BARBARA Expo. in Philharmonie de Paris [シャンソン]
コンサートやステージの開催時、それら公演の宣伝を一切行わないにもかかわらず発売直後にチケットが完売する現象は「神話」と呼ばれた。
自分は、シャンソンを聴く趣味がなかったので、バルバラという歌手のリアルタイムの活躍を知らない。(1930~1997没 67歳)
ゴローさんの日記で初めてその存在を知った。
自分は、シャンソンを聴く趣味がなかったので、バルバラという歌手のリアルタイムの活躍を知らない。(1930~1997没 67歳)
ゴローさんの日記で初めてその存在を知った。
でも自分の中にずっと強烈に記憶に刻み込まれていたのは、そのフォトに見られるなんか強烈な個性というかカリスマだった。
目元のアイラインといい、全体の容貌がまさに妖気が漂っているというか、何とも言えない狂気、神がかっている存在感、雰囲気がある。
これにやられた。
自分は演奏家や歌手を気に入るとき、もちろんその力量やセンスなどの中身を気に入ることが前提だが、結構ルックスというか全体のシルエットが醸し出すオーラから入って気に入ることが多い。
自分は演奏家や歌手を気に入るとき、もちろんその力量やセンスなどの中身を気に入ることが前提だが、結構ルックスというか全体のシルエットが醸し出すオーラから入って気に入ることが多い。
いわゆる「持ってる」感があるアーティストが好き。
バラバラという歌手は、まさにそんなゾクゾクっとするオーラがある。
そうこうしているうちに、オーディオ仲間の日記でもバルバラを愛聴している投稿なんかを目にするたびに、これは1回でも彼女のアルバム、声を聴かないとなぁとずっと思いながら時が過ぎていた。
そんな中で、パリの新ホールであるフィルハーモニー・ド・パリで、「バルバラ・エキスポ(展示会)」なるものが、2017/10/13~2018/1/28の期間で開催されているのを知った。
バラバラという歌手は、まさにそんなゾクゾクっとするオーラがある。
そうこうしているうちに、オーディオ仲間の日記でもバルバラを愛聴している投稿なんかを目にするたびに、これは1回でも彼女のアルバム、声を聴かないとなぁとずっと思いながら時が過ぎていた。
そんな中で、パリの新ホールであるフィルハーモニー・ド・パリで、「バルバラ・エキスポ(展示会)」なるものが、2017/10/13~2018/1/28の期間で開催されているのを知った。
嫌が上でも毎日その様子が目に入ってくると、やはりバルバラという歌手に触れてみる、彼女の歌を聴いてみるのが、”いま”なんだな、と閃いた。
このイヴェントは、まさにバルバラへのオマージュという意味合いが強く、彼女に関する写真パネルや関連の展示、またおそらく彼女の曲をいま現代のアーティストで歌い演奏するミニ・コンサートも開催されている。いかにパリ市民の中で深く愛され、神話&伝説化されてきた歌手だったかという証明なのだと思う。
そんな様子をちょっと。
パリのメトロにイヴェントの告知のポスターが。パリの街中のあちこちにこんなポスターがあるに違いない。
このイヴェントは、まさにバルバラへのオマージュという意味合いが強く、彼女に関する写真パネルや関連の展示、またおそらく彼女の曲をいま現代のアーティストで歌い演奏するミニ・コンサートも開催されている。いかにパリ市民の中で深く愛され、神話&伝説化されてきた歌手だったかという証明なのだと思う。
そんな様子をちょっと。
パリのメトロにイヴェントの告知のポスターが。パリの街中のあちこちにこんなポスターがあるに違いない。
このイヴェントにはチケットが必要。ゲットして喜ぶパリジャンヌ。
このようにミニ・コンサートが開かれる。
バルバラには、赤いバラがよく似合う。CDコンサート。
そんなバルバラ。彼女のことをゴローさんは絶賛していた。
多感な10代に戦争を体験している。
ユダヤ系のバルバラの場合は ナチス占領下のパリを逃れ、ブリュッセルなどを転々とする。その中で家族が崩壊してゆき、父親は出奔して行方がわからなくなる。 そうした少女時代のトラウマは、「私の幼いころ Mon Enfance」というバラードに歌われている。
そしてバルバラがメジャーにデビューする頃、突然行方不明だった父親から連絡がある。再会のためにナントに急行したバルバラを待っていたのは、息を引き取ったばかりの父親の亡骸だった。
そんな辛酸をバルバラは「ナントに雨が降る」という私小説的な歌として吐き出さずにはいられなかったのだろう。
そんなバルバラの歌には「生々しい痛み」がある。
血が噴き出している心の傷口を露悪的なまでに大衆にさらす・・・
それだからこそ得られるカリスマ的な共感を彼女は得ていた。
また凄惨な内容であっても、彼女が紡ぎ出す言葉には、単なる戯言・恨み節を超えた「詩情」というべき香りを感じさせた。
バルバラの歌は、それは衝撃的な体験で それまで聴いたことのない「歌」だった。
このようにミニ・コンサートが開かれる。
バルバラには、赤いバラがよく似合う。CDコンサート。
そんなバルバラ。彼女のことをゴローさんは絶賛していた。
多感な10代に戦争を体験している。
ユダヤ系のバルバラの場合は ナチス占領下のパリを逃れ、ブリュッセルなどを転々とする。その中で家族が崩壊してゆき、父親は出奔して行方がわからなくなる。 そうした少女時代のトラウマは、「私の幼いころ Mon Enfance」というバラードに歌われている。
そしてバルバラがメジャーにデビューする頃、突然行方不明だった父親から連絡がある。再会のためにナントに急行したバルバラを待っていたのは、息を引き取ったばかりの父親の亡骸だった。
そんな辛酸をバルバラは「ナントに雨が降る」という私小説的な歌として吐き出さずにはいられなかったのだろう。
そんなバルバラの歌には「生々しい痛み」がある。
血が噴き出している心の傷口を露悪的なまでに大衆にさらす・・・
それだからこそ得られるカリスマ的な共感を彼女は得ていた。
また凄惨な内容であっても、彼女が紡ぎ出す言葉には、単なる戯言・恨み節を超えた「詩情」というべき香りを感じさせた。
バルバラの歌は、それは衝撃的な体験で それまで聴いたことのない「歌」だった。
早口の語りが自然にメロディーとなり、自然と語り終わるようにメロディが終わる・・・そんな歌。
言いかえれば 思いっきり言葉に寄りかかった音楽なのだ。
それでいて音楽的なフレーズ感があり、時折ふっと飛翔するように登場する断片的なメロディがバルバラの声と相まってなんとも魅力的だ。
世界のワンマンショーの中に「A Peine つかのま」という歌があった。
その歌が とりわけ印象に残ったのは、単に美しいだけじゃなくて異様なセクシーさを感じたからだ。
なぜか その歌だけNHKは歌詞の字幕を出さなかった。
簡単に言えば、主人公の女が 朝に男を送り出した後で昨夜の情事で残る愛撫の感触を 思い出してゆく・・・そんな内容だ。 バルバラは そうした歌でもユニークな魅力を発散する歌手なのだ。
「ナント」に見られるような「死・・・タナトス」と
「ア・ペイヌ つかのま」のような「エロス」
その両方を同時に、人生の鮮やかな断面として感じさせてくれる・・・
そんなかけがえのない歌手がバルバラだった。
彼女のアルバムをとにかく1枚購入して聴いてみないといけない。
生涯14曲の代表曲、そして14枚のアルバム。
どれがいいのか、すぐには見当がつかない。
まずはベスト盤のこれを購入してみた。
Best of
Barbara
https:/ /goo.gl /npHCQZ
このベスト盤を選んで大成功だった。彼女の代表作がほとんど網羅されていて、聴いていて珠玉の名曲ばかり。バルバラの歌を聴いてみたいなら、まずこの1枚をお勧めする。
シャンソンの世界、魅力的なことこの上ない。けだるいムーディな雰囲気に、アンニュイなフランス語の発音が自然と溶け込む。まさにシャンソンは、フランスの歌曲だ。
バラバラの声は、美声というより、もっと妖気漂う存在感のある、まさにシャンソンを歌うためにあるような、聴いている者に対して畳みかけてくるような説得力のある声。
映像なしの音楽を聴いているだけでも、彼女のカリスマな姿が目に浮かんでくる。
早口の語りが自然にメロディーとなり、自然と語り終わるようにメロディが終わる。
言いかえれば 思いっきり言葉に寄りかかった音楽。
彼女の歌を表現するのに、まさに的確な表現だと思う。
まさにその狂気ともいえる妖艶な彼女のカリスマなルックス、まさにその歌を通しての彼女の表現(死とエロス)のカラーにも相通ずる、伝わってくる熱いものがある。
自分もすっかりバルバラの魅力に憑りつかれたようだ。
バルバラという歌手へのオマージュである「BARBARA Expo」、来年の1月まで開催されています。
それでいて音楽的なフレーズ感があり、時折ふっと飛翔するように登場する断片的なメロディがバルバラの声と相まってなんとも魅力的だ。
世界のワンマンショーの中に「A Peine つかのま」という歌があった。
その歌が とりわけ印象に残ったのは、単に美しいだけじゃなくて異様なセクシーさを感じたからだ。
なぜか その歌だけNHKは歌詞の字幕を出さなかった。
簡単に言えば、主人公の女が 朝に男を送り出した後で昨夜の情事で残る愛撫の感触を 思い出してゆく・・・そんな内容だ。 バルバラは そうした歌でもユニークな魅力を発散する歌手なのだ。
「ナント」に見られるような「死・・・タナトス」と
「ア・ペイヌ つかのま」のような「エロス」
その両方を同時に、人生の鮮やかな断面として感じさせてくれる・・・
そんなかけがえのない歌手がバルバラだった。
彼女のアルバムをとにかく1枚購入して聴いてみないといけない。
生涯14曲の代表曲、そして14枚のアルバム。
どれがいいのか、すぐには見当がつかない。
まずはベスト盤のこれを購入してみた。
Best of
Barbara
https:/
このベスト盤を選んで大成功だった。彼女の代表作がほとんど網羅されていて、聴いていて珠玉の名曲ばかり。バルバラの歌を聴いてみたいなら、まずこの1枚をお勧めする。
シャンソンの世界、魅力的なことこの上ない。けだるいムーディな雰囲気に、アンニュイなフランス語の発音が自然と溶け込む。まさにシャンソンは、フランスの歌曲だ。
バラバラの声は、美声というより、もっと妖気漂う存在感のある、まさにシャンソンを歌うためにあるような、聴いている者に対して畳みかけてくるような説得力のある声。
映像なしの音楽を聴いているだけでも、彼女のカリスマな姿が目に浮かんでくる。
早口の語りが自然にメロディーとなり、自然と語り終わるようにメロディが終わる。
言いかえれば 思いっきり言葉に寄りかかった音楽。
彼女の歌を表現するのに、まさに的確な表現だと思う。
まさにその狂気ともいえる妖艶な彼女のカリスマなルックス、まさにその歌を通しての彼女の表現(死とエロス)のカラーにも相通ずる、伝わってくる熱いものがある。
自分もすっかりバルバラの魅力に憑りつかれたようだ。
バルバラという歌手へのオマージュである「BARBARA Expo」、来年の1月まで開催されています。
2017-10-16 20:59
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