ハウス・ヴァーンフリート [海外音楽鑑賞旅行]
ワーグナー好きにとって、バイロイトの街に来たら、祝祭劇場に次いで大切なのは、ハウス・ヴァーンフリートだ。
呼称として、ヴァーンフリートだけでいいと思うのだが、現地の方に道を尋ねたときに、ヴァーンフリートでは、わかってもらえなくて、「あぁぁ、ハウス・ヴァーンフリートね!」という感じだったので(笑)、ハウス付きの呼称で今後、統一する。
自分のホテルは、中央駅から結構距離があるロケーションで、バイロイトの街で、観光処の集まっている市街地に行くには、かなり歩かないといけない。
ガイド本の地図を見ているだけでは、どうしても地理感が養えなくて、結局通行人の方に結構聞いた。
そして、辿り着いたハウス・ヴァーンフリート。
祝祭劇場を建てるために、バイロイトに移り住んだワーグナーの住んでいた館である。
館の前には、ワーグナーの創作活動のパトロンだったルートヴィヒ2世の胸像が立っている。ルートヴィヒ2世がいなければ、ワーグナーも後世にこれだけの功績を残せなかったであろう。
さっそく、ハウス・ヴァーンフリートの裏庭のほうに移動する。
ここには、ワーグナー、そして妻コジマ、さらに愛犬が眠っているのだ。
心の中でこのように祈った。「あなた様のオペラを愛し、とうとうこの聖地までやってきました。これを機会に、より一層、陶酔感のある、あなた様の作品に向かい続けていくことを誓います。」
目的達成。もうこれで十分。(笑)
あっという間の出来事であった。
このお墓のさらに奥の裏側には、緑一面の公園が広がっている。
素晴らしい環境。
ハウス・ヴァーンフリートの正面向かって左側の横には、息子のジークフリートの家がある。
そして右側の横には、ワーグナー博物館とカフェがあるのだ。ワーグナー博物館のほうは後でまた説明する。お天気の中、カフェのお客さん、気持ちよさそう。
ワーグナー博物館の中の受付で、観覧のチケットを購入して、緑のシールを胸に貼って、館内を見学する。
ハウス・ヴァーンフリートは、ワーグナーが暮らしていた書斎やリビングなどの生活空間をそのまま残し、遺品などを展示して見学する博物館のようになっている。
館内撮影OKのようで、みなさん、バシャバシャやっていましたので、私も撮影することにしました。どうしても人が写ってしまい、肖像権NGだが、仕方がない。。。申し訳ない。
ハウス・ヴァーンフリートの最大の見どころは、ワーグナーの書斎。
入り口にワーグナーとコジマの胸像。
入ってみると、これが、じつに素晴らしい!
赤のカーテンに白の壁というツートンカラーの組み合わせが素晴らしく、さらに裏窓のある高級感のある雰囲気。
左右両サイド、そして背面には書籍がびっしり。
その本棚の上には、自画像の肖像画や、コジマ、ジークフリート、リストの肖像画もある。
そして立て掛け型の大きなコジマの肖像画。
天井は、豪勢なシャンデリアとセンスのある塗装のカラーリング。
なんとも素晴らしい書斎空間。
驚いたのは、ここで室内楽コンサートを模様しているのだ。
ヴァイオリンとハープの室内楽で、30分くらいのコンサートを繰り返して演奏する、という感じ。(ヴァイオリン奏者は東洋人の方のようでした。)
これが、またじつに音が素晴らしくて驚くのだ。下手な室内楽ホールよりも素晴らしいと思えるほどだ。音がすごい濃厚で、ハープの下から上までのとても広い音域を隈なく出し尽くしているという感じで、ボロロンというなんとも心地よい響きが部屋中に広がる。ヴァイオリンの音色も妖艶だ。2人のハーモニーのアンサンブルは、それは、それはとても美しい音色であった。
ここで聴いたタイスの瞑想曲は一生忘れることができないでしょう。
贅沢な瞬間。。。
さて、書斎以外の部屋も見学。
妻コジマの父は、ピアニストのフランツ・リスト。このバイロイトにもリスト博物館があり、ワーグナーとリストは切っても切れない関係にある。
所蔵のピアノの上に、ワーグナーとリストの肖像画。
ワーグナー一家が使っていたと思われるワイングラス、コーヒーカップ、スプーンなどの食器。
博物館の中の展示は、大抵が、外気に遮断するための容器をかぶせられている。
食卓。
2階のほうに上がる。
ソファ。
椅子。
ローエングリンの衣装。
パルジファルの衣装。
ワーグナーの肖像写真。
ワーグナーとジークフリートの写真。
直筆譜。
そしてワーグナー一家の家系図。
感無量である。
つぎに、このハウス・ヴァーンフリートの正面向かって右側にワーグナー博物館がある。
受付。(ここで入館のチケットの胸のシールをもらう。)
受付のフロア。
展示物は、地下にある。
時代の古いもののために、暗幕で覆われていて、太陽の光、照明はいっさい入らないような部屋になっている。
まず、祝祭劇場のミニチュア。
プロジェクター投影。
そしてパルジファル、ローエングリンなど、一連の楽劇に使われた衣装がケースに保管されている。
これはなんだろう?そのときはわからなかったのであるが、当時の舞台芸術のミニチュアなのだろうか?
そしてバイロイト音楽祭で指揮をしてきた往年の名指揮者たち。(写真ボケてしまいました。)
フルトヴェングラーやトスカニーニの姿もある。
なぜか、日本流和風な庭園を観ながら、おそらくワーグナー音楽を聴いているリスニングルーム。
そして往年(最近?)のバイロイト音楽祭での名シーンを撮影したショットが展示されている。
呼称として、ヴァーンフリートだけでいいと思うのだが、現地の方に道を尋ねたときに、ヴァーンフリートでは、わかってもらえなくて、「あぁぁ、ハウス・ヴァーンフリートね!」という感じだったので(笑)、ハウス付きの呼称で今後、統一する。
自分のホテルは、中央駅から結構距離があるロケーションで、バイロイトの街で、観光処の集まっている市街地に行くには、かなり歩かないといけない。
ガイド本の地図を見ているだけでは、どうしても地理感が養えなくて、結局通行人の方に結構聞いた。
そして、辿り着いたハウス・ヴァーンフリート。
祝祭劇場を建てるために、バイロイトに移り住んだワーグナーの住んでいた館である。
館の前には、ワーグナーの創作活動のパトロンだったルートヴィヒ2世の胸像が立っている。ルートヴィヒ2世がいなければ、ワーグナーも後世にこれだけの功績を残せなかったであろう。
さっそく、ハウス・ヴァーンフリートの裏庭のほうに移動する。
ここには、ワーグナー、そして妻コジマ、さらに愛犬が眠っているのだ。
心の中でこのように祈った。「あなた様のオペラを愛し、とうとうこの聖地までやってきました。これを機会に、より一層、陶酔感のある、あなた様の作品に向かい続けていくことを誓います。」
目的達成。もうこれで十分。(笑)
あっという間の出来事であった。
このお墓のさらに奥の裏側には、緑一面の公園が広がっている。
素晴らしい環境。
ハウス・ヴァーンフリートの正面向かって左側の横には、息子のジークフリートの家がある。
もう少し拡大して撮影してみると、下のほうにジークフリードの家と書いてある。
そして右側の横には、ワーグナー博物館とカフェがあるのだ。ワーグナー博物館のほうは後でまた説明する。お天気の中、カフェのお客さん、気持ちよさそう。
ワーグナー博物館の中の受付で、観覧のチケットを購入して、緑のシールを胸に貼って、館内を見学する。
ハウス・ヴァーンフリートは、ワーグナーが暮らしていた書斎やリビングなどの生活空間をそのまま残し、遺品などを展示して見学する博物館のようになっている。
館内撮影OKのようで、みなさん、バシャバシャやっていましたので、私も撮影することにしました。どうしても人が写ってしまい、肖像権NGだが、仕方がない。。。申し訳ない。
ハウス・ヴァーンフリートの最大の見どころは、ワーグナーの書斎。
入り口にワーグナーとコジマの胸像。
入ってみると、これが、じつに素晴らしい!
赤のカーテンに白の壁というツートンカラーの組み合わせが素晴らしく、さらに裏窓のある高級感のある雰囲気。
左右両サイド、そして背面には書籍がびっしり。
その本棚の上には、自画像の肖像画や、コジマ、ジークフリート、リストの肖像画もある。
そして立て掛け型の大きなコジマの肖像画。
天井は、豪勢なシャンデリアとセンスのある塗装のカラーリング。
なんとも素晴らしい書斎空間。
驚いたのは、ここで室内楽コンサートを模様しているのだ。
ヴァイオリンとハープの室内楽で、30分くらいのコンサートを繰り返して演奏する、という感じ。(ヴァイオリン奏者は東洋人の方のようでした。)
これが、またじつに音が素晴らしくて驚くのだ。下手な室内楽ホールよりも素晴らしいと思えるほどだ。音がすごい濃厚で、ハープの下から上までのとても広い音域を隈なく出し尽くしているという感じで、ボロロンというなんとも心地よい響きが部屋中に広がる。ヴァイオリンの音色も妖艶だ。2人のハーモニーのアンサンブルは、それは、それはとても美しい音色であった。
ここで聴いたタイスの瞑想曲は一生忘れることができないでしょう。
贅沢な瞬間。。。
さて、書斎以外の部屋も見学。
妻コジマの父は、ピアニストのフランツ・リスト。このバイロイトにもリスト博物館があり、ワーグナーとリストは切っても切れない関係にある。
所蔵のピアノの上に、ワーグナーとリストの肖像画。
ワーグナー一家が使っていたと思われるワイングラス、コーヒーカップ、スプーンなどの食器。
博物館の中の展示は、大抵が、外気に遮断するための容器をかぶせられている。
食卓。
2階のほうに上がる。
ソファ。
椅子。
ローエングリンの衣装。
パルジファルの衣装。
ワーグナーの肖像写真。
ワーグナーとジークフリートの写真。
直筆譜。
そしてワーグナー一家の家系図。
感無量である。
つぎに、このハウス・ヴァーンフリートの正面向かって右側にワーグナー博物館がある。
受付。(ここで入館のチケットの胸のシールをもらう。)
受付のフロア。
展示物は、地下にある。
時代の古いもののために、暗幕で覆われていて、太陽の光、照明はいっさい入らないような部屋になっている。
まず、祝祭劇場のミニチュア。
プロジェクター投影。
そしてパルジファル、ローエングリンなど、一連の楽劇に使われた衣装がケースに保管されている。
これはなんだろう?そのときはわからなかったのであるが、当時の舞台芸術のミニチュアなのだろうか?
そしてバイロイト音楽祭で指揮をしてきた往年の名指揮者たち。(写真ボケてしまいました。)
フルトヴェングラーやトスカニーニの姿もある。
なぜか、日本流和風な庭園を観ながら、おそらくワーグナー音楽を聴いているリスニングルーム。
そして往年(最近?)のバイロイト音楽祭での名シーンを撮影したショットが展示されている。
祝祭劇場の他に、ここを観れただけで、自分はもう十分だと思いました。ワーグナーの聖地バイロイトに来たなら、このハウス・ヴァーンフリートとワーグナー博物館は、必ず訪れないといけないスポットであることは間違いなし。
もう思い残すことはありません。
2016-08-29 23:16
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