体験!ザルツブルク大聖堂 [教会]
今回のザルツブルクへの旅では、このザルツブルク大聖堂はぜひ経験したい教会であった。モーツァルトは、この教会で洗礼を受け、オルガン奏者も務めている。またカラヤンの葬儀もここで行われ、10年後の1999/7/16にカラヤン没後10年記念コンサートと称して、アバド/ベルリン・フィルがこの大聖堂でコンサートを行っている。これはNHKで放映され、録画して大事なコレクションとして保管してある。
そんな想いもあって、今回のカラヤンにまつわる旅ということでは、絶対欠かせない場所なのでした。じつは、この大聖堂では時々オーケストラコンサート(モツレク)が開かれるのだが、今回は8月上旬に2~3公演ある程度で私の旅行日程と合わなかった。でもぜひこの大空間の音響を確認してみたい、とオルガンコンサートであったら、やっているようだったので、そのオルガンコンサートを聴くことにしたのだ。
この大聖堂のパイプオルガンはヨーロッパ最大のオルガンと言われているようで、願ってもいないチャンスである。
この大聖堂は普段はフリーパスで自由に入れるようになっていて、自由に見学できる。オルガンコンサートは12:00~なので、11:00からチケットをゲートの後ろのお土産屋さんで販売するのだ。
中に入ると、その荘厳な空間に圧倒される。教会らしく異常に天井が高く、その華麗な装飾は、まさにヨーロッパの大聖堂たる所以という感じ。本当に魂が清められる、というかその荘厳な空間にただただ圧倒される、という感じなのだ。大祭壇のところは前方と左右にそれぞれ祭壇みたいなものが3つで構成されており、それ以降は、左右に決まった間隔で祭壇が存在する。ミサなどの信者が座る椅子はかなり座席数を確保してあるようだ。
オルガンは後方に大オルガンがある。 また前方左右に小さなオルガンがある。
またモーツァルトが洗礼を受けた時の洗礼盤は、最初に日に行ったときはまったくなかったのだが、今日のオルガンコンサートに日にはなぜか存在していた。
そしていよいよオルガンコンサート。これはパイプオルガンが教会内をいっせいに鳴り響くと同時に、思わずのけぞってしまうくらい凄かった。まさに教会音響の代名詞とも言える、その空間の広さ、そして残響の長さ、これは普段のオーディオ、また生コンサートでのコンサートホールの音響では到底味わえない異次元の音でした。とにかく残響が長くて、不思議と次音との混濁感というのもない。
そしてこの膨大なる天井の高さに代表される空間の広さを音が伝わっていくその余韻は、あまりに美しい。空間のスケール感が大きいのと、音の広がり、響きというのが非常にダイナミックに感じる。もちろん凄い大音量。
オルガンコンサートは1時間程度の長さのコンサートで結構満足できる。
自分の想い入れが大きいこの大聖堂でこのような素晴らしい音が聴けて本当 に幸せだと思う。 願わくば、このような音響下で、普通のオケが演奏するとどのように聴こえるのか、ぜひとも体験したい、とつくづく思うのでした。
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