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イザイ音楽祭ジャパン 2018 [クラシック演奏会]

今年は、ベルギーの作曲家&ヴァイオリニストのイザイの生誕160周年にあたる。

イザイ-2.jpg


去年日本イザイ協会主催による初のイザイに纏わるコンサートが開催され、参加させていただき大変感銘を受けた。

今年は、その日本イザイ協会主催による第2弾のコンサートと、そしてこの生誕160周年ということもかねて、大きなイヴェントを開催する。


イザイ音楽祭ジャパン 2018


との冠で東京・福岡でイザイの曲の演奏会が開催されるのだ。

去年の2017年の9月に4日間に渡って、イザイを特集した国際音楽祭がベルギーのクノッケ・ヘイストで開催された。

いわゆるイザイ国際音楽祭(Ysaye's Knokke)。イザイに纏わる音楽祭としては初めての試みでもあった。


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(C)日本イザイ協会FB公式ページ


この音楽祭の芸術監督が、世界的ヴァイオリニストのフィリップ・グラファン。 

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彼は、イザイの孫弟子(イザイの弟子、ヨーゼフ・ギンゴルド氏、フィリップ・ヒルショーン氏に師事。)にあたり、これまでに、モーツアルトからブリティンまで、幅広いレパートリーによるCDをリリース。

40曲近いヴァイオリン協奏曲、原典版や忘れられた作品の発掘、珍しい作品のCDも数多い。
ショーソン「詩曲」の室内楽版、またその「詩曲」のイザイが書き換えたバージョン、イザイのカデンツァによるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、フォーレのヴァイオリン協奏曲、BBC Proms にてライブ録音したコレッジ ・ティラーのヴァイオリン協奏曲などがある。

また既存の作曲家との活動、様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションの企画にも積極的で、その一方でソリストとして世界のオーケストラとの共演など。。。

自分が思うに、いわゆる普通の音楽家というよりは、かなりユニークで個性的、そしてアイデアマンというか、型にとらわれないマルチな才能、ビジネスマンとしての才能を持った演奏家の方だと感じた。

現在 パリ国立高等音楽院、ブリュッセル王立音楽院教授。

2017年から、イザイが過ごしたベルギーの避暑地クノッケにて「Ysaye's Knokke」国際音楽祭を創立、芸術監督を務めている。

まさに、このイザイ国際音楽祭の創立者で、イザイの存在を世界に知らしめていこうという旗頭のキーパーソンといってもいい存在なのだ。




そのイザイ国際音楽祭の日本バージョンである「イザイ音楽祭ジャパン2018」が実現するのだそうだ。まさに、このイザイ生誕160周年の今年を祝うには相応しい。素晴らしい!!!


「イザイ音楽祭ジャパン」は、ベルギーのイザイ国際音楽祭(Ysaye's Knokke)の姉妹音楽祭として2018年10月に東京と福岡で開催。

ベルギー王国大使館および在福岡ベルギー王国名誉領事館による支援と、音楽監督フィリップ・グラファンと日本人演奏家たちの協力のもとに実現する音楽祭なのだ。



イザイ音楽祭ジャパン2018 生誕160周年記念

主催:日本イザイ協会 Ysaye Society of Japan
共催:ベルギー王国大使館 Embassy of Belgium in Japan


2018年10月18日:コンサート FFGホール(福岡銀行本店ホール)/19時開演
2018年10月20日:コンサート 東京文化会館小ホール/19時開演
2018年10月21日:マスタークラス
2018年10月22日:講演&パネルディスカッション


●プログラム(福岡公演&東京公演)

① イザイ :無伴奏ソナタ op.27-5
      ヴァイオリンソロと弦楽四重奏編曲版
★日本初演

② イザイ:冬の歌 op. 15 ヴァイオリンとピアノ

③ イザイ:瞑想曲 No.5, op.16 チェロとピアノ ★日本初演

④ ショーソン:詩曲 op.25 ヴァイオリンソロ+弦楽四重奏+ピアノ ★日本初演

<< 休憩 >>

⑤イザイ: 序奏  ★日本初演 ヴィオラソロ  ヴュータン:奇想曲  ヴィオラソロ

⑥ ドビュッシー:弦楽四重奏曲 op.15


まさにイザイつくし、と言っていいプログラムで、その中でなんと4曲も日本初演の曲! 日本では、イザイと言えば、無伴奏ヴァイオリンソナタぐらいしか知名度がないと思われる中で、とても貴重な体験のコンサートではないか、と思う。

出演演奏家は現時点では、音楽監督のフィリップ・グラファン氏、今井信子さん(ヴィオラ)、加藤知子さん(ヴァイオリン)、小林美恵さん(ヴァイオリン)、岡本侑也さん(チェロ)、水本桂さん(ピアノ)などが予定されている。

岡本くんは、つい去年のエリザーベト王妃国際コンクール2017で、堂々の2位とイザイ賞を受賞したいままさに旬な演奏家です。(笑) 


またコンサート以外にも、マスタークラスと講演&パネルディスカッションがあるようで、マスタークラスは、芸術監督フィリップ・グラファン氏によっておこなわれるもの。応募資格や予備審査などがあるようなので、事前に注意されたし。


講演、パネルディスカッションのほうは、イザイの研究家ミッシェル・ストッケヘム、イザイの孫弟子・石井志都子、フィリップ・グラファンそして作曲家・酒井健治が様々な見地でイザイの音楽について意見を交わし、エピソードが語り継がれていくもののようだ。


まだ自分は知り合ったばかりで偉そうなことを言える立場ではないけれど、いままで自分が直感で感じることは、この日本イザイ協会主催のコンサートにいえることは、真にイザイのことを知ってほしい、普及させていきたい、というところに、その志があって、かなり硬派で質の高い、志の高いところに公演の趣旨があるように肌合いで感じる。

去年の日本イザイ協会主催第1弾コンサートの時に配布されたプログラムノートを拝見させてもらったときにもそれを感じた。作曲家で日本イザイ協会顧問の小森俊明さんの投稿を拝読させてもらったのだが、そこにはイザイの曲の調性の特徴や、その作曲手法など、かなり専門的な内容に驚き、イザイの曲の難しさをヒシヒシと感じざるを得なかった。

もともと日本イザイ協会の発足のきっかけがそうなのであるから、ある意味当たり前と言えば当たり前なのだが、その初志貫徹というかその通りに歩まれていることに敬服の念を抱かざるを得ない。

やっぱりクラシック業界といえども、そこは売れてなんぼの商業主義色・スター主義の濃いコンサートがどうしても前線を占めるのは仕方がないところ。

現に自分が通っているコンサートは大半がそうだ。

そういうコンサートと、やはりちょっと肌触り、毛色がかなり違うような・・・なんか直感でそう感じるのだ。まだ、ビジネスとして始めたばかり、これからどう変わっていくか、が楽しみですね。


そのイザイ音楽祭ジャパン2018の公式ホームページが正式に立ち上がった。

イザイ音楽祭ジャパン  https://ysayemusicfestivaljapan5.webnode.jp/

まだ立ち上がったばかりなので、これからどんどん情報が更新アップされて行く予定です。



イザイ音楽祭ジャパンのチケット入手ですが、こちらです。


先行発売 2月1日 

前売3,000円(コンサート2公演とも全自由席) 

郵便振替口座「01790-4-128453 日本イザイ協会」に送金ください。
両公演共、郵便振替用紙の振込受領書を受付にお持ち下さい。それを見せて頂ければご入場頂けます。


問い合わせ:090-7467-4051


一般般発売 2月15日

前売3,000円(コンサート2公演とも全自由席)

下記の窓口でお買い求めください。

 ■ チケットぴあ  電話 0570-02-9999 ・Pコード:107388 ・興行コード:1803693

 ■ 東京文化会館チケットセンター 電話 03-5685-0650


詳しくは、イザイ音楽祭ジャパンの公式ページをご覧ください。






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