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素晴らしかった九州オーディオファイルのみなさんのサウンド。 [オーディオ]

5/2~5/5の丸4日間、九州の福岡(博多)、佐賀、小倉、大分をオーディオオフ会の名目で周遊してきました。

いま帰宅して、ずっと記憶を遡ってみると、じつに九州の有名どころを隈なく廻れたのかなぁという実感が湧いてきた。

そう言い切れるほど、本当に、みなさん、素晴らしいサウンドを育んでこられてきている、ということがよくわかる感じであった。

九州のみなさんは、お互い住んでいるところは、距離的には結構離れていても、まめに連絡を取り合って情報共有しているみたいで、横のつながりがいい、というか仲良しだなぁ、という印象。

それに比べ首都圏は流派と言えば、わだかまりがあるかもしれないが、結構つながる脈が平行にいろいろ存在して、その間の付き合いは希薄だったりするような印象がある。

九州のみなさんは、大阪のみなさんとも連絡を取り合っているようで、結構横方向に活発につながっている。

面白いな、と思ったのは、九州のみなさんの送出系のシステムが大体どこのお宅も共通のメーカーで統一されていること。SPこそ、各邸で違うものの、トランスポート、DAC、プリ、パワーなどは、ほぼどこの邸も同じであった。

やっぱり横方向に仲良しで情報共有して価値観をいっしょに揃えている成果などのだろう。

新鮮だったのは、NAS(HDD)に楽曲をストックして、iPadで操作して、次から次へと簡単に曲をアクセスできるようにしていたこと。(データをどういう形式で保存していたのかは、聴きませんでしたが。)オフ会の進行がすごくスムーズ。見習うべき点だと思う。

JBLのDD66000というショップも含め、きちんと鳴っているのをいままで聴いた試しがない鳴らすことが難しいSPをマルチアンプ駆動含め、上手に鳴らしていたのは感心であった。ダイレクト感が強く、音像型の音の出方をすると感じた。

逆にガルネリメメントは、部屋中に音が回る、ふわっとした出方、いわゆる音場型の音の出方をする印象で、自分が普段接しているクラシック再生には、こちらのほうがイメージに合うような気がした。

いすれにしろ両方素晴らしかったことは事実。

また30畳もある大リビングの空間をTAD CR1という小型SPでものの見事にその空間を埋めていたのには、驚きの一言であった。そして、その音の鳴り方というか、音の芯がしっかりしていて、それに伴うじつに豊かな響き、これだけ素晴らしく鳴っているのは、聴いたことがない。

九州のお宅では、ここの音が1番、という方も多かった。

極め付きは、菅野沖彦先生を心底心酔していて、菅野先生のお宅のシステムをコピーして自宅で実現していらっしゃる方のお宅には驚いた。もちろん演目もSIDE BY SIDEなどの菅野録音も頻繁に再生される訳である。

この九州の大分という地方の片隅で、菅野先生を心の支えにして、オーディオライフを送っていらっしゃる方がいるなんて、自分としては、とても驚き、と同時にとても新鮮でうれしくなった。

オーディオに限らず、自分の人生で心の支えの人を持って生きるということは、とても大切なこと。それだけで、心に安定、やすらぎが生まれるし、生きる糧になる。自分にとっては、故人の小林悟朗さんがそういう存在だった。

菅野先生はオーディオ界のいわばドン的存在(表現悪くてスミマセン。)で、オーディオマニアの端くれで、なんちゃってマニアの自分でもその偉大さはよく知っている。

2005年に大阪ハイエンドショーで、菅野先生の著書である「新・レコード演奏家論」に直筆サインをいただいて、そのときに使ったマジックも家宝になっている。

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オーディオマニアの端くれである自分も、もう一回原点に戻って、この本を読み直してみようかな、と思い、注文した。特に、「生演奏とレコード」という章をチラ見した分には、自分のかねてからの意見に似ているところが多く感銘するところが多かった。

菅野先生は、健康に問題があって、しばらく休筆されていて、最近ステサンに復活されているみたいだが、でもまだまだ本調子には遠い。大変失礼な表現になるが、そういう背景もあって、ここ数年菅野先生のことをすっかり忘れていた。今回のこの遠路オフで久々に思い出し、なんとも言えない刺激であった。

それでは、細かい各邸の訪問記は、今後mixiのほうに書いていくことにしよう。

それ以外の番外編。やはり九州名物の食事。
やはりイメージしていたのは、九州とんこつラーメンであった。

とんこつラーメンと言えば博多とんこつのイメージがあるけど、現地ではとんこつラーメンと言えば、久留米ラーメンなのだ。博多とんこつは、もう少し油でギトギトしている感じ。博多とんこつは、東京はじめ全国展開しているけれど、久留米ラーメンというのは、いわゆるご当地ラーメンで、全国展開しておらず現地でしか食べられない。細麺が基本で、ミルキーで香ばしいとんこつの味は、いっぺんに自分を虜にした。結局2杯も食べた。

そして、うなぎのせいろ蒸し。たれをいっぱいつけて、ガンガンに焼く蒲焼きであれば、お馴染みだが、ここでは蒸すんですね。柳川のこの料理はここでしか食べれない。ご飯がたれにたっぷり浸って茶色であった。本当に香ばしくて最高に美味しかった。

そして小倉で宿泊してたときに、経験した焼うどん。焼うどんというのは、この九州小倉が発祥の地で、たくさんのお店が市内に存在していた。味付けはソース味が基本であるが、実に美味しかった。

この食べ物以外で、少し気になったのは、九州のホテルのフロント。普通の首都圏のホテルであれば、夜までは女性がフロントを務めて、深夜勤務に関しては、安全性の問題から男性のホテルマンに交代するのが普通。でもここ九州では、深夜もずっと女性がフロントを務めるのだ。これは治安のいい九州ならでは、と感心した。

そんな感じで、本当に九州のオーディオファイルの個性的で素晴らしいサウンドを堪能することができた。

興奮冷めやらず感じで、帰路で大分空港に入ると、来週からはじまる別府アルゲリッチ音楽祭のポスターがとても目立っていたのが印象であった。今年のこの音楽祭は、東京オペラシティーでも開催され、じつに久しぶりに愛しのアルゲリッチ様を拝見することができる。本当に楽しみにしている。

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