメソメソされると心配になってしまう。
普通のANAやJALのレガシーキャリアは、じつはずるくて、お盆の時期と、年末年始は、激混みが分かっているので、航空券の値段を高く吊り上げるのだ。
この時期だと、東京⇔札幌で、往復で6万!
年2回だと、12万!もちろんこれは航空券代だけなので、他に交通費、食費、雑費でさらに上乗せ。
じつは、この年2回の帰省というのは、結構予算組みの中で、かなり負担だったりする。
そこで、北海道行専門のキャリアであるAIR DOが激安チケットということで、話題になったが、でもANAやJALもすぐに値下げしてきたので、あまり大差ない。
いままでは、AIR DOを使っていた。それでも、この時期だと6万弱であまりありがたみがない。
どうしても、この問題を解決したい自分としては、最近話題のLCC(格安航空キャリア)に目を向けたくなった。LCC自体は、ずいぶん前から話題になっているが、自分は時流に乗るのが遅いので、ようやく腰を上げた。(笑)
原則LCCは、自宅のパソコンで航空券を予約して、チェックインもパソコンからWEBチェックイン。そうすると搭乗券がダウンロードできて、印刷すれば、ハイ出来上がり。
空港で、いちいちカウンターや、自動発券機での手間がないから、らくちん!空港に入ったら、そのままゲートに直行。
気になるお値段の方であるが、LCCだと、東京→札幌 片道3400円から、なんて広告バナーが出ているくらいだから、さぞかし安いのだろう!と期待したのだが、実際買ってみると、お盆や年末年始ということもあるのか、往復47000円あたりで、思ったほど安くないのだが、でも気持ち程度。。。
でも圧倒的にいいと思うのは、チャージがかかるけど、予約の渡航日の変更がパソコンからなので、らくちん。
そして普通の航空券だと、渡航日の2か月前に発売開始となるのだが、LCCは、もっと早くから買えてしまう。(ちゃっかり今年の年末年始のチケットも買ってしまいました。)
こうしてみると、全部自宅のパソコンで全部できてしまうので、超らくちんなのだ。
国内便だが、LCCの発着陸の空港は成田国際空港の第3ターミナルになる。
自分が、LCCを使ってみようと思ったキッカケは、あるTV番組で、この成田国際空港の第3ターミナルを特集していたのを見たことだった。
とにかく海外旅行の国際便で羽田に押され気味の成田。運営も厳しいものがある昨今、じつは、このLCC専用の第3ターミナルが、LCCビジネスの台頭および、その独自のコストダウン戦略で、黒字でかなり儲かっている、という話なのだ。
その第3ターミナルの独自のユニークな仕掛けなど、TVで取材されているのを見て、これはちょっと行ってみたいなぁ、今度の帰省のときにLCCを使ってみようかなぁ、という気持ちになったのだった。
なので、今回の帰省は、もう最初から第3ターミナルを日記にすべく、取材モードだったのだ。(笑)
成田エクスプレスや京成スカイライナーで、成田国際空港第2ターミナルで下車する。
第3ターミナルは、第2ターミナルから渡り廊下で、ずっと歩いていくのだ。かなり歩く。
その距離490m。(あるいは連絡バスもあるかもしれない。)
そうして到着。
中に1歩足を踏み入れると、こんな風景が!
まさにTVで見た通りだ!
とにかく第3ターミナルで視覚的にびびっと来るのは、この加工なしの剥きだしの天井と、運動会を思い起こさせるような、青い歩行レールなのだ。(笑)
この青い歩行レールは、なんのためにあるのか、というと、要はお客さんがゲートまで、なにも考えずに、そのレールの上を歩いて行けば、ゲートにたどり着けるようになっているということ。
普通の空港だと、掲示板のパネルとかで、その天井からのパネルを見ながら誘われて、歩いていくという感じだろう。第3ターミナルは、小さい空港なので、そんな選択肢もなし。
そしてユニークなのが、この剥きだしの天井。ここまで隠さないでおおっぴらもスゴイ。(笑)
徹底的なコストダウンを計って、天井にかけるお金を削ったのである。
空調
成田国際空港 第3ターミナルは、ずばり、
①国内線、国際線セキュリティーチェック
②出発ロビー(チェックインカウンター)
③フードコートなどの24時間過ごせるエリア
この3つからなる。
まず①、こんな感じ。
②はこんな感じ。
基本搭乗券は自宅のパソコンでチェックインから搭乗券印刷までできちゃうので、敢えてこのチェックインカウンターを利用するのは、手荷物が大きい場合に預けるか、ということですかね?
そして1番特徴的なのが、この24時間過ごせるエリア。
ここは、ずっと1日中オープンなのである。
まずフードコート。
いろいろな出店の飲食店がある。
お寿司、讃岐うどん、長崎ちゃんぽん、ハンバーガー、鉄板焼き、カフェなどなど。
この朝は讃岐うどんを食べた。うまかった!
カフェなんて、”ミーティングポイント”だなんて、海外の空港(確かアムスのスキポールで見かけたなぁ。)の掲示板で見かける呼び名で、お洒落~♪
そして、この24時間過ごせるエリアには、テーブルの他、横になれるソファベンチもあったりする。
LAWSON(24時間)もある。(笑)
さて、この後、セキュリティチェックを抜けて、それぞれのゲートに行くことになる。
正直言うと、突貫工事というか、とりあえず暫定で応急処置で作りました的な感じ(笑)で、貧乏っぽいところが、いかにもコストダウン的な感じだなぁという印象を受ける。
やはり成田空港が建てられた当初は、LCCというビジネスは存在しなくて、後でできたものであるから、このような突貫工事的な造りなのも仕方ないのかもしれない。さらに徹底したコストダウン戦略というのもあるのだろう。
ここがゲートの集まっているエリア。
各ゲートの待合室の座るところは、こんな感じで、背もたれがほとんどない。普通の空港みたいに快適ではないのである。(笑)
そして飛行機に乗り込む。
自分はこの日にLCCを使うまで、まだどこかにLCCに対して懐疑心があって、完全移行しよう!という気持ちに成りきれなかった。
その気持ちを吹っ切ってくれたのが、この機内の様子だった。
もちろん小さい飛行機なのだけれど、思っていた以上に、機内は広くて、なによりもキレイ!
これで自分の印象は倍増アップ!
この下部の部分に網掛けがなくて、あぁ、ここも削除してコストダウンなんだなぁ、と思ったら・・・
上のほうにあった。(笑)
機内中のドリンクサービスも、あらかじめ、ネットで予約するときに、そのサービスを注文するかどうか選択出来て、CAのお姉さんは、そのインプットされた座席データをもとにドリンクサービスをおこなうのだ。
この後、札幌から東京に帰京するときの第3ターミナルの様子。
手荷物カウンター。まぁ普通ですね。
じつは、この第3ターミナルの特徴的なサービスに、早朝便とかあった場合は、前夜に空港内のカプセルホテルに宿泊できるなどのホテル施設もあったりするのだ。また出発に備えて、24時間滞在して過ごせる徹夜エリアもあるのだ。
これらの施設は、第3ターミナルにあるのではなく、第2ターミナルのほうにある。
第2ターミナルの端のほうで、第3ターミナルの通路側に位置するところに、”北ウェイティングエリア”というスペースがあるのだ。
畳で過ごせるようなところもある。
夜22時くらいだったので、人はほとんどいませんでした。
WiFiもブロードバンドでサクサク。
そしてカプセルホテルのほうにも行ってみる。
なんか怪しげ。(笑)ホントに個室という感じで、写真の扉のところに男性のマークが印字されているけど、なんかトイレみたいですね。(笑)
こうやって第3ターミナル探検も終わり、こうやって考えてみれば、決め手は、やはり機内の綺麗さで(少なくともAIR DOと大差ない。)、そして、航空券予約やWEBチェックイン、搭乗券印刷、予約変更が自宅のパソコンで簡単にできる容易さ、が、次の決め手で、これはLCCに完全移行してもいいかな?と確信できたのでした。
でも海外旅行のような十数時間の長旅には、とてもでないが、LCCは使いたくないな。
やはり普通のキャリアで普通のサービスがいい。
LCCは、年2回の北海道帰省用ということですかね。
あえて難を言えば、成田って遠いよな、ということで、成田エクスプレスは運賃も高いし、夜は早く終電になってしまう。やはり京成スカイライナーが主役だと思うが、運賃も手頃だし、夜遅くまでやっている。でも日暮里は、あまりにアクセスが悪い。
海外旅行で国際便のシェアを、羽田に奪われつつある成田空港。自分の時代には、海外旅行と言えば成田だった。成田が、ビジネス的に勢いを盛り返すのは、いまや、このようなLCCなどのシェアでやっていくという流れなのだろうか・・・。
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