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大都会で多様民族の集まりであるブリュッセル。 [海外音楽鑑賞旅行]

品格のいいバイロイトから、ブリュッセルに移動してきたときに、あきらかに、その街の風情というのが違うことが、自分の肌でわかる。目に入ってくる街の景観、通行人の”なり”から明らかに感じが違うのが、はっきりわかる。

ブリュッセルに入ってきたときは、なにか、こう退廃的というか(笑)、荒んでいる感じがしてならなかった。

やはりテロ厳戒態勢下にある感じがして、駅を始め、市街のあちこちで、通行禁止になっていて、おびただしい警官、軍隊メンバーがいたりするのを頻繁に見かけた。

なにを隠そう、我がホテルにも、たくさんの軍人が出入りして、なにごとか!と思わず聞いたら、いや、ただ休憩しているだけだ、ということだったが。(笑)

でも時間が経つにつれて、慣れてきて、いわゆるブリュッセルの街独特の雰囲気に溶け込んできて、自分も同化してくるような感覚になってくる。

やっぱり都市間の移動した瞬間は、その差というのがどうしても気になるのだが、数日間滞在していると、慣れてくる。

ベルギーではフレミッシュという言語とフランス語が話される。フレミッシュというのは、オランダ語と同じ種類の言語だが、アクセントが異なるらしい。同じベルギーの中でもフレミッシュを話す地域と、フランス語を話す地域が分かれている。

でも、このフレミッシュ、ブリュッセルなどベルギーの南に行くと使われなくなり、南側の人々はほぼフランス語しか話せないのだそうだ。

22年前、自分が住んでいたときは、ブリュッセルの街の中のレストラン・メニューは、ほとんどがフランス語で書かれていたような気がする。今回体験したレストランでは、英語&フランス語であった。

ベルギー人はほとんど英語を話すことができる。英語はきちんと通じるし、うまいと思う。

英語の普及率は高いが、授業が始まるのは日本と同じくらいのタイミングなのだそうだ。

正式には、ベルギーの公用語としては、フランス語、オランダ語、ドイツ語の3か国語となっていて、(ザーベンタム)空港の標識なんかもそういうトライリンガルな表示になっている。

わずか2日間の滞在だったが、その間にすっかり22年前の感覚を完璧に取り戻し、今回ベルギーを訪問した甲斐があったというものだ。

ブリュッセル北駅で下車して、タクシーを使って、自分のホテルに行こうとして、ホテル情報を運転手に伝えたところ、いきなり”10ユーロ!”と言われ、そのときは、意味がよくわからなかったのであるが、途中で気がついた。料金メーターがついていないことに。。。かなりラフ。(笑)

でもブリュッセル名誉回復のために、言っておくと、その後頼んだタクシーはすごい近代的で素晴らしかったです。スマホをカーオーディオのヘッドユニットにデザリング接続していて、スマホでナビをしていた。単独のナビは使っていないですね。カー業界の最先端ですね。

さて、今回宿泊したホテルは、バイロイトについで、これまた、ブリュッセルの中でも最高級クラスのホテルと思われるほどゴージャスだった。近代ホテルというより、歴史感ある感じ。


Hotel Metropole

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部屋

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フロント

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朝食をとる軽食レストラン

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エレベーターもこんなにクラシック!

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居心地は最高だった。なによりもWiFiが、かなりブロードバンドでサクサクだった。
溜まっていた写真を一気にアップロード。


ホテルから、グランプラスは本当に近い。徒歩7分程度。

ホテルからまっすぐ歩いていくと、証券取引所が現れる。

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証券取引所手前の道路は、歩行者天国状態であった。

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これを手前に左折するとすぐにグランプラスに到着。

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今回は、滞在期間が短いし、目的はフラワーカーペットなので、グランプラスから大きく離れる散策をするつもりは到底なかった。だからグランプラス周辺を散歩程度にぶらぶらした程度。

第一目標のフラワーカーペットを見た後、グランプラスから出る枝道をぶらぶら。歩いていて思い出したのだが、こちらの道路は、石畳が多いんですよね。歩いていて、足の裏がすごい痛くなってくる。

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とりあえず、その辺でベルギービールを1杯!暑いときに最高にウマい!

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天気がいいので、みんな外でカフェスタイル。ヨーロッパだねぇ。

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さらにグランプラス周辺と言えば、この定番は行かないと。

小便小僧。小さいねぇ。いや、ナニがという意味ではなく、全体が、という意味です。(^^;;

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もう大変な観光スポットで、すごい人だかりでございました。



グランプラス内にベルギービール博物館というのがある。入ってみた。

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中は、ちょっと貯蔵庫的な薄暗いアングラな雰囲気で、なかなかよい。ここに入るには、入場料的な意味合いとして、まずベルギービールを頼まないといけないのだ。

今回は、ちょっと嗜好を凝らして、レッド・ビールを。。。なんかファンタのグレープにアルコールが入っているような味がしました。

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さらに別室に行くと、ベルギービールができるまでの映画が上映されているのと、パネル展示があったりする。でも、それだけ。(笑)

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グランプラスは、それこそ、フラワーカーペットで大盛況であったが、そこは、やはりこういう感じで、軍人の方が常にパトロールしていて、テロ厳戒態勢下であることを感じさせてくれる一幕もある。

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でも、なぜか背後にGODIVA。(笑)

ベルギーと言えば、ベルギービール、GODIVAのチョコレート、ワッフル、レースなどが挙げられるだろう。

このお店もグランプラス広場に面したお店なのだが、レースのお店。

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このお店、間違いなく22年前も存在した。あきらかに覚えている。まったく変わっていないで、このまんま残っているなんて、なにか、やっぱり進化が激しい東京に住んでいると、信じられないくらい、ヨーロッパは、いつまでたっても変わらないんだなぁ、としみじみ。


グランプラスから出て、ちょっと歩いたところに、ギャルリー・サン・チュベールというショッピングアーケード街がある。ここも昔よく歩いたところだった。懐かしくて寄ってみたくなった。

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中は、まったく変わっていなかった!

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ところがなんと!驚いたことに、このアーケード街の天井に、過去20年間のフラワーカーペットの花絨毯の模様が1年単位の布製パネルになって、上からぶら下がっていたのだ!

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昔、ブリュッセルに住んでいた時に、自分が遭遇したフラワーカーペットの模様がどんな模様だったかを調べたくて、ネットでいろいろググってみたのだが、うまく見つけられず、書籍&写真集にもなっていないようだった。

それが、こんな形でお目見えしようとは。

そして見つけてしまった。
これです!

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自分が住んでいたのが、1994年。このときに開催されたフラワーカーペットの花絨毯の模様。まさに間違いない。あの当時、夜と昼の両方観たのだが、とにかく頭の中は、一面真っ黄色の記憶が、頭にこびりついてたので、このデザインを見たとき、まさにこれだ!という感じでひらめき、蘇った!

感無量です。

そうしたら、後日、フラワーカーペットの公式HPを発見しました。

http://www.flowercarpet.be/en

こちらには、過去20回のカーペット模様が全部掲載されていました。
普通に考えれば、当たり前ですよね。

こうやって過去20回の花絨毯の模様を、ずっと一気に眺めていくと、その模様は、年々洗練されていっているのがよくわかるのが面白い。


このショッピングアーケード街にとても素敵なレストランを発見。

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ムール貝を食べなあかんな、と思っていたところに、外のテラスで、老夫婦がボールのムール貝を食べているのを見つけて、おっこれだ、という感じで、このお店に入ったのでした。

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店内は、とても綺麗。ベルギー・ブリュッセルは、富裕層、貧困層含め、あらゆる階級の人が混在して、レストラン、というよりカフェスタイルも庶民的なところが多いのだが、このレストランは、客層がとても上品で上流階級の人が多そうな感じでいい。なによりも清潔感がある。そして値段も安い。

このレストランは、とても気に入りました。

さっそくボール単位のムール貝を注文。ベルギービールも。あと、ベルギーはフライドポテトも有名ですね。

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おいしかった。白ワインに貝のエキスがしみ込んでいて、最後の残された白ワインを飲むのがとても美味しい。もちろんスプーンですくう訳で、間違ってもボールごと口に持っていくことはしません。(^^)


夜のライトニングのフラワーカーペットを見るために、夜の9時頃にならないと、あたりが暗くならないので、ホテルで休養していたりしていたが、腹が減ってきたので、ガッツリいきたい気分で、結局このレストランの印象がよかったので、再訪。

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ご覧のようにガッツリいかせてもらいました。もちろんベルギービールも。結局この日1日だけでも5~6杯は飲んだのではないだろうか?下戸なのに。(笑)

いままで朝食はしっかり取って、夕食は少な目、という感じだったので、常に空腹感という感じであったが、さすがにこれには満足。

このレストラン、おススメです。ショッピングアーケード街にあります。偶然見つけました。


ブリュッセルに入った時は、退廃的なんて、大変失礼な言葉を発してしまったが、2日間過ごしてみて、すっかり慣れてきて、22年前にワープできたのと、やはりブリュッセル、すなわちベルギーという国は、いろいろな人種の多様民族の集まりだということが、通行人を眺めているだけでも、それがはっきりわかる。

そして、なによりも大都会。

こんなに道路をたくさんの人がぎっしり歩いているなんて、やはり観光都市なんだなぁ、と感じたことだった。

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