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海外赴任の本住居を決める前の仮宿泊 [雑感]

ドイツの朝ごはんの日記を書いたら、急に思い出した海外赴任時での生活。それもまず渡欧して、自分の住居を決めないといけない。

そのときに物件を探したりして、気に入った物件が見つかるまで時間がかかるので、それまでの間に仮宿泊が必要なのだ。

自分はベルギーのブリュッセルと、イギリスのロンドン近郊のベージングストークという街に住んでいたのだが、各々でいろいろ国による事情が違っていた。

ブリュッセルのときは、4~6か月の長期滞在だったので、もう日本人赴任用のマンションというのが会社借り上げで決まっていて、必ずそこに宿泊することが決まっている。前任者との引き継ぎで1週間~2週間かかるので、その定宿に移るまでの仮宿が必要だ。

それはもうホテルを使う。ホテルで1週間過ごすのだ。朝食はヨーロピアン・コンチネンタル・スタイルのあの例のやつですね。(笑)

ブリュッセルは、もうすでにレールが敷かれているので、あまり問題なかった。

イギリスに赴任するときは、結構いろいろな想い出があった。

赴任になると、家は自分で探さないといけない。
不動産屋さんに直接行って、物件をいろいろ紹介してもらうのだ。

その物件が決まるまで、やっぱり仮宿が必要。

もう25年以上前のことなので、記憶が薄っすらなのだが、その仮宿って、イギリスのB&B(Bed&Breakfast)じゃなかったんじゃないかな?と思うのだ。

B&B、いわゆるベッド&ブレックファーストというのは家族経営による小規模な宿泊施設のこと。
通常の住宅・民家をリフォームしている宿が多い。とにかく安くていいですね。

期限は、自分の住まいが決まるまで、ということなので、特に制限はないのだけれど、やっぱり常識というものがあって、あまり長居はできないので、そこそこで決めないといけない。宿泊料はたぶん会社持ちでした。

とにかくふつうの一般の家と見掛け上変わらなくて、それを宿として改築している感じ。
自分の部屋は、まさにベッドが1つあって、そのベッドのスペースのみの部屋で、マンションの1Kよりも小さいし、ホテルという感じでもない。トイレやバスルームは共同。そして朝食のみの提供。
階段で2Fに上がっていった記憶があるんだよね。

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自分の場合、部屋はこんなに広くなかったです。
ベッドのスペースのみ、という感じでしたから。

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毎朝の朝食をとるダイニングはまさにこんな感じ!
この写真は、自分がまさにいたところじゃないの?と思うほどソックリ。
こういう木製のテーブルで何人も共同で食事するスタイル。
そして大きな窓があって、そこに陽の当たる素敵な芝生の庭が一面に広がっているのだ。
その庭の風景いまでも鮮明に覚えている。


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朝食は、こういう定番のイギリスのブレックファーストという感じでもなかったような気がするんだよね。もう少し温かみのある感じの食事だったような。でも目玉焼きとソーセージ、とかは定番だったかな?


オーナーのおばさんは、まさにイギリス婦人という感じの方で優しい方だった。

いま考えてみたら、この朝食を取るとき、一応時間が朝7時からとか決まっているのだが、不思議と自分が2Fから降りてきて朝ごはんするときは、自分1人だったな。

そしていまじゃよくやっていたなぁ、とか思うが、朝ごはんを食べながら、その婦人と世間話を数分するのが日常だった。(もちろん英語で!)

だって、ご飯食べたら、Thank Youでそのまま黙って自分の部屋に戻ったらあまりに失礼というか、ましてやこれからイギリスで生活して仕事していく訳だから、そんなことくらい普通にやれなきゃということもあったな。

結構ちゃんと会話として成り立っていて、自分の言葉も伝わっていて、ちょっと自信になりました。

とにかく、これから始まるんだな~というちょっとした緊張感が、この仮宿にいる1週間にはあって、このダイニングでの朝食時の環境と婦人との会話は鮮明に覚えています。

この仮宿に泊まっているときのちょっとしたハプニングもあって、お風呂はシャワーもあるのだけれど、ちゃんと湯舟につかれるバススタイルで、お湯を張っていた時に、自分が目を離した隙に、お湯があふれてしまい、外にそのお湯が流れ出ていて、周りがベチャベチャになったことがありました。

自分は、婦人に何度も謝り、「全然気にすることないわよ。」と言ってくれてホッとした想い出がある。


イギリスの住居のスタイルとして、

デタッチド・ハウス(1戸建て)
セミデタチッド・ハウス(つまり1棟に2住宅は入っている。)
パーパスビルト・フラット (マンションタイプ)

とかかなりの複数種類あって、(いわゆるみなさんがイギリスで見るあの独特の家です。)自分はASTRAアンテナ付き(笑)の1戸建てを借りました。なかなかいい家。(東京じゃこんな立派な家は間違っても住めないなぁ~と思い、この時だけの贅沢と当時は思ってましたよ。)

結構そういう戸建ての住宅街という感じで(でも密集していないのがいい)、よく近所でホームパーティーに誘われたりしてました。へ~、海外でのホームパーティってこんな感じなのか~とかいい経験。

もちろんファーストネームで呼ばれていました。(笑)

会社では、日系企業だから日本人赴任者は、-sanとして尊敬をもって接してきますので、ファーストネームで呼ばれるとなんとなく親近感が・・・(笑)

ときどき夜に街に出かけたりするため、家の前に停めている車で出発するんだが、お近所さんはよくそのことを知っていて、「お前は、日本人だから夜に会社に行って仕事しているだろ?夜は、ちゃんと家で家族とゆったり過ごさなきゃダメだ」とよく言われていました。(笑)

あと、「お前の英語は完璧なビジネス・イングリッシュ。もっと土地にあったこなれた英語を学んでいけ。」ってなことも言われましたね。(笑)


やっぱり観光旅行で海外でリフレッシュするのと、実際その国で暮らしていくということでは、大違い。海外で暮らしていると、日本で当たり前ですぐにパッとできたことが、海外では意思が通じず、いつまで経ってもなにも変わってない、あれ?伝わっていなかった?(笑)なんてことは日常茶飯事。

また自分は日系企業で自分の会社で、海外赴任するということだから、会社内では到底日本人は、高い位置で待遇されるが、実際、海外で生活した時に、そういうのではなく現地の会社に就職となれば、人種差別や労働条件はもっともっと厳しいはずです。

あと、自分はもういくつも持病を持っているので、海外で暮らすのは無理かな、と思いますが、海外で病気になった時ですね。ロンドンには日本人がやっている病院があって、そこは内科から精神科までオールラウンドプレーヤー。助かりました。病院は結構大事だと思いますよ。

床屋もロンドンの日本人がやっているところに行っていた。

毎日の食事は、当時は日本食は高級食で、ロンドンに行かないとダメで、毎日中華料理を食べていたような記憶があります。中華料理って、やはり優秀で、ヨーロッパのどこの国に行っても必ず中華料理って存在するんだよね。(笑)もちろんイギリス料理もよく食べていましたが。

これだけ言えることは、いま小さなお子さんがいらっしゃるご家庭なら、お子さんにどこかのタイミングでぜひ海外生活(ホームステイや留学など、将来的に仕事で勤務がいいですが。)を経験させるように勧めるのがベスト。

海外生活の経験は、その人の人生で将来必ずなにかしらのプラスになります。

それだけは自分が心底そう思うことです。

自分が悔しいのは、あの頃にクラシック音楽に傾倒していたなら、ヨーロッパのあらゆる国のコンサートホール、オペラハウスを体験できたのになぁ、ということ。

世の中、そんなに甘くないです。
そういうチャンスがあるときに、不思議とその価値観を理解していないことが多い。

それが人生というものです。(笑)






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