ベルギー・フラワーカーペット2016 [海外音楽鑑賞旅行]
2年に1回、ベルギー・ブリュッセルの世界遺産であるグランプラスで、開催されるフラワーカーペット。
今年が第20回目(40年)の開催で、今年は、日本&ベルギー友好150周年を記念して、花絨毯模様が、日本をテーマにデザインされる。乃村工藝社の日本人デザイナー 鈴木不二絵さんのデザインによる「花鳥風月」。
鈴木不二絵さんは、北海道札幌市出身。代表作品として藤子不二雄ミュージアムのポスターや案内板などのデザインを手掛けるデザイナー。
ブリュッセルにも現地入りして、実際の花の敷き詰め作業も手伝い、そして完成後は和服に着替えて、メディアなどのインタビューにも対応した。
1994年ころにブリュッセルに住んでいた自分は、当時このフラワーカーペットを偶然経験したことがあって、今年日本がテーマということで、ぜひ行きたい、音楽旅行とはもう別物で、音楽抜きでぜひ行ってみたいと思っていたところ、夢が叶った。
今年は8/12~8/15の期間で開催されて、実際広場に花を敷き詰める作業は、8/12の早朝から行われたそうだ。実際始まる初日の朝にやるものなんですね。
今年の絨毯模様は日本がテーマということで、たくさんのブリュッセル在住の日本人の方が、この花の敷き詰め作業を手伝ったそうである。
じつに22年振りのグランプラス。
ホテルから徒歩7分位でグランプラスに着くのだが、この広場に入った時の興奮と言ったら、それはもう!
こんな花一面で出迎えてくれた。
広場の花絨毯に沿って一周してみる。やはり思うのは、地上から眺めている分には、花鳥風月のデザインがわかりくいな、と思ったこと。
フラワーカーペットに使われる花は主にベゴニアの花を中心に使われる。
このフラワーカーペットのデザインがわかるように見るには、建物の中に入って上から眺めないと、デザインがわからない。渡欧前に旅行会社スタッフと事前に打ち合わせたところ、この建物、市立博物館の2Fが外を臨むベランダになっていて、ここから見れるんではないか、という作戦を立てていた。
実際入ってみたら博物館なので入場料8ユーロ。こちらのベランダは、あまり知られていないというか、穴場なのか、ガラガラで空いていた。
2Fから花絨毯を覗いてみたら、こんな感じで見えました。ちょっと慣れていなくて、絨毯を1枚のフレーム・アングルの中に納まりきらなくて分断で申し訳ない。
じつは、グランプラスに居たら、この花絨毯を上から覗くのは、この市立博物館の反対向かい側にある、こちらの市庁舎のほうでも2Fのベランダを開放していることが現場でわかりました。こちらのほうは、じつは、かなり本格的で、フラワーカーペットのオフィシャル・スポンサーではないか、という感じがしました。
なにせ、このような正式なゲートがある。そして長蛇の大行列。仕方がないので、私も並んだ。
入場料は4ユーロ。こちらでは入場料を払うと、こんなフラワーカーペット特集の冊子も、もらえた。
冊子の中では、過去の20回の花絨毯の模様の特集も組んでいたりする。
この市庁舎のほうの2Fのベランダは、ご覧のように常に満員で、1日中満員御礼で空いているときがなかった。さらに、こちらのほうは、夜のライトニングのときも開放しているのだ。
市立博物館のほうは、夕方5時で閉まってしまうので、夜はこちらの市庁舎しかソリューションがない。でも、市庁舎のほうは、いつも大変な行列で、かなり効率が悪く、市立博物館のほうが穴場だと思いました。撮れるアングルは、ほとんど同じ。
市庁舎から撮影したものは、こちら。
さて、結局この日は、グランプラスにずっと居たり、散策したとしてもグランプラス周辺くらいしか動かなかった。早朝誰もいないときに絨毯を撮影できてよかった。
この日が最終日ということで、日中深くなってくると大変な人混みになってきた。あちこちから日本語が聞こえてくる。日本人もたくさん来ている。
地上から見ているとデザインがよくわからいので、こんなふうに撮影している方もいらっしゃいました。(笑)
そして特設会場という感じで、高さがある程度ある台座を設置して、そこにみなさん登って撮影。今回思ったことは、自撮り棒って、スゴイ普及しているな、と思ったこと。(笑)みんな絨毯をバックに自撮り棒で撮影していた。
日が深くなっていくにつれて、もうグランプラスは、ごった煮状態と化してきた。
じつは、フラワーカーペットは、夜のライトニングされたほうが、さらにもっと美しいのだ!ライトニングの仕掛けは、絨毯のサイドの地面に設置されている、このライト群。このライト群がいっせいに光ることで、絨毯が闇の中で浮かび上がるようになるのだ。
さらに市庁舎の上階のほうには、このようにライトが設置されている。これは後で説明するが、夜のあるショーのためである。
さて、こちらヨーロッパは夏は日が長いので、暗くなるのは大体夜の9時くらい。それまで、周辺を散策したり、ホテルに帰還してひと休みしたりして時間をつぶした。
暗くなってから、ふたたびグランプラスに行くと、闇にライトニングされた花絨毯があった。感動!
やはり、これは上から見ないといけないだろう、ということで、再び夜もやっている市庁舎の2Fのベランダに直行。みんな思いは同じで、大変な行列。写真は、手前向こう側にベランダがある。その手前の行列。
そしてようやく、2Fベランダから撮影に成功。
もう思い残すことなし。
再び、広場地上に降りたところ、夜のショーが始まった。グランプラスいっぱいに広がるPAサウンドで、和琴や尺八の音色で、”さくら・さくら”が流れる。そして市庁舎の上部に設置されたライトで、赤、青のビームが乱射する大サービスのショー。
もうグランプラスは大変な盛り上がりでした。
これで、このフラワーカーペットを見に、ベルギー・ブリュッセルのグランプラスまで日本からやってきたミッションもコンプリート。
思い残すことはありません。記念すべき、2016/8/15でした。
このイベント終了後、この花絨毯をどうするか、というと掃除機でグァァ~とバキュームしてあっという間だそうです。(笑)
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