軽井沢にて避暑してきました。 [雑感]
2年前のGWに、このホテルを体験したくて宿泊したことがある。軽井沢をこよなく愛したジョン&ヨーコが定宿して使っていたホテルを体験してみたくて。
軽井沢という緑の囲まれた自然豊かな土地に佇む日本を代表する建築物でもある。
もちろん体験日記を書いた。
そんな経緯があって、自分の住所もDMメーリングリストに入っていたのであろう。
そのDMとは?
なんでも、期間限定(7/15~11/27)で、ベルギーワッフルの老舗「ダンドワ」と初コラボレーション!と題して、特別なコラボレーションワッフルをカフェで出すというお知らせなのだ!
なんと粋なはからいなんだろう!!
今年は日本&ベルギー友好150周年というセレブレートイヤーなのだが、ベルギーっていまいちマイナー(失礼:笑)なので、このお祝いが周知されていないような、知る人ぞ知る(笑)という感じを昨今抱いていた。
それが、この軽井沢万平ホテルが、ベルギーを取り上げてくれて、こういう洒落たおもてなしをやってくれたのが、たまらなくうれしかった。
これは行かなきゃなぁ。
この老舗「メゾン・ダンドワ」は、1829年にベルギー・ブリュッセルで創業した焼き菓子店なのだそうだ。
このコラボワッフルは、2種類ある。
「和」
和三盆の上品な甘みと、ゆずの香りがアクセントに効いた一品。抹茶のアイスクリームと自家製あんこの絶妙なバランス。
「伝統」
ロイヤルミルクティのアイスクリームと信州りんごのタタン風。
どちらも1500円。
せっかくこんな粋なはからいをしてくれたのなら、ぜひ、その好意を受け止めたいところだが、これを体験するためだけに、軽井沢に行くのも、なにか、もう1品足りない感じ。
もちろん東京から新幹線で、1時間くらいで、往復1万円で行ける、じつは意外と近い街。
でもイベント日記とするなら、もう1品加えたい。(昔、雲場池の紅葉を見たいというだけで、衝動で行ったことがあり、見事に外れた経験がありますが。(笑))
それで、しばらく放っておいたら、偶然、軽井沢大賀ホールで、贔屓にしているジャズシンガーのケイコ・リーさんが、軽井沢ジャズフェスティバルに出演するという情報をつかんで、これだ!という感じで即決。
このときに、このワッフルも体験することにした。
こんな経緯できまったイベントなのでした。
急遽決めたヨーロッパ音楽旅行の準備で大忙しであるが、行かねばなるまい。
ひさしぶり2年振りに体験する軽井沢万平ホテル。
緑の自然の中に佇む、なんと美しい造型なのだろう。
とても古い建物なので、年末から来年3月に向けて改修休館に入ってしまう。
それも踏まえての訪問となった。
フロントは、相変わらずの暗めの空間。
そのフロントに面しているところに、カフェがあるのだ。
室内はこんな感じ。
あの1番奥にある座席が、ジョンとヨーコ夫妻の定ポジションだったそうだ。
朝早くかけつけたが、先客がいて残念。
でも、なぜか、外のカフェテラスのほうに案内された。
結果的には、こちらのほうが大正解!
都会の喧騒にいる身としては、もう信じられないくらい、天国にいるような別世界の空間。
天気も快晴で、こんな緑の空間の中で、鳥のさえずりが聴こえたりするのだ!
背後はこんな感じ。
さっそくオーダー。まず、このコラボワッフルの「伝統」のほうをオーダー。
そしてドリンクには、このホテルにジョンが伝授した(オザワさんというシェフに伝授したと前回聴きました。)、このホテルの定番のロイヤルミルクティを単品で頼む。
そして、この図。(笑)
美しすぎる!
このいまいる空間とこのメニュー、最高の贅沢ですね。
なんか、その”とき”を楽しむという余裕もなく、あっという間に食べてしまったような気がするが、ワッフルは、もちろん美味しかった。ワッフル自体は、そんなに特別に違うという感じではなかったが、でも、アイスなどのトッピングが、絶妙なバランスで絡んできて、とてもいいアクセントを醸し出していた、と思う。
ロイヤルミルクティは最高だったなぁ。普段あまり飲みませんが、ここのはやはり特別でした。
そそくさとおいとまして、散歩がてらに徒歩で軽井沢大賀ホールに向かう。
まさに自然の中の別荘地帯。すごい空間にいるな、とつくづく。
森林浴をしながら散歩している感じであった。
そして。。。じつにひさしぶりの軽井沢大賀ホール。
ここも2年ぶりくらいだろうか?
やっぱり都会のコンサートホールに通い続けている身分としては、このホールは、本当に美しすぎる。本当に自然の中に佇む、という感じで別格の存在感がある。
軽井沢というイメージにぴったりのホールの造型だと思う。
軽井沢大賀ホールの年間のコンサートスケジュールを俯瞰すると、2年以上前は、毎年通っていたので、わかるのだが、年間で1番最高のコンテンツなのは、GWの春の音楽祭。この期間はプロの音楽家、オケなどが集まって贅沢なラインナップになる。
自分もこの春の音楽祭に通ったことがあるのだが、ちょっと残念なのは、春という季節。
緑が乏しくて、まだ自然が成熟していない時期なので、ある意味ちょっとがっかりしたりするのだ。
やっぱり軽井沢という街が1番似合うのは、夏のシーズンだと断言できる。
いくらコンテンツが優秀でも、都会のラインナップを経験できる身としては、あえて軽井沢と言う場所で経験するなら、絶対夏のシーズン方がいい。
夏には、軽井沢国際音楽祭というのがある。
自分も経験したことがあるが、当時は、プロ・アマ合同という広い切り口でのイベントで爽やかで微笑ましい感じのコンサートであった。
軽井沢大賀ホールは、どちらかというと若手演奏家の育成、誰もが気軽に楽しめる安価なチケット代というところにフォーカスをあてていて、商業色が比較的薄い感じがしている。
GWの春の音楽祭のときのみが、都会並みの商業色と言おうか。
そんな軽井沢大賀ホールは、やはり夏が似合う。
緑の自然がまぶしい。
カフェのあかねやさんも健在。ドリンクが400円で飲める!
そして大賀ホールの前方は、湖が一面に敷かれていて、この夏のシーズンはあまりにも美しすぎる!
今回経験するのは、軽井沢ジャズフェスティバル。
自分は、知らなかった。(ジャズはもちろん好きですが、最近はあまり聴いていません。)
5年前から始まったジャズ祭のようで、軽井沢、そして大賀ホールへの想いが深かったジャズの名プロデューサー 伊藤八十八さんが自分で立ち上げたジャズ祭のようだ。(伊藤さんは2年前に亡くなられたようです。)
出演しているミュージシャンの方のMCでも、しきりに、この伊藤さんの名前を出す方が多く、志半ばで逝ってしまった無念さは慮るところがある。やはりゆかりの多い方が出演されているような感じがした。
ジャズについては好きだけど門外漢というか偉そうなことは言えないので、控えめにするが、やっぱりジャズは夏が似合うという感じがする。
あの独特のリズム感、スウィング感は、聴いていると、口元がさみしいというか、冷たいビールをくぅ-といきたくなる。(笑) ツマミも。やっぱりクラシックホールで、品行方正の姿勢で聴く音楽じゃないという気がする。
自然と左足がリズムを取っているみたいな感じ。
ジャズなので、PAサウンド。
クラシックのコンサートホールを使ってのPAサウンドというのは初体験かも。
自分は、昔はライブレストランによく通って、そこでジャズを聴いていました。
PAサウンドというのは、野外のドームコンサートというイメージが強くて、
・耳をつんざく大音量で歪まくり。
・音が割れている。
・電気っぽい音
という感じで、ほとんどいいイメージを持っていない。
大賀ホールでは、ステージの両サイドに、こんな感じでSPが置いてあった。ホール内にも小型SPが設置されているかも、だが。
サウンドの印象は、最初の時は、どうも音の出どころがわかる感じで、せっかくのこの広い空間のホールなのに、両サイドのSPから音が出ているという感じがわかりすぎて違和感があった。
やっぱり”音離れ”というのは必要ですよね。
でも、後半になるにつれて、ミュージシャンのレベルが高くなるにつれて、そういう違和感が消え去った。ふつうにSPからの出どころがわからない感じでいい塩梅だと思った。
音量もすごいケアされていて、耳にこない許容範囲内でよかった。
歪んでいたり、電気っぽい感じもあまりなく、自分がイメージしているPAサウンドよりもずっと洗練されていて、これはPAエンジニアが優秀なんだな、と感じたところだった。
演奏は、みなさん、すばらしいミュージシャンばかり。うっとりさせてくれたが、感じたのは、やはり外国人ジャズ・バンドって、肉食系サウンドというか骨太というか、ジャズの根底に関わるがっちり感が日本人バンドと比較して、やっぱり違うな、と感じたことだった。
今回のお目当ては、ケイコ・リーさん。
名古屋にベースをおくジャズシンガーで、自分は数年前に、彼女のコンサートの追っかけをしていた。(笑)
ブルーノート東京、ビルボードライブ東京、STB139(スィートベージル:いまはなくなってしまいましたが。)、モーションブルーYOKOHAMA、とか、皆勤賞だったりした。(笑)
いわゆる美声とか、という感じではないのだが、かなり個性的な歌い方をする魅力的な歌手だと思っていた。
彼女のCDは結構録音がいいのが多いのだ。拙宅オフ会で、結構一発目のつかみでかける場合が多い。
結構お茶目な感じで、洒落がわかるアーティストだと思う。
もうしばらく聴いていない。
赤いコスチュームで超ミニスカートにかなりドキっ(笑)
相変わらずスゴイ細くてスタイルいいなぁ。
ひさしぶりに聴いた彼女の歌声。エコーがすごいかかってた。(笑)
昔の想い出が一気に戻ってきて、全開モード。
あの頃を思い出してきた。
やっぱり変わってない。
でも歌っている曲は、知らない曲が多かった。(笑)
キーボード(ピアノ)の野力さん、覚えていたよ。まだずっと彼女のパートナーやっていたんだね。
驚いたのは、彼女がMCをやったこと。
彼女は、ふだんはMCをやらない人なのだ。
苦手なのか?、ある意味、プロフェッショナルに徹したいのか、ひたすら演奏、歌い続けてショーを作っていく、そういうシンガーなのだ。過去に追っかけをやっていて、彼女のMCを1回も聴いたことがない。
今回、やはり特別の音楽祭で、みなさんMCやるのに、自分だけという訳にもいかないのだろう。
なかなかよかった。貴重な体験だった。
特に伊藤プロデューサーのことに言及していたときが、ジーンときました。
とにかく夏フェスなので、長い!たくさんのミュージシャンが出演して堂々の4時間半。
なかなか終わらないので、ヤキモキして、いったんホールを抜け出して、駅(ホールに近い。)で帰りの新幹線チケットを延長して、事なきを得たのでした。
いやぁ、中身の濃い大変な1日でした。
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