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Mahler Festival 2020 開催延期の可能性 [海外音楽鑑賞旅行]

中止ではなく、延期の可能性が出てきてしまった。1番自分が恐れていたシナリオである。


こんな事態にならなければ、通常は5月に開催予定であったが、それはまずキャンセルする、というレターがマーラーフェスト2020のマネージング・ダイレクター サイモン・レイニンクのより送られてきた。



mahler Feest Cancelled.jpg

マーラーフェスト2020 開催中止のお知らせ


この中には、COVID-19のパンデミックにより、コンセンルトヘボウは2020/6/1まで閉鎖なので、誠に残念であるが、マーラーフェスト2020は開催中止する。


延期できるかどうか検討するので数週間待ってほしい。

そういうことが書かれている。


そして数週間後、コンセルトヘボウからふたたびレターが送られてきた。


これはマーラーフェストだけのことだけではなく、今回開催中止になったコンセルトヘボウの公演全般に対するInterim Update(中間報告)のようだ。


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多くのキャンセルになった公演(マーラーフェストに限らず)については、できるかぎり延期する方向で検討している最中である。そのための検討期間として数週間必要である。もし公演を延期することができなかったり、延期できたとしても新しい日程があなたにとって不都合の場合は、チケットはCompensate(補償)する。と言っている。


これは毎年やっている音楽祭なら、来年またやればいいだけなので、中止で済むのだろうけれど、マーラーフェストの場合、何十年に1回開催されるレアな音楽祭、前回の1995年大会から25年ぶり、第1回の1920年大会からちょうど100周年の節目にあたる、そういう特別の音楽祭なので、彼らとしてもこのままでは収まりがつかないのであろう。


その気持ちは痛いほどよ~くわかる。


でも、正直のところを言うと、自分としては、中止してくれたほうがスッキリする。延期だと、それが1年後か、2年後なのか、それまでにCOVID-19が収束しているのかどうか、甚だ疑問だし、またそのために、その日のためにまたずっと心配モヤモヤを続けないといけない。


東京五輪とまったく同じである。


いまのこのような状況で果たして延期しても行ける可能性はあるのかどうか。

延期は、国内の公演と違って、海外公演の場合は、さらに敷居が高くなるであろう。


いまのこのような状況を鑑みると、収束してきたにしろ、果たして海外渡航はそんなに容易になるのかどうか?

COVID-19は感染してから2週間の潜伏期間があるから、日本に帰国してから、さらに14日間の待機要請がある。これは海外に行ったときでも同じ措置が取られるかもしれない。


そうすると1週間の本公演を楽しむだけではなく、さらに14日間、もしくは28日間の休みを取らないといけない。


それは社会人として不可能である。


もうひとつ大きな要素としては、海外に渡航して万が一罹患して帰国することになった場合、社会人としての責任を問われるであろう。


自分の会社に迷惑をかける。
自分との濃厚接触者にも迷惑をかけてしまう。


これは自分の会社を守るためにも、やはり責任がある社会人としてできない。


もう世界中がこんな状態になってしまった以上、たとえ収束してきたにしろ、これから海外に渡航することは相当勇気がいる判断になってしまう。とはいえ、もう一生海外に行けないのか、というとそれはあまりに残酷だし、そんなことは考えたくないので、やはりいままで通りに元に戻ることを切望している。


いまは先が見通せないし、いまそんなことを考えたくない、という感じである。


延期したとしても、COVID-19予防対策がSocial Distancingを要求するとなると、果たしていままで通りのコンサートホールの観客席への聴衆の入れ方でいいのか、とか、オーケストラもそういう密集団でいいのか、とかいう問題もありますね。


これって、そもそもクラシックを楽しむための大前提みたいなところがあるから、これを否定されたら、まず成り立たないですね。Social Distancingを保ちながらのCOVID-19 Versionの観客の配置や、ステージ上の奏者の配置などいま実験的にやられていますが、それはあくまでいまの暫定策であって、それが永遠じゃ絶対嫌です。


やっぱり元通りじゃないと絶対ダメです。


クラシックファンの自分からすると、このSocial Distancingの問題が一番不安要素ですね。これがクラシック演奏会を楽しむうえでの最大の懸案事項になってしまうのではないだろうか?という気がしています。


考えたくもないです。


やっぱり究極の自分の期待は、抗体や、治療薬、ワクチンが開発されることですね。いまはこれがないから、3密を避けろなど、いかに感染しないかを前提にいろいろやっている。


これらが開発されて、人との接触もいままで通り問題ない距離で接することができるようになれば、すべては昔の元通りに戻ることができる。


今日テレビで見ていたけれど、感染症の専門家の先生が、いまの対策を続けて今年の7月~8月頃に収束するのではないか?それは熱い夏になるから。(新型コロナウィルスは熱に弱い。)


問題は南半球はその反対で寒くなるから、南半球の国々のパンデミックが始まる可能性がある。というようなことを言っていた。


毎日最高記録を記録する東京の感染者数で気が滅入っていたが、ちょっとホッとするニュース。(信憑性は定かではありませんが。)


そんなことで、マーラーフェスト2020延期されたとしても、そこに立ちはだかる敷居は限りなく高い。でも先はまったく見通せないので、案外行けたりするかもしれない。


ひとつ言えることは、延期の可能性も出てきたということは、やはりいままで通り、毎日、無駄遣いせず、もし行くことになった場合のことを考えて、お金を少しづつ貯めておくことは続けないといけない、ということである。



3月のことだったかな?世界中がパンデミックの様相を呈してきたときに、女子大生が予定していた卒業旅行としての海外旅行を決行して、結局罹患して帰国するハメになって、世間中からバカだのアホだの大バッシングを浴びた件。


たしかに社会的道義からすると、こんな時期に、という理屈は当然とは思うけれど、自分はこの女の子たちのことを責めれないな。


この子たちの気持ちがよ~くわかるから。

むしろすごく同情しています。


ずっと前から楽しみにしていて、お金も貯金してきて、準備も頑張ってきて、さぁというときに、まさかの想定外のパンデミック。卒業旅行だからこのときを逃したら・・・どうしても中止したくなく行ってしまった。


若いので中止する勇気が足りなかったのかもしれないけれど、この気持ちは本当によ~くわかる。


自分のマーラーフェストもそうだったから。
3年かけて毎日ひたすら貯金してきて、その日を夢見てきたのに、まさかの想定外。行ける可能性があったなら、やはり強行したいという気持ちはあったかも。


そんな気持ちがよ~くわかるから、さらに年の若い女子大生ならセーブが効かず強行してしまった、というその気持ちはよ~くわかるのだ。


自分は彼女らを責めれない。


マーラーフェスト2020。果たして中止なのか、延期なのか、延期するとしても自分は行けるのか?すべてはいま見通すことはできない。


いまから129年前、1890年代のアムステルダム・コンセルトヘボウ。
マーラーやメンゲルベルクが活躍していたころのコンセルトヘボウはこんな感じだったんですね。


129年前のコンセルトヘボウ.jpg






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