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naru邸訪問: レコードコンサート「協奏曲特集」 [オーディオ]

プロのカメラマン、写真家で筋金入りのオーディオマニアであるnaruさんのお宅を訪問した。

mixiとFBの両方で友人関係になっていただいているのだが、カメラマン、写真家としての顔、そしてオーディオマニアとしての一面が垣間見れるようなその投稿は、じつにお洒落で、優雅に見える。

どちらかというとFBのほうを優先されているようにも思えるが、その投稿は、特に自分の撮影した写真などを掲載されるのだが、これが本当にさすが、プロというべき見事さで、そのフレームの中に納める被写体の構図、フレーミングの捉え方の見事さは、う~ん、美しい!素晴らしすぎる!と本当に筆舌に尽くしがたい。

自分もヨーロッパ旅行に行ったときは、いろいろ写真撮影してくるのだが、どうしてもやはり敵わない、と思う分野がある。
それは人物画(写真)。これをうまくフレームの中に収めて、その瞬間を撮るそのセンスは、絶対プロには敵わない、と思う。カメラの撮像機能がどんどん進化してきて、誰でもそれなりの綺麗な写真を撮れるような時代になってきていても、やはりプロの撮る写真というのは、そのフレームの中の被写体の構成の取り方のセンスの良さ、これは持って生まれた才能でないとだめなんじゃないかなぁ、とも思うのだ。そしてカメラの進歩があっても、その画質のクオリティはやはりよく見ると我々の写真とはかなり違うのである。

そして年には1回は、かならず海外へ撮影旅行に行かれている。ツアーということで写真撮影に志がある人たちを集めてツアーで行かれるのだ。今年はポルトガルに行かれるようだ。

昔にザルツブルク郊外のザルツカンマーグートのハルシュタットにも撮影旅行に行かれたようで、その写真をFBに投稿されていたので、その当時、同じくハルシュタットに行く予定であった自分は、FBでいろいろ情報交換させてもらった。自分のあのハルシュタット撮影の成功は、じつはnaruさんのおかげでもあるのだ。

このような話題に自慢のオーディオの話が加わり、SNSの投稿は埋まる状態で、それを観ている分にはなんと優雅な生活をなされているんだろう?と思う訳だ。(笑)

naruさんのお宅は、親の代から写真屋さんで、それを引き継がれている。駅から車で迎えに来てもらい、その車中でいろいろ話をさせてもらった。その中で実際はそんなに優雅な生活でもなく、なかなか厳しい現実の話をいろいろ聞かせてもらったのだ。

やっぱりデジカメ、スマホをはじめ、撮像機能の日進月歩で、一般人にもカメラが普通に扱える時代になってくると、写真屋としてのビジネスというのも、なかなかその生き残りに向けてどのように工夫サバイバルしていくか、苦心されているようで、SNSの投稿のイメージでは随分優雅に見えるかもしれないけど、実際はずいぶん苦労して違うんですよ~と仰っていた。

そしてオーディオ。これもSNSの投稿でも頻繁に現れる。聴かれる音楽はオールマイティなのだが、基本骨子としては、やはりジャズがその中心にある。そして扱うメディアも基本はオールマイティなのだが、でもこれも基本はアナログ党。やはりジャズにはアナログがよく似合う。

「写真とオーディオ、そしてアナログでジャズを聴く」

そんなお洒落なイメージがそのSNSの投稿から感じ取れるのだ。いつかはお伺いしたいと思っていて、そのひとつのきっかけとして、naruさんが毎月1回自分のオーディオルームで開催するレコードコンサートに参加してみる、というのはひとつの手かな、と思っていた。

このレコードコンサートというのは、月1回、自宅(写真屋さん)のオーディオルームで、7~10名くらい集めて、レコードやCDをかけて、みんなでそれを鑑賞するという集団オフ会とも言えるものなのだ。

でも参加費が必要で、楽曲を再生してお金をもらう訳なので、著作権の関係もあり、JASRACにきちんと報告して納金されているようだ。そして、それもただ順繰りにレコードを再生して聴いている訳ではなく、きちんとnaruさんが司会進行というような感じで、1曲1曲終わるごとにMCを入れて、曲や演奏家などに関するうんちく含めた説明があるのだ。この司会進行のシナリオを用意するだけでも、かなり大変なことだと思う。

参加するメンバーは、基本はご近所の顔見知りの方が多いようだが、今回の私のように遠路はるばるというお客さんもいるという。でも言っていたのは、あまりオーディオマニアや音楽ファンなどのコアの方はそんなにいない、と仰っていました。

そういった面で、今回私が来るのが、かなりプレッシャーを与えていたようで(笑)、いつになく準備周到で、緊張されていたようだ。申し訳ない、です。(笑)

今回、そもそもこのレコードコンサートに参加するきっかけになったのは、FBの投稿で、コメント欄に、もしクラシックに関するイベントがあったら参加したい旨コメントしたら、8/17に協奏曲集をやる予定です、というコメントをもらってそれでトントン拍子に進んでいった訳だ。

いま考えてみると、私のためにnaruさんが急遽クラシックをやることに決めてくれたのかなぁ、と勘繰ったりすることもあって申し訳ない気持ちだ。

そうこうするうちにnaru邸に到着。裏口に車を止めて、裏口から入った。そうすると1階は確かに列記とした写真屋さんの風情なのだ。そして2階に上がっていく。

自慢のオーディオルームは、この2階にある。

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こちらがプロの写真家のnaruさんが撮影した写真。

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広さとして20畳以上は楽にあるキャパで、ラック・機器群を始め、アナログやCDなどの格納ラック、そして壁にはジャズの演奏家たちの写真が飾ってあるなどして、とても雰囲気のある、いわゆる伝統的な古典的な佇まいの空間だと思った。

ルームアコースティックを強調するばかりに、そのようなメカニカルなデザインでは決してなく、普通の”モノ”が鎮座する極めてスタンダードなオーディオルームの装いと感じた。

そして、そのnaruサウンドの中核をなすのがフロントに大きく鎮座するレイ・オーディオと呼ばれるSP。naruさんはこのSPであることに拘って、サウンドを構築されてきた。そしてこのSPを駆動するのもJDFというパワーアンプ。それ以前はアキュフェーズやソニーなどのパワーで駆動されてきたようなのだが、やはりこのレイ・オーディオを駆動するのに1番適しているのはJDFということで、やっとの想いで購入されたようだ。(SP間に鎮座しているのがJDFのパワーアンプ。)

不詳にもワタクシメ、このSPの存在をあまりよく知らないので、先入観なしに聴かせてもらった。

そうするとSPの真ん中から音が出てくるという音の出どころがわかるような感じで、それでよく見ると、真ん中がホーン型の開口になっているのだ。この時点でnaruさんに確認すると真ん中のホーンの部分が中高音で、上下のユニットが低音だという。この時点で納得がいった。

音離れする感覚で空間から音が鳴っているという感じではまるでなくて、確かにホーンの開口部分から鳴っているのがわかるのだが、でもそこから放射状に空間に広がっていく感覚は素晴らしくて、それで部屋の空間を音で埋め尽くしているという感覚であろうか.......

音質の感覚は、ホーン型特有の非常に柔らかい音触で、高域よりも中低域に抜群の安定感を感じる。量感というかどっしり感というか、中低域の厚みがじつに秀逸だと思った。自分がオケを聴くときの絶対条件として(特にコンサートホールでは)挙げられるのは、当然だが帯域バランスに偏りがないこと。いや、どちらというとオケの場合、低域の量感というのが自分にとってすごく命綱なのだ。豊かな低音が下支えになっていると、オケがトゥッテイのときは、ふっという感じでサウンドステージが浮かび上がる感覚がとりどめもなく好き。
低音は重厚感や生理的快感をもたらし、低音が豊かであるといかにも立派な音楽を聴いたという気持ちになるし、宗教の場では信仰心を高揚させる効果があるのだ。 

高域は色艶のある繊細なイメージとは正反対で、どちらかというと音の旋律を奏でる芯となる線がじつにしっかりしているというか太い感じがする。Vnの音色を聴かせてもらうことが多かったのだが、じつに綺麗な旋律であると同時に細々でなくてどっしりと安定した線を描く、というかそんな感じである。

この音の特質からすると、やはり得意のジャズをかけると、これはもう無限大の魅力を示すんじゃないかなぁともうすぐに予想できた。輪郭の縁取りのしっかりした中低域に感じたので、ドラムなどの炸裂音も切れ味よくバシッと決まる感じで、これはぜひジャズも聴いてみたかったと思いました。

naruさんが仰っていたのも、じつは今回のクラシックの協奏曲特集というジャンルが、かなり苦手なジャンルで、自分の本領発揮と言えるのはやはりジャズ演奏会のときで、ドラムスがバシバシ鳴っている、そんな感じの時なんですよ、と仰っていたのがよくわかるような感じがする。

でもその苦手なクラシックとはいえ、部屋中に広がるそのダイナミックなサウンドは、じつに爽快そのものであった。今回そんなクラシック演奏ということで、普段はアナログレコードをかけることが多いのだが、今回はほとんどがCD再生であった。(そんなところにもご苦労があったのだと思う。)

このプレーヤーで。(naruさんの撮影写真です。)
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途中面白い企画があった。6枚のCDを使って、ベートーヴェンのVn協奏曲の第3楽章の一部を演奏者名を伏せてブラインドテストで聴き比べて、どれが1番いいのかアンケートを取るというイベントをやった。キョンファ(年代を変えて2枚)、ハイフェッツ、ムター、ヒラリー・ハーン、コバンスカヤで聴き比べたが、1番人気はハーンであった。自分もハーンに1票を入れた。やはりハーンの演奏が1番安定していて生理的快感というかバランス感覚が優れていたからだ。

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こういう企画もnaruさんがいろいろ自分で考えて立案するのだなぁ、と思うと頭が下がる想いであった。途中休憩は、別室のお茶室でお茶とお菓子で休憩タイム。1時半スタートで、5時終了。あっという間の時間であった。

本当に素晴らしいサウンドであった。自分がnaruサウンドを一言で表現してみると、中低域ががっちりした安定感で、とてもエネルギッシュなサウンド。打楽器系などの炸裂音がきっと素晴らしいと思う、そんな感じだろうか?

今回のレコードコンサートが第96回。毎月1回開催するとなると、年末には第100回になる。

みなさんもぜひこのレコードコンサートに参加してみてください。
素晴らしい経験で興奮すると思いますよ。

私が証言するのですから間違いありません!

.....ということで、今回は無理やり(?)クラシック分野でチャレンジさせてしまい申し訳ありませんでしたが、大変素晴らしいひとときを過ごさせていただきました。

naruさん、ありがとうございました。
今後ともよろしくお付き合いのほどをお願いします。

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