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体験!フェルゼンライトシューレ [海外音楽鑑賞旅行]

祝祭大劇場が入っている建物には、その横にフェルゼンライトシューレとモーツァルトハウスのホールがある。

フェルゼンライトシューレとモーツァルトハウスの入り口。 lq_JV_wqpPiEJ_E1378824981[1].jpg

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昨日中に入ったのだが、お恥ずかしい話し、どこからモーツァルトハウスで、どこからがフェルゼンライトシューレなのか、いまだにその位置関係がよくわかっていない。とりあえずフェルゼントライトシューレのホールへの入り口はわかった。

中に入ると、ホワイエらしき広場の入り口にこのようなプレートが貼り付けられている。左側がフェルゼンライトシューレ、右側がカール・ベーム・ザールと記されている。おそらく、このホワイエのエリアのことをカール・ベーム・ザールと呼んでいるのだと思う。


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中に入るとこのような空間が現れる。右側がドリンクコーナーで、左側がホール(フェルゼンライトシューレ)への入り口だ。

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ブレイクのときはごった返る。

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さらに反対側から見た場合。

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今日の公演は、フェルゼンライトシューレでの公演。フェルゼンライトシューレは舞台が岩に囲まれたオープンエアの珍しい劇場で、サウンドオブミュージックでトラップ一家がコンテストで歌ったホールで有名である。まず現れた空間は、ステージ背面のところが岩山の面白いデザインで構成されている。

客席後方から見たステージ


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ステージ側から見た客席後方(客席の勾配がすごい急である。)

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もともとオープンエアの野外ホールなのだが、雨天のことも考えて可動式の屋根が造られた。私は正直、旅行前に、このホールの内装空間の写真をみたときに、これは音響はあまり期待できないな、と思っていた。(笑)

ホールの形状や内装表面など音の反射、流れに関する観点から見れば、とてもいい音がするホールには思えなかった。
屋外の劇場であり残響も少なく音楽にはあまり適していない、と思う反面、どちらかというとオペラなどの演劇もので効果のあるホールなのかもしれないと思った。現にこのホールはオペラの上演のほうが多いらしい。

今日はアーノンクール指揮ラ・シンティッラ管弦楽団による古楽器による演奏ということで、ハイドンのオラトリオ「トビアの帰還」の演奏会形式のコンサートだ。

まず最初に弦楽器からだろうか、その弦の音を聴いたとき、やはり自分のイメージ通りあまりいい音響とは思えなかった。弦を奏でるときに、普通のホールであれば、すぅーっと消えゆく余韻というか、響きの残像が綺麗に漂い、音のステージがふっと浮かび上がるように潤いある感じで聴こえるものなのだが、ここの音は乾いているというか、響きが少なくデッドなのだ。音色の厚みがないのだ。

乾いていて音色が薄いので、オケの音としても重厚感がなく、いい音に聴こえない。不思議だったのは、合唱の声とかソリストの声はまだまともに聴こえる、というか幾分いいように感じるのだ。

その日はその謎は解けなかったのだが、後日同公演に行ったマイミクさんの日記を拝読すると、アーノンクールだけあって、古楽に傾倒していることもあり、楽団員は古楽器を使っている、とのこと。それでなるほど、と思った。最初ホールの音響のせいとばかり思っていたが、古楽器のノンビブラートな響きであれば、あり得る音だと思った。昔の音楽は昔の楽器で奏でようというところから始まっているのだが、古楽器の音色は響きが全くなくて申し訳ないが綺麗な音色だとは思えないし、好きではない。そんな条件下もあって、それにホールの音響の悪さも重なり、聴いていて、あまりいいサウンドとは到底思えなかった。

ソリストや合唱の音が、まだよく聴こえたのは、マイクが設定されていてオンマイクの状態で、その音声に関しては薄らとPAがかかって会場に流されていたのでは、と思われる。

やはりここのホールは音を聴かせる演奏会よりも、この岩山の特徴を十分に活かした演出のオペラ、演劇ものが十分に能力を発揮するホールなのではないかな、と思う。

今日のアーノンクールの演目、ハイドンのオラトリオ「トビアの帰還」は事前に2~3回程度聴いて予習した程度だが、なかなか面白い構成でいい曲だと思った。やはりこの悪条件の音響の中でも、合唱の声が十分健闘しており、なかなか楽しめた。

久々に見るアーノンクール。(2006年のモーツァルトイヤーのVPO来日公演以来)相変わらず妖怪な感じでその存在感は大したものでした。

アーノンクール、上段のステージのソリストの横にいます。
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2013/08/19 19:00~ ラ・シンティッラ管弦楽団演奏会
会場:フェルゼンライトシューレ

ハイドン/オラトリオ「トビアの帰還」Hob. XXI:1
指揮:ニコラウス・アーノンクール
サラ(S):パトリシア・プティボン
ラファエル(S):郭 森(GuoSen)
アンナ:アン(Ms)・ハレンベリ
トビア(T):マウロ・ペーター
トビト(Br):ルーベン・ドローレ
アーノルド・シェーンベルク合唱団


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