ライナー・マイヤール氏のエミール・ベルリナー・スタジオ [オーディオ]
今日たまたま偶然にもHMVサイトのベルリンフィル・ラウンジを覗いたら、大変興味深い記事が掲載されていた。あのDGの名トーンマイスターのライナー・マイヤール氏のエミール・ベルリナー・スタジオが特集されていたのだ。
ベルリンフィルが自主制作レーベル「ベルリンフィル・レコーディングス」から発売した第1作「シューマン交響曲全集」。 最初CD&BDで発売されたのだが、これを聴いたところ、凡録音で本当に悲しくなるくらい失望した。
おまけにBDもあり得ない酷い画質で、音&画像ともにこのレベルで、ずっと天下のベルリンフィルのソフトが発売されるのか、と思うと、もう途方に暮れるくらいの失望感を抱いてしまった。(正直、鬱になりかけました。(苦笑))
じつは、このレコーディングで、アナログLPバージョンが発売される。
その制作にあたってカッティングの部分を、マイヤール氏に依頼したのだという。マイヤール氏やエミール・ベルリナー・スタジオの面白い特徴に、社内にLP部門を設置しているのだそうだ。興味深い。
この記事を読んで、私は本当に最高に嬉しかった。私はアナログをやらないので、今回の音は聴けないのだが、たぶん素晴らしいのでないか、と思う。
ゴローさんが小澤&ベルリンフィルのNHK BD「悲愴」を制作するにあたって、音声の部分を、マイヤール氏に依頼しようとしてNHK内部の予算を通そうとしたときに、その膨大にかかる費用に対して、なぜもっと安いNHK内部のエンジニアではだめなのか、と反対され、そこを説得して費用の高いマイヤール氏を通すのに随分苦労した、という話をエム5さんから聴いていただけに、
今回、ベルリンフィル・レコーディングスが、おそらくは依頼報酬としてその高い費用が予想されるマイヤール氏に依頼した、というその心意気に打たれたのだ。とことん音質のクォリティにこだわるその姿勢がなんともオーディオファンの心をがしっと掴む。
得てもすれば、製作費コストをいかに抑え、利益を多く上げるか、という方針のレーベルが多い現代において、敢えて言えば採算度外視とも言えるこういう姿勢はとても心打たれる。こういう姿勢が必ずしやクオリティの高い音質を生んで、絶対購買層にもその想いは伝わるのではないか、と思う。
オーディオマニアはただ再生装置で再生されるディスクの音を聴いているだけでなくて、もっとそのディスク自体の音を作り出している側の人たちのことに詳しくなるべきだと思う。自分もゴローさんの影響、マネをする感じから始めたのだが、ディスクを買って聴くときは、必ず録音スタッフのクレジットを確認するようにしている。そうするとこの人が作り出す音って、やっぱりこういう感じの音だよなぁ、という傾向が掴めて面白いのだ。
生演奏、コンサートホールで聴く演奏家の音というのは、ある意味その素の音を聴いていることになる。でも録音収録されたディスクの音は、演奏家の素の音を録音技師たちが、いろいろ加工して作り出す作品なのだ。
そういう意味で、オーディオで聴いている音というのは、生演奏とは違うのかもしれないし、生演奏は、それはそれ、オーディオは、またオーディオの音として楽しむ、という別のスタイルなのではないかなぁ、と最近考えが変わってきた。
こういう録音技師たちも、はっきり言えば裏方なのかもしれないけれど、もっとメディアが取り扱ってくれて表に出てきてもいいと思う。そういう意味で、今回のHMVの記事は、とてもタイムリーというか素晴らしい試みだと思った。
そこで、エミール・ベルリナー・スタジオのウェブ・サイトからちょっと写真などを拝借して.....
この人が、名トーンマイスター ライナー・マイヤール氏。(お仕事中)
そして編集ルーム。
まず2chシステムから。B&W Matrixですね。
そして5.0chサラウンド・システム。
B&W N802を5本。
B&Wシリーズは、DそしてDiamondシリーズと後続シリーズが出ているにもかかわず、スタジオで使用されているものは、Nautilusが圧倒的なんですよね。ディスクの冊子のクレジットを見るとそうでした。
やっぱりサラウンドを目指すなら、このセンターSPにフロントSPを使うというのは永遠の憧れです。フロント3本はすべてフロントSPで揃えるべき。
このDGスタジオの他にも、PENTATONE,BISやアビーロードなどプロのサラウンドは、みんなこういう感じです。
普通の一般家庭のサラウンドはセンターSPが横型のものが圧倒的。(それはその後ろに置くTVの高さのため)
でも横型はあくまで映画用のセリフ用のためであって、音声のサラウンドをやるには、クオリティ的にまったくダメ。 拙宅もじつはその再生環境の貧弱さから、センターSPは横型なのであるが、今日PENTATONEのテストパターンの音でチェックしていたら、フロントL,Rから出る音と、センターから出る音がもう全然違うのだ。もうがっくり。 やっぱり横型はオーディオサラウンドにはダメだな、と思った。
それであれば、横型を使わないセンターレスの4chサラウンドのほうがまだいいかもしれない。
将来、理想的には、センターSPにフロントSPを置けるような環境ができれば夢だろうな、と思う。
要は、こういうスタジオソリューションをホームユースに展開するような感 じである。
そのためには、天井が高くないといけない。サラウンドの普及を難しくしているのは、こういう環境を設置するための部屋のスペースというのが現実離れしていて、一般市民に届かないところにあるからではないか、と思う。
こういう環境が揃っているのはエム5さんのところしかないんじゃないかなぁ。
そして、こちらが録音スタジオ。
こういうスタジオをぜひ訪問してみたいけれど、一般市民には垣根の高い無理な話だし、でも夢でもあったりするのだ。(笑)
ベルリンフィルが自主制作レーベル「ベルリンフィル・レコーディングス」から発売した第1作「シューマン交響曲全集」。 最初CD&BDで発売されたのだが、これを聴いたところ、凡録音で本当に悲しくなるくらい失望した。
おまけにBDもあり得ない酷い画質で、音&画像ともにこのレベルで、ずっと天下のベルリンフィルのソフトが発売されるのか、と思うと、もう途方に暮れるくらいの失望感を抱いてしまった。(正直、鬱になりかけました。(苦笑))
じつは、このレコーディングで、アナログLPバージョンが発売される。
その制作にあたってカッティングの部分を、マイヤール氏に依頼したのだという。マイヤール氏やエミール・ベルリナー・スタジオの面白い特徴に、社内にLP部門を設置しているのだそうだ。興味深い。
この記事を読んで、私は本当に最高に嬉しかった。私はアナログをやらないので、今回の音は聴けないのだが、たぶん素晴らしいのでないか、と思う。
ゴローさんが小澤&ベルリンフィルのNHK BD「悲愴」を制作するにあたって、音声の部分を、マイヤール氏に依頼しようとしてNHK内部の予算を通そうとしたときに、その膨大にかかる費用に対して、なぜもっと安いNHK内部のエンジニアではだめなのか、と反対され、そこを説得して費用の高いマイヤール氏を通すのに随分苦労した、という話をエム5さんから聴いていただけに、
今回、ベルリンフィル・レコーディングスが、おそらくは依頼報酬としてその高い費用が予想されるマイヤール氏に依頼した、というその心意気に打たれたのだ。とことん音質のクォリティにこだわるその姿勢がなんともオーディオファンの心をがしっと掴む。
得てもすれば、製作費コストをいかに抑え、利益を多く上げるか、という方針のレーベルが多い現代において、敢えて言えば採算度外視とも言えるこういう姿勢はとても心打たれる。こういう姿勢が必ずしやクオリティの高い音質を生んで、絶対購買層にもその想いは伝わるのではないか、と思う。
オーディオマニアはただ再生装置で再生されるディスクの音を聴いているだけでなくて、もっとそのディスク自体の音を作り出している側の人たちのことに詳しくなるべきだと思う。自分もゴローさんの影響、マネをする感じから始めたのだが、ディスクを買って聴くときは、必ず録音スタッフのクレジットを確認するようにしている。そうするとこの人が作り出す音って、やっぱりこういう感じの音だよなぁ、という傾向が掴めて面白いのだ。
生演奏、コンサートホールで聴く演奏家の音というのは、ある意味その素の音を聴いていることになる。でも録音収録されたディスクの音は、演奏家の素の音を録音技師たちが、いろいろ加工して作り出す作品なのだ。
そういう意味で、オーディオで聴いている音というのは、生演奏とは違うのかもしれないし、生演奏は、それはそれ、オーディオは、またオーディオの音として楽しむ、という別のスタイルなのではないかなぁ、と最近考えが変わってきた。
こういう録音技師たちも、はっきり言えば裏方なのかもしれないけれど、もっとメディアが取り扱ってくれて表に出てきてもいいと思う。そういう意味で、今回のHMVの記事は、とてもタイムリーというか素晴らしい試みだと思った。
そこで、エミール・ベルリナー・スタジオのウェブ・サイトからちょっと写真などを拝借して.....
この人が、名トーンマイスター ライナー・マイヤール氏。(お仕事中)
そして編集ルーム。
まず2chシステムから。B&W Matrixですね。
そして5.0chサラウンド・システム。
B&W N802を5本。
B&Wシリーズは、DそしてDiamondシリーズと後続シリーズが出ているにもかかわず、スタジオで使用されているものは、Nautilusが圧倒的なんですよね。ディスクの冊子のクレジットを見るとそうでした。
やっぱりサラウンドを目指すなら、このセンターSPにフロントSPを使うというのは永遠の憧れです。フロント3本はすべてフロントSPで揃えるべき。
このDGスタジオの他にも、PENTATONE,BISやアビーロードなどプロのサラウンドは、みんなこういう感じです。
普通の一般家庭のサラウンドはセンターSPが横型のものが圧倒的。(それはその後ろに置くTVの高さのため)
でも横型はあくまで映画用のセリフ用のためであって、音声のサラウンドをやるには、クオリティ的にまったくダメ。 拙宅もじつはその再生環境の貧弱さから、センターSPは横型なのであるが、今日PENTATONEのテストパターンの音でチェックしていたら、フロントL,Rから出る音と、センターから出る音がもう全然違うのだ。もうがっくり。 やっぱり横型はオーディオサラウンドにはダメだな、と思った。
それであれば、横型を使わないセンターレスの4chサラウンドのほうがまだいいかもしれない。
将来、理想的には、センターSPにフロントSPを置けるような環境ができれば夢だろうな、と思う。
要は、こういうスタジオソリューションをホームユースに展開するような感 じである。
そのためには、天井が高くないといけない。サラウンドの普及を難しくしているのは、こういう環境を設置するための部屋のスペースというのが現実離れしていて、一般市民に届かないところにあるからではないか、と思う。
こういう環境が揃っているのはエム5さんのところしかないんじゃないかなぁ。
そして、こちらが録音スタジオ。
こういうスタジオをぜひ訪問してみたいけれど、一般市民には垣根の高い無理な話だし、でも夢でもあったりするのだ。(笑)
2014-10-26 04:44
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