小さな街の素敵な音楽祭 木曽音楽祭 [国内音楽鑑賞旅行]
先週末木曽福島→松本と遠征してきた。木曽福島では、かねてからの念願であった木曽音楽祭を初体験。今年で40周年という伝統ある音楽祭なのだが、不思議といままで縁がなく、今日に至っていた。
大自然の中で、とても上質な室内楽を経験できる、ということで、ちょっと他では類を見ない感じのクオリティーの高い音楽祭に常日頃思っていて、今年こそ、ぜひに、と気合が入っていたわけである。
新宿から特急あずさで塩尻まで行き、そこで乗り換え、木曽福島まで行くのであるが、塩尻からの予定の電車がなんと運休。仕方がなく、塩尻駅で切符を変更してもらうのだが、まぁ、いかにも田舎ののんびりした風情で、怒るとは程遠い世界。予定もかなり余裕を持って立てていたので、テイク・イット・イージーで行こうよ、という感じで、旅のゆったりした気分を楽しんだ。
そうすると木曽福島に到着。
駅前にこのような景観が現れる。
大自然の中で、とても上質な室内楽を経験できる、ということで、ちょっと他では類を見ない感じのクオリティーの高い音楽祭に常日頃思っていて、今年こそ、ぜひに、と気合が入っていたわけである。
新宿から特急あずさで塩尻まで行き、そこで乗り換え、木曽福島まで行くのであるが、塩尻からの予定の電車がなんと運休。仕方がなく、塩尻駅で切符を変更してもらうのだが、まぁ、いかにも田舎ののんびりした風情で、怒るとは程遠い世界。予定もかなり余裕を持って立てていたので、テイク・イット・イージーで行こうよ、という感じで、旅のゆったりした気分を楽しんだ。
そうすると木曽福島に到着。
駅前にこのような景観が現れる。
木曽福島は駅に降り立った途端、大気中に檜の香りが漂っているのを鼻腔に感じる、というコメントをいただくほど絶好の街の景観。
毎年、音楽祭関連の宿泊客で宿が中々取れないらしく、木曽福島駅近辺の宿をあきらめて、電車で近接の街に宿を取るというのが常のようだ。この音楽祭期間に、木曽福島に宿泊しようと思うなら、日程が発表になってからでは遅いので、事前にお宿に当たりを付けて置いた方がいい、ということである。
私は、木曽福島に宿泊するつもりはなく、コンサートが終了したら、そのまま木曽福島から松本まで移動して、松本で宿泊するつもりであった。
ネットの地図を見た限りでは、駅の近くに会場があるのか、という錯覚をしていて、トコトコ歩いて行こうかな、とも思ったのだが、音楽祭の送迎バスがある、ということを事前に聴いていたので、そのバスを利用したところ、駅からスゴイ距離があることが判明。よかった、歩きださなくて....(^^;;)
そして会場の木曽文化公園文化ホールに到着。
木曽文化公園文化ホールに到着したとき、建物の前に一面に広がるその大自然の美しさに、只々呆然。「小さな街の素敵な音楽祭」というキャッチフレーズが本当によく似合う、こんな大自然の中で聴く室内楽は本当に最高だよなぁという感じでアルファ波出まくり、じつに素敵な佇まいの空間であった。
そして如何にも大自然の中の音楽祭らしい、木曽音楽祭名物の催しが......
よくヨーロッパのアルプスの中で見るこの長~い楽器、なんと言うんだっけ?
いきなり会場前の草原で、3人で吹き始める。あぁぁ~いいなぁ。
なんか、これだけでも普段の都会の喧騒からは程遠い別次元の世界。本当に素敵。
この他にも、コンサートの開始のときにもステージの上で3人で吹くのである。
このコンサートの開始を告げるホルンはそのまま、”アルペン・ホルン”と言うらしく、木曽音楽祭名物。これを吹くのは結構難しく、吹く方々は事務局ボランティアの方々で大体、毎年固定メンバーらしいのだが、練習もかなりなさっている、とのこと。
そして開演前には、ホルンの4重奏も!
開場とともに、まずホワイエ。
そしてホールの中に潜入。
ホールは地上の高さから地下に穴を掘って作ったような感じで、キャパは想像していた以上に広かった。座席の傾斜は、かなり急で視認性をよくしてあって、ステージから開口扇形状に広がる多目的ホールのような感じの趣。
地方のホールと言えども、そのホール形状などは、いかにも都心のホールと全く同じようような音響上の工夫が見られる。
座席が吸音性抜群の布生地で全部覆われているのが音楽ホールとしては珍しいと思った。音響は中庸。響き過ぎでもなければドライでもない、帯域バランスも偏りがない、クセのない、いいホールだと思う。
音色を聴いていて、普通に感動できる、というか違和感はまったく感じなかった。
敢えて、リクエストを出すなら、ステージ前の前方席中央に座ったのであるが、もっとサウンドが前に来てほしい、というか、音量が控えめに感じた。でもこれは楽曲の演奏によるものなのかもしれない。
そして公演は、もうこれはホントに素敵の一言。
この大自然の中で聴いているんだ、という意識も大きいせいか、脳内リラクゼーション状態で聴くこの室内楽のじつに優雅なこと。じつに素晴らしい演奏であった。やっぱり室内楽は素敵。
この「木曽音楽祭」は、亡くなった数住岸子さんが中心になっていた木曽で開かれている音楽祭。
東京のオーケストラの首席奏者を中心に普段聞けない作品が演奏される。
15年前までNHKで中継していたようであるが、できれば再び放映を希望したいところ。
有難くもFBで友人になっていただいている演奏家の方々も数名出演されており、しっかりとその雄姿を拝見させていただきました。
本当に、感動をどうもありがとうございます。
第40回木曽音楽祭
2014/8/23(土)17:00~ 木曽文化公園文化ホール
コープランド
アパラチアの春(室内楽版)
フルート 佐久間由美子
クラリネット 山本正治
ファゴット 岡本正之
ヴァイオリン 白井 圭・漆原啓子・水谷
晃・村上祥子
ヴィオラ 佐々木亮・桐原宗生
チェロ 伝田正則・花崎 薫
コントラバス 星 秀樹
ピアノ 寺嶋陸也
R.シュトラウス
弦楽四重奏曲 イ長調 Op.2
ヴァイオリン 漆原啓子・水谷 晃
ヴィオラ
大島 亮
チェロ 伝田正則
ラインベルガ―
九重奏曲 変ホ長調 Op.139
フルート 佐久間由美子
オーボエ 古部賢一
クラリネット 山本正治
ファゴット 河村幹子
ホルン 日高 剛
ヴァイオリン 加藤知子
ヴィオラ 安藤裕子
チェロ 山崎伸子
コントラバス 星 秀樹
2014-08-30 01:12
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