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世界の朝食を食べさせてくれるお店 イランの朝ごはん [グルメ]

イランと言えば、つねに核問題でアメリカと揉めている国、そしてイスラム教の国々が集まっている国の中の大国のひとつ。そして石油産出国の大富豪が住んでいる国。そんなイメージを持っているだろう。自分もその一人。観光旅行で行ってみようとは、勇気が必要で、なかなか思わないのではないだろうか?

 
イランの世界地図の中での位置関係はこんな感じ。
                                                   
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イラクやアフガニスタンなどに挟まれ、アメリカ~イラク戦争、そしてアフガンのアルカイダ、テロ支援国家との闘いの危険と常に隣り合わせにあった国。そしてイラン自身もアメリカと核製造問題で揉めている。


イランの朝ごはんを取り上げようというのは、とても勇気があるなぁ、という正直な感想であった。

                                                       

かつてペルシャと呼ばれ、3世紀頃のササン朝の時代より東西の文化が交わるシルクロードの中継地として栄えてきた国イラン。豊かな天然自然が眠り、原油埋蔵量は世界第3位、天然ガスの埋蔵量は、世界第2位で、昔から緊張感のある地域にある。山岳地帯や砂漠地帯もある変化に富んだ美しい国土には、はっきりとした四季があり、豊かな農作物が実る。


そんなイランには、ペルシャ料理とも呼ばれる独特の食文化が発展した。

日本の日曜日にあたる日は、イスラム教の休息日である金曜日である。
週末に当たる木曜日の夜や、金曜日には友人や親戚を招きあっていっしょに食事することが多い。


「お客様は神様の友達」


ということわざもあり、イランの人は客をもてなすことが大好きなのだ。
お皿を並べた絨毯の上に座って食べるのが伝統的なスタイルであるが、最近の都市部ではテーブルで食べる家も増えてきた。また豚肉を食べないなどイスラム教の戒律に従った食習慣がある。


日本の書道のようなカリグラフィーの文化がある。筆ではなく、竹を使って書く。

イランのお正月(ノウルーズ)は春分の日に当たる毎年3月21日頃になる。
頭文字に5がつく7つのもの(ハフト・スィーン)を集めてお祝いをする。
ハフト・スィーンに加えて、金魚鉢、鏡、卵なども飾ります。


首都:テヘラン
人口:8000万人
民族:ペルシャ人、トルコ人、クルド人、アラブ人、ロルなど。
公用語:ペルシャ語、
通貨:イラン・リヤル
政体:イスラム共和制
宗教:イスラム教(90%がシーア派)


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国旗があらわすもの:緑は国家の繁栄と若さ、白は平和、赤は勇気を表す。
中央のシンボルの剣は、力と安定の象徴、4つの三日月はアッラーを表す。


以上の情報元:
イランーイスラエル共和国大使館
Nahid Nikzad
アミラの店

そんなイランの朝ごはん
                                                    
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イランでは厚みのあるナンの「バルバリ」に野菜とハーブがたっぷり入ったオムレツの「ククサブジ」、バジルやミントといったハーブやニラなどの生野菜、「パニール」という白いフレッシュチーズや生クリームなどの色々なおかずを挟んで食べる。それでワンプレートが出来上がっている。
                                                    
                                                      

まず写真左下にあるナンの「バルバリ」。
昼と夜ごはんにはご飯も食べるが、朝ごはんの主食はナンなのだ。ナンは酵母菌を使わないので、あまり膨らんでいない平べったい形をしたパンで、いくつかの種類がある。濃厚なバターや生クリームをつけて食べる。これは、まさにその通りで、もっとナンであったなら、もっと膨らんでもちもち感、フワフワ感があるのでは?と思うのだが、もっと平べったく固い食感のナンであった。その上にある生クリームでいただくとなかなかの味であった。
                                                   
                                                    
                                                     
そのナンの右側にある濃い緑色のものが、オムレツの「クササブジ」。
イランが原産のほうれん草などの野菜やハーブがたっぷり入ったオムレツ。イランの代表的な料理で朝ごはんによく食べる。ドライのラズベリーがよくのっている。これはなかなか微妙な味でございましたなぁ。(笑)オムレツ風に焼き上がってはいるものの、中は卵というよりは、もっとパサパサした感じの焼き上がりで、それにほうれん草などの野菜が入っているということなので、なんか無味無臭のただ食感だけがある、感じの印象でございました。私の舌の感覚では。(笑)
まっ食習慣は世界の人種で様々ですから、それをどうこういうのは野暮というものです。
                                                     
                                                
                                                     
真ん中にある四角い固形ベースの物が、「バニール」という白いフレッシュチーズ。
ギリシャのフェタチーズと似た製法のバニールというチーズをよく食べる。
ナンにバニールをのばして、野菜やハーブをのせて食べる。
このバニールはとても美味しかった。
日本の典型的なチーズの味とはかなり違っていて、もうちょっと酸味が強くてヨーグルトの固形タイプのような感じの味であった。
                                                     
                                                   

そして最後に、お皿の上の方に、サラダが一式ある。
イランではハーブをよく食べる。朝ごはんに生の野菜を食べることが多く、バジルやミントといったハープやニラも生のまま食べる。ドレッシングはかけないのがイランの慣例なのだ。
                                                     
                                                    
                                                      
以前にもこの日記シリーズで書いたと思うが、世界のいろいろな朝ごはんを経験してみると、正直これ美味しいかなぁ?微妙というのがよくある。でもそれを美味しくないと断定してはいけない。
                                                     
世界様々な人種の食感、舌の味覚の構造はさまざまなのだ。
世界のいろいろな人種は、各々が自国の朝ごはんを美味しいと思って食べている。
それを揶揄してはいけない。
そういう世界の朝ごはんを食べられる、経験できることを貴重な体験と思って食べないといけない。
自分のような日本人の味覚からすると、今回のイランの朝ごはんは、でも確かに微妙な感覚ではございました。(笑)
                                                      
                                                       
                                                        
                                                      
                                                     
                                                      

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