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番外編:八ヶ岳高原ロッジ [国内音楽鑑賞旅行]

今回の旅程の目的は、八ヶ岳高原音楽堂でのサロンコンサート。ところがこの音楽堂というのは、八ヶ岳高原ロッジの付属施設のような関係なのだ。音楽堂でのコンサートを鑑賞した後に、高原ロッジのほうで宿泊、もしくは自分の別荘で宿泊、というブルジュワな図式。

八ヶ岳高原ロッジの場合、”コンサート付き宿泊セット”というプランがあり、コンサート終了後に宿泊する、というのが定番コース。あるいは自分で別荘を持っている人は、高原ロッジのレストランでディナーを取った後に、自分の別荘に帰るという感じなのだ。

ところが八ヶ岳高原ロッジの場合、なにせ八ヶ岳の超高級リゾートホテルだけあって、1名で宿泊しようとすると、コンサート+ブッフェディナー+ご宿泊・ご朝食で1番安いランクでも4万円以上はする。なので、現実問題、私のように音楽堂のコンサートだけを堪能して、日帰りする、という人も多いらしい。

まず最寄駅の野辺山駅で下車した後に、ホテルの送迎バスに乗り込む。ホテルは、山間部の山奥にあって、かなりの距離がある。そして八ヶ岳高原ロッジに到着。

最初に目にした感覚は、ずいぶん小さい外観だな、という感じ。

八ヶ岳高原ロッジ
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公式HPの写真を見ると、かなり映えて見えるのだが、実際目にした感想は、ずいぶんと古い建物、つまり使用感がある、というそんな印象だった。天井、柱の部分で木材が使われていているのだが一目瞭然でわかった。でもホテルの顔であるロビーを見ると、とても素敵な空間だと思った。

ロビー
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廊下
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客室
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サロンコンサートの時間まで、まだ余裕があるので、このホテル内のレストランで昼食を取ろうと最初から予定していた。「レストラン花暦」とピンポイントで決めていた。

これもまた公式HPの写真では店内がすごい映えて見えるので、とても1人では入れないな、と思っていたのだが、実際入ってみるとなんのその凄い古い感じで使用感があって、全然豪華でない。(笑)

普通のちょっとしたレストランみたいな感じでまったくの拍子抜け。ちょうどランチタイムも終了間近だったので、客もほとんどいなくて閑散とした状態だった。だから1人で入るのも全く問題ない。たぶんある程度混んでいてもまったく気にならない、と思う。取り越し苦労だった。あせあせ(飛び散る汗)

レストラン花暦
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さて、どのようなものをオーダーするか?

メニューを見ると、「幸せを呼ぶ青い鳥ランチ」というのが1番売りなのがわかった。このホテルの売店に売っている「幸せを呼ぶ青い鳥チョコレート」というのがあって、このホテルの名物おみあげなのだそうだ。このランチもそれにちなんでいる。その中に入っている青いシートを持っていると幸せになれるという噂があるそうだ。実際に結婚できた人や、病気が治ったなど、色々な報告があるのだそう。

さっそく後で、売店で購入。

これが「幸せを呼ぶ青い鳥チョコレート」。 

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とても小さなパッケージで、中は普通の板状のクリームチョコレートが12個入っている。もちろん青いシートも入っていた。これで私も幸せになれるだろうか......?(笑)

さて、話をランチに戻して、さっそくこの「幸せを呼ぶ青い鳥ランチ」をオーダー。運ばれてきたのは、盛り付けなどフランス料理のように芸術作品だ。でも普段、ガッツリ系の体に良くない独身食生活を送っている(笑)自分にとっては、なんか食べ応えがないお子ちゃまランチだよなぁ~と不謹慎なことを想う。(笑)

前菜:オードブル盛り合わせ
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スープ:本日のスープ

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魚料理:千曲川サーモンのポアレ グリーンピースソース 

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肉料理:信州アルプス牛ロースの角切りステーキ 香味野菜和え 

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本日のデザートと有機栽培コーヒーと青い鳥チョコレートのおすそわけ 

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これでしめて4000円なり。安いかもね。
腹ごしらえが出来たら、ホテル内を散策。

このホテルのフロントのロビーにバードウォッチングができるところがあった。ホテルの窓の外は一面の森林の中で、ホテルの中から双眼鏡で眺めるのだ。なんか自然豊かな環境の中で微笑ましいと思いました。 

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音楽堂のコンサートの時間まで、まだ余裕があるので、ホテル内の喫茶店でブレイク。まぁ、ここもレストランと同じで、公式HPの写真で見ると映えるのだが、実際見るとそうでもない。(笑) 

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でも総じてこのホテルは古い建物だが、ホテル内装は雰囲気があって、まさに山奥の自然の中にあるだけあって、とてものどかで心が静まる感じがするところが素敵だ。

家族持ちの方は、ぜひ奥さん同伴で、この宿泊込みで、サロンコンサートを楽しまれることをお勧めします♪

さて、コンサートが終わった後、送迎バスで音楽堂からホテルまで戻ってきた後、野辺山駅まで行かないといけない。ここはこの夜の時間は、もう送迎バスは運行していないので、タクシーしかない。 (3500円もかかりましたげっそり

その前にひとつアドバイスは、この八ヶ岳高原ロッジ、八ヶ岳高原音楽堂のサロンコンサートに行く場合、送迎バスの時間をホテルに確認して、行きも帰りも電車の時間をピンポイントで決めることをお勧めする。特に小淵沢から野辺山までの小海線は本数が少ないので、帰京するときノープランだと往生する。

タクシーを頼んでホテルから野辺山駅まで送ってもらう。そのときに先の日記で述べたが、この運ちゃん、じつに経験豊富でこの音楽堂が出来たいきさつから、武満さんのこの音楽堂での音楽監督時代のエピソードなど、それこそ盛り沢山の話を聞かせてもらった。

やっぱりタクシーの運ちゃんの話は地元に根付いたかなり泥臭い運営面などの話など参考になる。ネットで調べても、こういう話は、なかなか知ることができない。

もうひとつ面白かったのは、音楽堂、高原ロッジから野辺山駅まで、タクシーを使うと、山間部の中の道を通るわけだが、ここには凄い鹿が生息しているのだ。なので、40~50km以上のスピードで走っていると、鹿が飛び出してきて衝突することは頻繁なのだそうだ。だから常に40~50km以下のスピードで走ることが重要。今回もその話をしながら、運ちゃん急に減速して、「ほら!そこにいるでしょう?」と言われて、道路の横を見ると、確かに野生の鹿が2匹いた。鹿の繁殖というのはすごいらしくて、毎年何千頭という感じの凄い繁殖力なのだそうだ。毎年おこなう鹿狩りの処分が大変なのだそうだ。

無事野辺山駅まで送ってもらって、そのときに、運ちゃん、「この駅は夜は無人駅なので、注意してね。整理券を自販機で発券して、到着の駅で清算という仕組み。そしてホームは向かい側だよ。」と教えてもらった。

切符はあからかじめ、事前に購入していたので、問題なしだったが、ホームはなにか標識がある訳でなく、どちらのホームが上り、下りなのかまったくわからない。聞く人も周りに全くいない。ちょっと怖くなった。これは運ちゃんの一言があってホントに助かった。無人駅は恐ろしい。

そして古淵駅に到着。そこで後は特急あずさに乗り込むだけだ。あとは新宿まで一直線。安堵感が溢れる。

ところが待てども、まったく電車が来ない。構内アナウンスがあって、鹿と衝突した、という。(苦笑)いま鹿を搬出している最中ですので、お忙しいところ申し訳ありませんが、もう少しお待ちください、とのことだった。やっぱり鹿.......やはりこういう山麓ならではだなぁと思った。

ちなみにホームで待っているとき、私の世代の囲碁棋士の大竹英雄さんがいらっしゃいました。(たぶん間違いない。)すごい若い美人の方と同伴でした。(あまりに美しい方なので驚きました。)娘さんでしょうか?やっぱり同じく音楽堂コンサートにいらしていたのかしら?

そういう訳で待つこと1時間弱。ようやく特急あずさに乗り込むことができて、自宅に着いたのは夜中0時を廻っていました。やっぱり日帰りはきついですね。

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