銀座マキシム・ド・パリ [グルメ]
有楽町のソニービルの地下3階にある。
なぜ自分が、このお店に愛着があるかというと、このレストランはソニービジネスの一環で、ソニー勤務時代、当時はイントラネットとかなかった時代なので、定期的に宣伝チラシが各社員に配布されていて、そこにこの銀座マキシム・ド・パリの宣伝・写真がよく掲載されていたのを強烈に覚えていたのだ。
社員割引があったりした。(笑)
そこに掲載されている写真は、ご存じスゴイ華麗でゴージャスな内装空間で、いつか行きたいなぁ、とソニー時代からずっと思っていながらも、今に至るまで行けていなかったのである。
それが数日前に、閉店のネット記事をみて、これはその前にぜひ行かないと思ったのである。
もちろん、さすがに1人で入る勇気はないし、野郎とディナーというのも、いまひとつと思い、ずいぶん旧友の女性の友人に、じつに久しぶりに連絡を取り、「目的はこういうこと(笑)なんだけれど、でも久しぶりに近況報告も含め食事しながら話さない?ボクのおごり。」と言ったら快諾。(調子のいいやつだ。(笑))
このレストランは、堅苦しくはないけれど、一応ドレスコードはある。
男性はジャケット着用である。
さっそくソニービル地下3階に行くとエントランスが現れる。
やはり雰囲気がある。やっぱり老舗だけあって、たぶん木造の造りだと思うのだけれど、全体的にやっぱり使用感というか、古さなどの経年の感覚はやっぱり避けられないところだな、と感じた。
入口を入ると、そこは待合のスペースになっていて、その傍にバーなどが存在する。レストランは、さらに地下に階段で、降りて行って深いところにあるのだ。
名前を呼ばれてレストランに入る。
照明はかなり薄暗い。
レストランの敷居スペースは、全体の形としてL字型になっている。
中から撮影したレストランの入り口。
自分たちが座ったテーブルから撮影した間取りの写真。
この写真の奥のほうが、大きい広間のスペースになっていて、ここがいわゆる有名な絢爛豪華な内装空間な訳だ。そこに行って、そのゴージャスな空間を撮影。
スゴイ華麗な空間ですね。
もう思い残すことはないです。
お店の人の印象は、マナーが素晴らしいのはもちろんだけれど、1番素敵だな、と感じたところは、超一流でありながら気取ったところが全くないのだ。話し方含めて本当にざっくばらんに接してくれる。話し方もごく普通で、もうちょっと上品っぽくてもいいんじゃない?と逆にこっちが思ってしまうほど、庶民的で親近感が湧く。お高くとまって緊張することなく、まったくリラックスしていられた。(まぁ連れがいた、というものあるかもしれませんね。)
高級フランス料理の老舗中の老舗であるにもかかわらず、そんな空気感がまったくなかった。どちらかというと赤坂のトゥールダルジャンのほうが全体的に富裕層向けの高級っぽい感じがする。(入ったことあります。なんと!本場のパリのトゥールダルジャンもです!)
さて、頼んだコースは、なにせ自分のおごりなので、遠慮がない。最高級のコース”エキストラオーディネール”というものらしくて、1人あたり、2.5×福沢諭吉(滝汗)。
しゃぁない。
場所も場所ですので、いちいちメニューを撮影する恥ずかしいこともできず。とりあえず料理の写真だけ掲載しますね。(すみません、室内が薄暗いので、ふだんフラッシュをたいた写真は不自然な映りで嫌いなので、 いつもフラッシュオフにしていて、後で見たら、すごい暗いですね。)
これが1番美味しかったですね。フォワグラとトリュフ。
もうフランス料理の珍味で定番ですけど、やっぱり美味しい。フォアグラは、やはり肝臓の味なんだけれど、トリュフのソースが、もうこの世のものとは思えないくらい香ばしくてオイシイ。フォアグラをトリュフのソースに浸しながら食べるのは、もう極上の世界です。ステーキをトリュフのソースに浸しながら食べるのも最高に美味しいと思います。もうこの感想はフランス料理を食べるたびに、いつもそう思いますね。
白身魚の料理
メインの黒毛和牛に赤ワイン蒸し。もうこれは王道の味ですね。お肉が柔らかくて美味しかったです。
そしてデザート。
マキシム・ド・パリってじつはケーキ屋さんとしても有名なんですよね。そんな中のミルフィーユだったでしょうか?
友人との会話は、じつに久しぶりに会うので、華が咲きました。自分は仕事人間だったソニー時代よりも、第2の人生のほうが趣味に生きる人生になって、とても豊かな人生を送っていると思う、と言ったら感動されました。毎年クラシックコンサートを聴くためだけに海外旅行に行っていると言ったら、さらにぶったまげていました。(笑)
この模様をFBでつぶやいたら、友人が面白いことを教えてくれました。ソニービル地下のソニープラザをはじめとした事業は既にソニーから独立したグループ会社になっているそうです。筆頭株主がTBSで数社が株式を取得しているらしい。
もうソニーもリストラ、リストラでスリムになっていくしか道がない訳で、なんか他人事のように思えてその場にいなくてよかった、などと思ったり。
いまもソニーで頑張っている同期は、我々50代の世代は居場所がない、と嘆いていましたが。
ということで、6月30日に閉店になる前に、銀座マキシム・ド・パリを経験できてよかった。1987年入社のときにこの店の存在を知ったので、28年ぶりの恋が成就した、といったところでしょうか。
その翌日から自分の身の丈にあった定食屋の焼き魚定食に戻ったことは言うまでもありません。(笑)
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