カラヤン・ベルリンフィルの普門館ライブを聴く。 [ディスク・レビュー]
先日、12月に取り壊しということで、最後のお別れをしてきた普門館。そこでおこなわれた1977年の伝説のライブ、いわゆる「カラヤン&ベルリンフィルの普門館ライブ」を聴いてみた。
じつは4~5年前に友人から無料でいただいたサンプルCDが3枚あった。
(リンクにはSACDを貼っておきます。)
交響曲第1番、第3番『英雄』
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http:// qq3q.bi z/NO41
交響曲第2番、第8番
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http:// qq3q.bi z/NO47
交響曲第9番『合唱』
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http:// qq3q.bi z/NO4c
発売自体は、CDであれば2010年という事だから、時代から遅れること8年目にしてようやく聴いた。(笑)やっぱり自分の中には”普門館=巨大な空間で音響劣悪”、というイメージが蔓延っていたので、どうしても聴いてみようという気にならなかった。そのまま死蔵状態でラックの肥やしになっていた。
それが普門館にお別れできて、日記を書いたことで、これはぜひ聴いてみたいと思うようになっていたのだ。
TOKYO FMによる録音で、当時TOKYO FMの名プロデューサーだった東条碩夫氏(現・音楽評論家 &ジャーナリスト)があたり、さらにストコフスキーも絶賛した腕前の日本が誇る名エンジニア故若林駿介氏を動員、万全の体制で臨んだもの。
いまはDSD新リマスターもされていて、SACDにもなっている。
結論!
自分が想像していた以上に、かなりいい録音だった!
これは驚いた。
あれだけ空間が広いと音が散って、反射する壁も遠いから、響きがない直接音主体のサウンドだろうと思っていたが、予想以上によく鳴っていた。
あまりによく鳴るんで、あれ~?という感じで驚く。
広い空間というハンデキャップを感じさせないところがミソで、どちらかというとオンマイクっぽい録り方で、いまの録音のような空間はあまり感じない。
現代のオーケストラ録音のようなオーケストラの音場をすっぽり包み込んでさらに余裕がある器の大きさがある訳ではなく、オケ全体を録る最低限のキャパはあったという感じ。
それよりも驚くのは、SPからの出音の鳴りっぷり、そのゴージャスな音。
音のシャワーみたいな凄さ。これには驚いてしまう。
1977年の録音でこれだけの音が録れていればスゴイとしかいいようがない。
最初、もちろん録音スタッフの芸術作品の賜物、見事な優秀録音、と賛辞を述べたいと思ったが、もちろんそれもあるのだが、もっと大事なことを考えついた。
それはカラヤン&ベルリンフィルのサウンド自体がスゴイということだ。
まさに音の暴力(笑)。
そのゴージャスで戦車のように鳴らしまくる音って、まさにカラヤン時代のベルリンフィルってそうじゃなかったのかな?と思ったのだ。
自分もここ数年来カラヤンを聴いていない。
すっかり忘れていた。。。
異常なまでに分厚い弦、そして嫋やかな木管、そして金管の圧倒的大咆哮。まさに戦車なみなのだ。
とにかくよく鳴る。
いまのベルリンフィルをはじめ、現在のオーケストラでここまで有機的に鳴らすオケってまずないだろう。
ジジイじゃないけど、あの頃は凄かった・・・だ。
具体的にそのスゴサを表現するには、いつもと同じVOLで聴いているのに、今日はマンションの大家さんから、ついに苦情が入ってしまった。(笑)
当時普門館で実演を聴いた人たちは、何だか、遠くで勝手に演奏しているのを、こっちも勝手に聴いているような、そんな印象。つまり、音が自分のいるところまで飛んでこない。だから、いま思い返してみても、「とにかく広くて、カラヤンも遠くにいて、何だかよくわからなかった」・・・そんな感想を言っていた人は、この録音を聴いたらなんと思うだろう?(笑)
まったく別世界のサウンドが聴けてしまう。
それだけ、ステージ周りにがっちりマイクセッティングを施し、よくそのサウンドを余すことなく拾えた。つまり広い空間の影響を受けないように、ステージからの音をじかに拾っちゃおうという感じだったんだろう?
そしてミキシング、整音もよくできている。
じつは4~5年前に友人から無料でいただいたサンプルCDが3枚あった。
(リンクにはSACDを貼っておきます。)
交響曲第1番、第3番『英雄』
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http://
交響曲第2番、第8番
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http://
交響曲第9番『合唱』
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http://
発売自体は、CDであれば2010年という事だから、時代から遅れること8年目にしてようやく聴いた。(笑)やっぱり自分の中には”普門館=巨大な空間で音響劣悪”、というイメージが蔓延っていたので、どうしても聴いてみようという気にならなかった。そのまま死蔵状態でラックの肥やしになっていた。
それが普門館にお別れできて、日記を書いたことで、これはぜひ聴いてみたいと思うようになっていたのだ。
TOKYO FMによる録音で、当時TOKYO FMの名プロデューサーだった東条碩夫氏(現・音楽評論家 &ジャーナリスト)があたり、さらにストコフスキーも絶賛した腕前の日本が誇る名エンジニア故若林駿介氏を動員、万全の体制で臨んだもの。
いまはDSD新リマスターもされていて、SACDにもなっている。
結論!
自分が想像していた以上に、かなりいい録音だった!
これは驚いた。
あれだけ空間が広いと音が散って、反射する壁も遠いから、響きがない直接音主体のサウンドだろうと思っていたが、予想以上によく鳴っていた。
あまりによく鳴るんで、あれ~?という感じで驚く。
広い空間というハンデキャップを感じさせないところがミソで、どちらかというとオンマイクっぽい録り方で、いまの録音のような空間はあまり感じない。
現代のオーケストラ録音のようなオーケストラの音場をすっぽり包み込んでさらに余裕がある器の大きさがある訳ではなく、オケ全体を録る最低限のキャパはあったという感じ。
それよりも驚くのは、SPからの出音の鳴りっぷり、そのゴージャスな音。
音のシャワーみたいな凄さ。これには驚いてしまう。
1977年の録音でこれだけの音が録れていればスゴイとしかいいようがない。
最初、もちろん録音スタッフの芸術作品の賜物、見事な優秀録音、と賛辞を述べたいと思ったが、もちろんそれもあるのだが、もっと大事なことを考えついた。
それはカラヤン&ベルリンフィルのサウンド自体がスゴイということだ。
まさに音の暴力(笑)。
そのゴージャスで戦車のように鳴らしまくる音って、まさにカラヤン時代のベルリンフィルってそうじゃなかったのかな?と思ったのだ。
自分もここ数年来カラヤンを聴いていない。
すっかり忘れていた。。。
異常なまでに分厚い弦、そして嫋やかな木管、そして金管の圧倒的大咆哮。まさに戦車なみなのだ。
とにかくよく鳴る。
いまのベルリンフィルをはじめ、現在のオーケストラでここまで有機的に鳴らすオケってまずないだろう。
ジジイじゃないけど、あの頃は凄かった・・・だ。
具体的にそのスゴサを表現するには、いつもと同じVOLで聴いているのに、今日はマンションの大家さんから、ついに苦情が入ってしまった。(笑)
当時普門館で実演を聴いた人たちは、何だか、遠くで勝手に演奏しているのを、こっちも勝手に聴いているような、そんな印象。つまり、音が自分のいるところまで飛んでこない。だから、いま思い返してみても、「とにかく広くて、カラヤンも遠くにいて、何だかよくわからなかった」・・・そんな感想を言っていた人は、この録音を聴いたらなんと思うだろう?(笑)
まったく別世界のサウンドが聴けてしまう。
それだけ、ステージ周りにがっちりマイクセッティングを施し、よくそのサウンドを余すことなく拾えた。つまり広い空間の影響を受けないように、ステージからの音をじかに拾っちゃおうという感じだったんだろう?
そしてミキシング、整音もよくできている。
でも拍手の音がマイクとの距離感からして不自然で大きすぎるのが、いかにも作ってる感がある。(笑)
まさに1977年当時の録音としては絶妙なクオリティの高さで、よくこんなマスターテープが残っていたものだ、と驚く。
1970年代のカラヤン時代最強のサウンドは、まさにすごいサウンドだった!
それがこの録音からよくわかるのだ。
ここまで凄ければ、どうしても聴いてみたいのが、第5番の「運命」。
交響曲第5番『運命』、第6番『田園』
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http:// qq3q.bi z/NO5J
東条碩夫氏が大絶賛した 「第5番「運命」の普門館での演奏は、彼等が残した如何なるレコーディングにおける演奏にも増して凄まじい力感に溢れているといえる。」。
このコメントにもうノックアウトだ。(笑)
この普門館ライブの中でも最高傑作が第5番「運命」だというのだから、これはぜひ聴いてみたい。
立て続くコンサートチケット購入で、緊縮財政を組んでいる昨今、この誘惑に勝てるだろうか・・・?(笑)
まさに1977年当時の録音としては絶妙なクオリティの高さで、よくこんなマスターテープが残っていたものだ、と驚く。
1970年代のカラヤン時代最強のサウンドは、まさにすごいサウンドだった!
それがこの録音からよくわかるのだ。
ここまで凄ければ、どうしても聴いてみたいのが、第5番の「運命」。
交響曲第5番『運命』、第6番『田園』
カラヤン&ベルリン・フィル(1977東京 ステレオ)
http://
東条碩夫氏が大絶賛した 「第5番「運命」の普門館での演奏は、彼等が残した如何なるレコーディングにおける演奏にも増して凄まじい力感に溢れているといえる。」。
このコメントにもうノックアウトだ。(笑)
この普門館ライブの中でも最高傑作が第5番「運命」だというのだから、これはぜひ聴いてみたい。
立て続くコンサートチケット購入で、緊縮財政を組んでいる昨今、この誘惑に勝てるだろうか・・・?(笑)